Googleの協同ファウンダSergey Brinが政治家たちに政党を捨てよと呼びかけ

Googleの協同ファウンダSergey Brinが、アメリカの政治家たちに対して異例な呼びかけを行った。彼は政治家たちに、政党を捨てよと訴えている。“あなたが今所属している政党を離脱して、名目においても精神においても、個人として政治をしてください。お願いします”、と彼はGoogle+に書いた。
その全文は、こうだ:
実はぼくは、今日の選挙を恐れているのです。
特定候補者の勝ち負けに関してではありません。
カリフォルニアでは大統領選の一票の重みがアラスカ州の1/3しかないからでもありません(カリフォルニアは浮動州ではないので、そのことは問題になりません)。
上院議員選に至ってはアラスカ州の1/50の重みしかないからでもありません。ぼくが恐れるのは、結果の如何に関わらず、国の政府がいつまでも党派意識の燃えさかる大きなたいまつであり続けることです。選挙で選ばれた方にお会いすると、どなたも、個人としては思慮深く善意にあふれた方々です。それなのに、その人たちの集団としての努力の90%は、ほかの党を攻撃することに向けられています。
勝者の方々への私からのお願いは、それがどなたであれ、所属する党を脱党していただきたい、そして、名目としても精神としても、純粋に一個人として政治を行っていただきたい、ということです。それが、あなたが国に対して果たせる、最大の貢献だと思います。
[この考えに賛成の読者は、このメッセージを自州の新しく決まった選良の方々にお渡しください。]
今地球上には、政党を核とする民主政治しかない(と思う)から*、そのことに照らすとBrinの呼びかけは非現実的だ。いわゆるアメリカ建国の父たち(American Founding Fathers)の中には、政党を忌み嫌い、“徒党を組む”と言って軽蔑した人たちもいたが、結局はその必要性を認めた。“いかなる自由な国も、政党なくしてはあり得ない。政党は自由の自然な所産である”、とJames Madisonは書いた。〔*: アメリカでも無所属(independent)議員や無所属大統領候補はありえる。〕
党派意識の弊害を防ぐ方法の一つに、マルチパーティーシステムがあるが、これは反対する者も多い。どんな問題でも一つの党としての姿勢を掲げるのではなく、個々の問題ごとに・意見ごとにグループを作るやり方だ。たとえばある問題のある解を押す議員集団が、A党からの23名+B党からの55名でできてもよい。これは“コンセンサス型民主主義”(consensus democracies)と呼ばれ、世界各地にあるが、事実上二大政党しかない合衆国では難しいだろう。
それとも彼は、熱心なオバマ支持者として知られる会長Eric Schmidtらが社内でひけらかす“党派色”を、かったるく感じたのかもしれない。
〔余計な訳注: 究極のネットワーク社会を想定すると、むしろ(良質な)政治に政党は不要でしょう。わが愛するSergeyは、そのへんを直感しているのでは?〕


