ダウンロード可能となるTwitter全発言データの使い方 ― パーティーはこれからだ!
Twitterが約束を守って、Twitterを使い始めて以来の全てのツイートをダウンロード可能にするというニュースが入ってきた。このニュースはユーザーの間に大興奮を巻き起こしているようだ。Twitter社としては、利用者のデータを利用者に公開することで、既に利用者の個人データを利用者本人に公開しているFacebookやGoogleと比較して、データ公開の面で決して閉鎖的ではないということを示そうとしているのだろう。
ところで、これまでの発言をダウンロードできるようになるとして、それをいったいどう使って良いのかと困惑している人もいるようだ。データをどのように使うかということについては、可能性の幅が広すぎてとても説明しきれるものではない。無限とも思えるようなツイートデータを取得すれば、できることもまた無限にあるのではなかろうか。もちろん「可能性」の話であり、「いや、そんなことはしないよ」というのだってあるかもしれない。
ともかく、ダウンロードが可能になれば直ちに入手しておくべきだ。別にそれほどのディスク容量を喰うものでもなかろう。ディスク容量が逼迫していてという人はGoogle DriveやDropbox、あるいはBoxなどを活用しても良いだろう。容量の関係でダウンロードできないなどということはなくなるはずだ。
さて、データを入手したとする。まずは何をすれば良いだろう。膨大なデータを手軽に活用して便利な統計を表示するといったようなコンシューマアプリケーションというのはあまり見当たらない。しかしこうした状況も、今回のこともきっかけとして変わっていくかもしれない。例えばGnipのようなサービスは大規模データ処理能力を利用してサービスを作成し、それを一般向けに再販できるようなメニューを持っている。そうしたメニューを活用した消費者向けサービスが出てくることになるのではなかろうか。
そうしたことも見据えつつ、ツイートデータをいかに活用すべきかのヒントを示してみようと思う。
ビジュアライゼーション
データを「クラウド化」してみるというのは、一時大いに流行ったものだ。データ内の単語出現回数を数値化して、いったい何についてツイートすることが多いのかをわかりやすく表現する手法だ。「何について」と言っても、もちろん自分のツイートなので、自分自身のことをツイートしているには違いない。しかしそうは言っても、何年もの間に何をツイートしたのか、たいていの人は10%もその内容を覚えていないに違いない。ツイートに含まれる単語を眺め、過去に何を呟いたのかなどを思い出すことができるだろう。そしてその時点からの自分の変化や成長を感じることができるはずだ。
初期の頃は、私も含めて多くの人が、サービスのあり方について疑問や不満をツイートしていた。「何の役に立つんだい」なんてツイートは膨大に投稿されたことだろう。その問いにはいろいろな答えがあると思う。膨大なデータが蓄積されたこと自体、「何の役に立つんだ」という疑問に対するひとつの答えとなるものだろう。この数年、いろいろな出来事を体験してそれをツイートしてきた。また個人の生活環境やあるいは職場が変わったりしてツイートする内容も変化してきた。
Twitterの全ツイートが入手可能になることにより、自分の生活を改めて眺め直すことができるのだ。なかなか面白いのではないかと思うが如何だろうか。
発見
有名人にツイートして、それがリツイートされたときの内容をすぐに探し出せるだろうか。少し前のツイートというのは、検索エンジンにキャッシュでもされていなければ見つけることができなくなっている。せっかくの思い出が消えてしまったようで、寂しく感じてきた人も多いはずだ。
しかし全データがダウンロードできるようになった。もう時間により見つけられなくなるようなことはない。たとえばマイケル・ジャクソンが亡くなったときの気持ちなども、ダウンロードデータから探し出すことができる。内容も、呟いた時間も簡単にチェックできるようになるのだ。
これはかなり面白いはずだ。これまでにもTimehopのようなサービスが、過去データの面白さを具体化して、思い出をたどっていくことができるようにしている。「過去を振り返るのは辛い」と思う人もいるだろう。ただ、それも今の自分を構成しているひとつの大切なパートなのだ。そこからの自分の成長を見るようにすれば良いのだろう。
共有
いつか、自分の子供(ないしは将来生まれる子供)が、自分のTwitterアカウントを持つようになるかもしれない。あるいはその時代には全く新しいサービスが普及しているのかもしれない。そういうときに、自分がTwitterに投稿してきたデータを共有できたりすることを考えるとわくわくしないだろうか。自分の子供が生まれた時のはしゃぎ回るツイートを子供に見せることもできるのだ。あるいは病院から出てくるときの幸せいっぱいの写真をTwitterに流した時の様子なども見せることができるのだ。さっそく試してみたくなったりするのではないだろうか。
あるいは仲間や家族とのコミュニケーション手段を変えるのにも役立つかもしれない。普段は周囲から「ソーシャルメディアとか意味わかんないよ」などと言われているかもしれない。しかし、上に書いたような「大事な時」のデータなどを見せれば、なるほど面白そうだと思ってくれるかもしれない。
Twitterを「デジタル・スクラップブック」として活用するような感じだ。
さらに…
まだまだたくさんの活用方法がある。活用方法があるということはわかっているけれど、ちょっとまだその「たくさん」が頭に浮かんでこない。しかし逆に、それこそが重要なポイントなのだ。ダウンロードしたデータをアップロードさせて、さまざまなサービスを行うスタートアップがいろいろと出てくることだろう。
面白いサービスを考えたという方は、今がチャンスだ。データがいよいよ発言者のものとなった。パーティーの始まりだ。この点ではTwitterを褒めておいて良いと思う。全発言ダウンロードの真のメリットとは何か。それは時が明らかにするだろう。そしてその「時」は、まさに今、始まったのだ。
データを使って面白いサービスを提供しようとしているところがあれば、ぜひコメント欄で教えて欲しい!
[Photo credit: Flickr]
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(翻訳:Maeda, H)



