YouTubeによる、友人たちとビデオを同時視聴するための実験アプリUptimeが、誰でも使えるようになった
友達と一緒にビデオを見ながらリアクションしたりコメントをしたりすることのできる、YouTubeの実験的アプリUptimeが、全てのユーザーに開放された。このアプリは、よりインタラクティブでソーシャルなYouTubeの視聴方法をテストする手段として、今年3月にGoogleの内部インキュベーターであるArea 120から公開されていた。
しかし、それを使用するためには招待状が必要だった。その要件が数日前に無くなったのだ。
自分だけでYouTubeのビデオを見たあと、お気に入りのリンクをチャットやソーシャルネットワークで共有する代わりに、Uptimeを使えば友だちとビデオを、アプリの中で直接視聴することができる。友人たちはリアルタイムであなたと一緒に鑑賞することができる。あるいは後ほど参加しても、ビデオに対するそのときのリアクションも一緒に再生されるので、たとえ1人だけで視ているときにも、Uptimeは生き生きとしてインタラクティブな感覚を与えてくれる。
ビデオを見ながらタップする絵文字による反応は、例えばFacebook LiveやTwitterのPeriscopeといった、他のライブストリーミングビデオサービスからインスピレーションを受けている。笑った顔、驚いた顔、目がハートになった顔、怒っている顔、しかめっ面、泣き顔が用意されている。また、ビデオをタップして「キラキラ」を表示することもできるが、これはあなたと一緒にリアルタイムで視聴している人にのみ表示される。
今年初めに開始して以来、Uptimeは、Facebookフレンド発見機能、ミュージックビデオの視聴サポート、そして見るべきものを見つけやすくするためのホーム画面の改良など、新しい機能を追加してきた。
しかし、共同視聴体験を提供するアイデアは、Uptimeに固有のものではない。TumblrのCabana、Let’s Watch It、Famなどを含む、多くのアプリがこのスペースに入って来ている。現在ホットなアイデアなのだ。Skypeでさえも、YouTubeのサポートから始めて、今後導入する予定の機能だと言っている。
Uptimeの実験は、GoogleのArea120から登場したいくつかのものの1つだ。Area 120は起業家精神を持つGoogle社員たちが新しいアイデアを試すことを可能にするプログラムである。このプログラムからは既に、個人的なスタイリストアプリTailor、音声メッセンジャーSupersonic、プログラミング学習アプリケーション Grasshopperが公開されている。Appointmentsと呼ばれている美容院予約アプリはまだ公開されていない。
しかし、Area 120のアプリは、App StoreではGoogleの名前でブランド化されておらず、Googleもプロモーションという意味ではほとんど手助けをしていない。その代わりに、これらのアプリは概ね、公式発表以外の場所で、記者たちによって発見されて来た[リンク1][リンク2]。
このような事情から、Uptimeはまだ多くのユーザーを獲得できていない、これまでは試すにも招待状が必要だったから尚更だ。先週特に発表もなく、招待コードは不要になった。つまり現在は誰でもアプリをダウンロードして利用することができるようになった。これらの障害物にも関わらず、アプリはApp Storeのチャート上で一瞬上昇することができた。もう既に落ちてはいるものの、エンターテイメントカテゴリで最高403位まで上昇したのだ。それだけ聞くと印象的ではないように思えるが、正式開始前の状態で、一般公開されていないアプリにとっては、ランクに入ったこと自体が価値あることだ。
Uptimeは、iOS App Storeから無料でダウンロードできる。
(日本版:残念ながらUptimeは6月27日午後の時点では日本のストアでは利用できない)
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(翻訳:Sako)