Deliveroo、パリで最初のシェアードキッチンをオープン
フードデリバリーのスタートアップ、Deliverooが、パリで最初のシェアードキッチンをスタートした。Deliverooは昨年ロンドンで、Deliveroo Editionsと呼ばれるこのシェアードキッチンのコンセプトを初めて実現した。
AFPの報道によると、同社はパリ北西部近郊のサン・トゥアンの倉庫に作った12室のキッチンで業務を開始する。これまでに8つのレストランがDeliverooと契約を結んでいる。
Blend、Petit Cambodge、Tripletta、 およびSantoshaといった一流レストランがDeliverooを利用する。レストランはレンタル料を払うか、無料でスタートして割高の料金を払うかのどちらかを選べる。
現在Deliverooのユーザーは、パリでの配達1件につき2.50ユーロ払っている。しかし同社は、総注文金額に応じて店舗側からも手数料をとっている——顧客はDelivrooが両方から取り分を得ていることに気づいていない。手数料は注文金額の25~30%に上る。今回の新しいシェアードキッチンでDeliverooがいくら請求しているのかはわからない。
しかし、無限に拡張できないレストランにとっては理にかなった方法だ。Deliverooを使えば、レストランはテーブルを追加することなく追加注文を受けることができる。
BlendやPetit Cambodgeはパリに複数の店舗を持っているが、市内全域に配達できるわけではない。しかし、新たに開店するためには膨大な投資が必要だ。
だからDeliverooキッチンがほどよい妥協案になる。何人か人を雇ってその地域に十分な需要があるかどうかを試すことができる。しかもこれは、DeliverooをUberEatsほかのライバルと差別化するよい方法だ。
これはフランスで最初の事業所だ。英国のように制御不能な状態になるのだろうか?The Guardianによると、今のDeliveroo Editionsは駐車場に置かれた窓のない小さなコンテナだ。夏は暑く冬は寒く、この金属ボックスから大量の自転車が注文を届けに出かていく。
Deliverooが最初にスタートしたのは、一般のレストラン——配達要員のいるピザ店だけでなく——がオンライン注文を受け付けるのを手伝うためだった。しかし、駐車場のコンテナというのは魅力のない響きだ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )