Twitterが表現を台なしにする「勝手な切り取り」減らす大きな画像表示とトリミングコントロールを実装

Twitter(ツイッター)は米国時間5月5日、画像の表示方法を変更し、同SNS上のビジュアルアーティストたちを喜ばせた。

Twitterは2021年3月に、一部ユーザーのフィード上でトリミングされていない大きな画像を限定的にテストしていた。このたび同社は、そのテストは成功したと宣言し、すべてのユーザーの画像共有エクスペリエンスを向上させた。

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iOSおよびAndroid版のTwitterでは、標準的なアスペクト比の画像(16:9 / 4:3)が、トリミングなしで完全に表示されるようになった。画像がタイムラインにどのように表示されるか事前にわからず賭けに出て、場合によってはせっかくのジョークを台なしにしてしまうのではなく、これから画像は撮影された状態のまま表示される。

Twitterの新システムでは、画像を共有しようとしているユーザーに、タイムラインに掲載される前に、その画像がどのように表示されるかのプレビューが表示される。これにより、Twitterのアルゴリズムによるトリミングが白人の顔を優先する方向に偏っているという過去の懸念を解消した。

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Twitterの広報担当者であるLauren Alexander(ローレン・アレクサンダー)氏はこう述べた。「本日の発表は、2020年に当社のアルゴリズムによる画像の切り取り方が公平ではないというご意見をいただいたことを受けてのものです」。この新しい画像表示方法により、これまで機械学習システムに頼っていた自動的な画像トリミングが減少する。

非常に縦長または横長の画像はこれまで通り中央部分を残して切り取られるが、Twitterは、タイムラインでのビジュアルメディア表示方法の他の側面と合わせて、この点も改善するよう取り組んでいくと述べている。

写真家や漫画家など、Twitterで作品を公開しているビジュアルアーティストにとって、これは非常に大きな意味を持つニュースだ。写真やその他のアート作品がタイムライン上でより多くのスペースを占めるというだけでなく、アーティストたちは厄介なトリミングのせいで作品が台なしになることなく、最高のツイートをすることができる。

同社のチーフデザインオフィサーであるDantley Davis(ダントリー・デイビス)氏は、この機会にふさわしいユタ州の砂漠のドラマチックな画像(最高のスポット、Dead Horse Point!)をツイートして祝った。

残念ながら、各ブランドもこの変更を認識している。

「開けてびっくり」というツイートの時代は終わったかもしれないが、史上最も背の高いカモはついにその姿を見せられるようになる。

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画像クレジット:Twitter

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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Aya Nakazato)