ブームを追い風に暗号資産管理のBabel Financeが43億円を調達

創業から3年、暗号資産金融サービスプロバイダーのBabel Finance(バベル・ファイナンス)が主要機関投資家からの資金調達と提携を拡大している。同社は米国時間5月10日、4000万ドル(約43億円)のシリーズAラウンドをクローズしたと発表した。Zoo Capital、Sequoia Capital China、Dragonfly Capital、Bertelsmann、そしてアジアのファンドBAI Capital、Tiger Global Managementなどがラウンドをリードした。

何年もの間、従来の投資家は暗号資産(仮想通貨)の競争に積極的ではなかった。しかし2020年、Babelは多くの機関投資家や富裕層が暗号資産を投資クラスと考え始めていることに気づいた。

香港、北京、シンガポールにオフィスを構える同社は絶好の機会をとらえ、暗号資産を投資家のポートフォリオに配分する最初の企業の1社になりたいと考えた。しかしまずは投資家の信頼を勝ち取る必要があった。そのソリューションの1つが、著名なプライベートエクイティとベンチャーキャピタルからの資金を獲得することだった。

「ブランド力をあげる以上の効果があり、多くの機関を引きつけて信頼を築くことができました」とBabelのグローバル提携責任者Yulong Liu(ユロング・リュー)氏は資金調達に関して述べた。同社は「黒字化を達成していて積極的に資金調達を模索していなかった」ため、シリーズAは戦略的ラウンドだと同氏は話した。

機関顧客と富裕層を獲得するために、Babelは新たに調達した資金をプロダクト開発、コンプライアンス、人材獲得、特にバンキングのプロと規制要件に対応する弁護士の獲得にあてる計画だ。

主要な投資家たちは暗号資産分野に飛びついている。その理由の1つは、新型コロナウイルスによって引き起こされた世界経済の不確実性で多くの人がビットコインを「支払い能力と信頼性のリスク」の回避手段ととらえているからだ、とリュー氏は話した。「ビットコインは政府によってコントロールされるものではありません」。

トレンドのもう1つの引き金は、2月に業界にショックを与えたものだった、と同氏は説明した。それは、Elon Musk(イーロン・マスク)氏が15億ドル(約1630億円)分のビットコインを購入し、Tesla(テスラ)がデジタルトークンによる決済の受付を開始すると宣言したことだ。これはビットコイン獲得競争を引き起こし、価格は4万ドル(約435万円)超に飛び上がった。

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Babelの発展はこの業界への関心の高まりと一致する。同社は当初、暗号資産採掘者(マイナー)やトレーダーに預金やローンの商品を提供する「暗号資産ネイティブ」な会社だった。最近では世界中の法人顧客にテーラーメードの資産管理プロダクトやサービスも提供している。同社は北米とアジアで関連する金融ライセンスの取得を申し込んでいる。

2月時点で、Babelの暗号資産貸付事業は同等の暗号資産で20億ドル(約2180億円)というかなりの残高に達した。500超の機関顧客にサービスを提供し、毎月80億ドル(約8700億円)の直接取引がある。現在、売上高の80%が機関顧客からのものだ。4年以内に100万のビットコインを管理することを目指している。

カテゴリー:ブロックチェーン
タグ:Babel Finance、暗号資産、資金調達

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(文:Rita Liao、翻訳:Nariko Mizoguchi)