Clubhouseが全世界でAndroidアプリを提供、日本では5月18日から

音声ソーシャルネットワークのClubhouse(クラウブハウス)は米国時間5月16日、Androidアプリの提供を週内に全世界に拡大すると明らかにした。同社は先にAndroidアプリベータ版を米国のユーザー向けに立ち上げていた。
A16z、Tiger Global、DST Globalから出資を受け、評価額40億ドル(約4375億円)のClubhouseは5月18日に日本、ブラジル、ロシアでAndroidアプリの提供を開始し、その後ナイジェリアとインドで、そして5月21日午後までに全世界でアプリを使えるようにすると述べた。
ClubhouseはもともとiPhone限定アプリとして2020年に提供が始まった。その後、有名なセレブや政治家、投資家、起業家を惹きつけ、急速に人気が高まった。
Clubhouseは2021年初めにAndroidアプリの開発に着手し、5月にベータ版の外部テストを開始した。2021年5月初めのタウンホールイベントで、同社はAndroidアプリの提供がプロダクト機能に関する最も多いリクエストだと述べた。
ClubhouseのAndroidアプリのグローバル展開は、 Facebook(フェイスブック)、Twitter(ツイッター)、Discord(ディスコード)、Spotify(スポティファイ)、Reddit(レディット)、Microsoft(マイクロソフト)のLinkedIn(リンクドイン)といった多くのテック企業が同様のプロダクトを立ち上げたか、提供の計画を発表している中でのものだ。
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SpacesというTwitterのClubhouseクローンはClubhouseの最大のライバルとなりつつある。

モバイルインサイト企業AppMagicによるClubhouseのiPhoneアプリのダウンロード予測
一方、いくつかの調査会社による推定ダウンロード数に基づくと、Clubhouseはここ数カ月、成長ペースの維持に苦戦している。Androidアプリはより多くのユーザーを獲得するのに貢献するかもしれない。
Clubhouseは新規ユーザー招待制を維持しており、これは「成長を測定し続ける」ための取り組みの一環だとしている。
ClubhouseのAndroidアプリは現在のところそれほど多くの機能を有していない。先週の提供開始時点では、ユーザーはトピックをフォローしたり、クラブを開設・運営したりできず、ソーシャルプロフィールのリンクもできなかった。そして決済、ユーザーネームのプロフィール名の変更も不可だった。ClubhouseはiOS機能をAndroidアプリに持ってくる作業に取り組んでいると話した。
✨ Town hall highlights ✨
iOS upcoming:
💳 List of all the people who've paid you🔎 Find everyone you've heard in a room for the past 10 days
🌟 Tag people in your profile
Android upcoming:
✅ Working on feature parity with iOS🌐 Rolling out everywhere this week!
— Clubhouse (@Clubhouse) May 16, 2021
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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Clubhouse、Android、アプリ、音声ソーシャルネットワーク
画像クレジット:SOPA Images / Getty Images
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(文:Manish Singh、翻訳:Nariko Mizoguchi)


