iPhone 4問題で長年の愛読者を混乱させたConsumer Reports誌–もっと単純明快な書き方をしたら

ぼくも、ときどきいろんなものを買いたくなる。ブレンダーとか、車とか、洗濯機とか。そしてぼくの敬愛する母親は(もうすぐ誕生日だが)、ときどき、だれかがうっかり彼女に言ったからか、それともおやじが言ったからか、それとも、彼女に超能力があるからか、ぼくが高校のロッカーにビールを隠していることを、必ず見つけるのだった。
とにかく、彼女は見つけるのが上手だ。ぼくがAmazonで見つけたピカピカの新製品を買おうとすると、彼女はConsumer Reportsで見つけたじみーな製品のほうが良いからそっちを買えという。つまらないものにお金を使っちゃだめよ、もっと責任のあるお金の使い方をしなさい。そうやって彼女はチャートを黒と赤で塗りながら、ぼくが買うべき物を決めるのだ。しかもぼくは、母親に逆らってはいけない、を人生の最大の教訓にしている。なにしろ彼女は、自分の息子がブロガーというわけの分からないものになったことで、すでに十分に胸を痛めているのだから。
でも重要なのは、ぼくのママがConsumer Reportsに抱(いだ)いている信頼は、一朝一夕でできたものではないこと。何十年という熱心な読者歴が、築き上げたものだ。彼女は、Consumer Reportsに書いてあることなら信ずる。ぼくも、読めば信者になるかもしれない。地味な製品じゃなく、ピカピカのかっこいい製品を高く格付けしてくれたら、愛読者になってもいいね。あるいは、ロボットを格付けしてくれたらね〔←TechCrunchオフィス内をうろうろしている監視ロボット〕。
しかし突然Consumer Reports誌は、リンクベイト(link bait, リンクねた)狂になったしまった。このiPhone 4のアンテナ問題で同誌は、頭がおかしくなってしまったのか、毎日のようにいろんなおすすめ情報や要求事項を載せ始め、しかもそれらが、新と旧では互いに矛盾しているのだ。
これは、(事件の経過を刻々と報ずる)プロセスジャーナリズムだとほめたいところだが、でもそれにしては、言うことがはちゃめちゃだ。プロセスというよりも、まるでカオス理論だ。
新と旧とで互いに矛盾している言い分を、なんとか正当化しようとして頻繁に更新するから、ますますおかしくなっている。
7月2日: “iPhone 4のいわゆる信号の問題はこの機種固有の問題ではなく、また深刻でもない。”
7月3日: “iPhone 4の信号の問題が激しい議論を招いている。本誌も一部の起呼で信号喪失を経験した。”
7月12日: “Consumer ReportsはiPhone 4を推奨しない”。さらに、”アンテナの隙間をガムテープのような厚い非導通性の素材で被覆せよ。美しくはないが、効果はある。”
7月13日: “iPhone 4の問題を修復すべきは、消費者ではなくAppleである。”(あれ、ガムテープの話はどうなったの?)
7月14日: ガムテープよさようなら。“Appleが提供するバンパーケースがiPhone 4の信号喪失問題を解決する。”
Consumer Reportsの読者は、自分の持ち物をガムテープで修理せよという記事なんか読みたくない。彼らは、列に並ぶことが好きな”新製品狂”ではない。壊れた電話を直すためのガムテープはどこの何が良いか知りたくて、記事の更新を今か今かと待ちわびているような人種ではない。Consumer Reports誌の読者とは、ぼくのママのような人たちだ。今度の頻繁な記事更新では、頭が混乱しただけだよ。
だから、彼女にはこう言ってあげなければならない: ガムテープがなければ正常に動かないようなものを、買ってはだめよ。iPhone 4は、この問題が解決するまで買っちゃだめ。解決しても、AT&Tがひどすぎるから、やっぱり買っちゃだめだね。代わりに、Androidを買いなさい。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


