マイクロソフトのレイ・オジー、辞任を控えて語った将来はGoogleによく似ていた。

Microsoftのチーフ・ソフトウェア・アーキテクト、Ray Ozzieが辞任を間近に控え、ソフトウェアの巨人に別れのメモを残し、「ポストPC」世界がどこへ向かっているかを概説した。「新しい日の夜明け」と題したそのメモは、Microsoftがいち早くPC依存を脱し、豊富な「接続されたデバイス」を横断して利用可能なクラウド上での「継続的サービス」へと移るべきであるという、切迫した警鍾となっている。
Ozzieは以前から、これらのテーマのいくつかに触れていて、5年前の「インターネットサービスの崩壊」と題したbig-thinkメモが最初だった。じっさい彼のMicrosoft Meshという独自の概念は、デバイスとクラウド横断のデータ同期というこの道筋そのものだった。しかし、何年もの開発期間を経てMeshは、ようやく今、いくつかの限られたやり方で光が見え始めたところだ。
それはまるでOzzieが、Microsoftはメッセージを完全には受け止めていなかった、と言っているようだった。彼はこの最後のメモを律義な称賛で始めた後、その懸念の核心に入った。
しかし、われわれの大いなる前進のかげで、5年前のメモで私が提示した機会のいくつかは、未だに捕らえどころがなく、実現に至っていない。
ライバルたちの製品や、新しい利用シナリオでの彼らの急速な進歩と洗練は誠に顕著である。われわれの早期かつ明確なビジョンにもかかわらず、彼らの実績は、モバイル体験、ハードウェアとソフトウェアのサービスでのシームレスな融合、そしてソーシャルネットワーキングおよび幾多ある新しい形態のインターネット中心型ソーシャル交流において、われわれのそれを上回っている。
彼が描いていることは、Googleと非常によく似ている。Googleは今、Chrome OSとGoogle Appsによって、ネイティブアプリとウェブアプリの境を取り払うことを推進している。
また、おそらくGoogleは、Andorid電話機やGoogle TVなどの接続デバイスとクラウドを同期することにかけては、最先端を行っている。Googleが追求する総合的な設計思想は、自分のデータがクラウドにあるなら、そのデータは自分の全デバイスで利用できるべきである、ということだ。これはすでに、GmailやGoogle Docs、Google Calendar、Picasaでは真実である。他のアプリについても次第に真実になりつつある。
たとえば、 Send-To-Android機能は、リンクを電話機に送り、その電話機上でアプリを起動することが簡単にできるようにするものだ。Googleはこの機能を、Chromeブラウザーにも拡張した。Androidは、アプリのアップデートも無線でシームレスに行っている。
もちろん、ここでの脅威はGoogleだけではない。Googleはソーシャルネットワークの第一線にはいない(それはFacebook)。そして、おそらくMicrosoftが今でも足場を見つけられる場所がそこなのだろう。デバイス、クラウド、そしてソーシャルネットワークを結集するコンピューティングアーキテクチャーを作ることによって。Ozzieがこのことを匂わせている。
これからの体験は、本質的にメディア横断的かつデバイス横断的になるだろう。それらはユーザー自身のソーシャルおよび組織的ネットワークを中心としたものになる。個人とビジネスのいずれにおいても、新しい消費と交流のモデルが形勢を一変させる。それは避けることができない。
もちろん、Googleもまた、ソーシャルがいかに重要になるかに気付いている。しかし、誰がソーシャルで勝つかを考える時、どちらの会社の名前も頭に浮かばない。
写真提供:Flickr/Dan Farber
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(翻訳:Nob Takahashi)


