なぜGoogleはGrouponに♡なのか?

GoogleがGrouponを買収するという噂は、消えるどころかますます熱くなっている。最初の噂では$2.5B(25億ドル)だったが、それはあまりにも安い。今では$5-6B(50-60億ドル)という、ありそうな噂価額だ。いずれにしてもそれは、成立したらGoogleのこれまでで最大の買収になる(今現在の最大はDoubleClickの$3.1B(31億ドル)、YouTubeは$1.65B(16億5000万ドル)だったから、それほど大きくない)。

しかし、そもそもなぜGoogleはGrouponに関心があるのか? 相手は基本的にeコマースのサイトで、毎日の特売企画を地元や全国の商業者から集めているだけだ。Googleはeコマースが得意ではない(このところそっち方面の検索でセクシーになろうと努力しているが)。Grouponを買うことは、Googleの本来のスイートスポットである検索とは無縁な、結果が予想できない危険な賭だ。Grouponの年商は噂では5億ドルだから、50億ドルといえばその10倍にもなる。でもGrouponはインターネットで急成長している新しい分野のマーケットリーダーだから、Googleはマーケットリーダーを手に入れるためにはいくら出してもいいという気なのか。月曜日(米国時間11/29)に、ある地域的なeコマース企業のCEOがぼくにこう言った: “今のGoogleの成長戦略は、インターネットの上で重要なものを何でもコントロールしていくことだと思う”。

地域商業は、このところGoogleが機会をうかがっている分野でもある。Google Placesは、地域検索の結果でますます積極的に使われているし、VPのMarissa Mayerは最近、検索から位置と地域サービスに担当が変わった。彼女はGrouponの大ファンだそうだから、もしもGoogleが買ったら彼女が担当するのかもしれない。

しかしGoogleとGrouponに似ているところがあるとするなら、それは実績に対して対価をもらうというビジネスモデルだ。Grouponは顧客が実際にその店へ行かなければ店からの払いはないし、Googleも検索広告をユーザがクリックしなければ一銭の収入もない。Grouponの場合はマウスクリックではなくて、オフラインのクーポンだが、そのオンライン広告と、実際に顧客が店に現れることとのあいだの、’オンライン商業における最後の1マイル’について、詳細なノウハウの蓄積がある。

Googleには、Google Maps上のタグという地域検索のための新兵器があるから、Grouponのお店の特売企画〜お買い得情報もそのタグで示せる。またそれらをPlacesのページに置けば、Placesは地域商業にとってより魅力的になる。Googleにとって最大の課題は、1日に数百店という扱い規模を、数万〜数十万店という規模にスケールアップすることだ。Grouponは、各地に大きな営業部隊を置くことによって、そういう規模に対応している。また、特売〜お買い得情報を魅力的に見せるために、大量のコピーライターを雇っている。Grouponにとって企業が大きくなることは、今やそういうたいへんな仕事なのだ。それに、評判の50%マージンも崩れつつある。50億ドルという値札には、Googleが買収後のGrouponビジネスに失敗してもよいほどのマージンはない。

写真クレジット: Flickr/Matt Smith

[原文へ]
[jpTechCrunch最新記事サムネイル集]
[米TechCrunch最新記事サムネイル集]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))