Appleは自社独自の位置データベースを構築するためにユーザの位置を記録している

iPhoneは、ユーザの居場所〜行き場所をすべて記録している。いや、今やほとんどの携帯電話がそうしている。しかも実は、ユーザはそのことをとっくに知っていた。これが今ビッグニュースになる理由は、Appleが10か月前からユーザの位置データをiPhone上のファイルに記録していて、そのファイルは、やり方を知ってる人なら読み出すことができる、ということが、今さらのように分かったからだ。このことがまったく問題にならない人も多いが、裁判や面倒な離婚の渦中にある人にとっては、また一つ(証拠品としての)召喚命令の対象が増えたことになるだろう。よろしくないデータの集め方だから、AppleはiOSの次のアップデートでぜひ廃止すべきだ。

でも、Appleはユーザの位置データで一体何をしているのだろう? それは、Appleが独自の位置データベースを構築して、位置対応アプリケーションやエラー診断などに利用するためだ(たとえば、どこで電話の通話不能が起きたのか)。Appleはすでに2010年の7月に、このことをすべて説明している。それは同社の位置追跡方針に関する議会の質問に法務部長のBruce Sewellが答えたもので(書簡を下に埋め込み)、Appleはそれまで使っていたGoogleやSkyHook Wirelessなどに代えて自社製の位置データベースを使う、と明かしている。そのときの書簡から引用すると:

これらのデータベースを連続的に更新しなければならない理由はいくつかありますが、とりわけ重要なのは、ユーザの地理的条件の変化を把握し、モバイルテクノロジのより革新的な使い方を開拓し、それによりAppleの顧客数を増やすことです。Appleはこれまでもつねに、顧客のプライバシーの保護には最大の配慮をして参りました。

それに実際には、ユーザがLocation Servicesをoffに設定していたら、Appleはその人の位置を記録しない。また、記録した位置データをサーバに送るときには個人情報を削除してデータを暗号化している。それはそれでけっこうだが、でもそのとき議会に提出された書簡は、データがユーザの電話機の上にあるとは言っていない。自機上にあるのなら、ユーザがそれにアクセスできるべきだ。自分の携帯上に完全な移動記録ができるのなら、ぜひそれを見たいし利用したい、欠点どころか立派な機能だ、という人は増えている(FoursquareやGoogle Latitudeなどの人気を見よ)。携帯上の位置データの記録は、ユーザが明示的にそれをオプトインすることによってはじめて、できるべきだ(なぜってユーザのデータだから)。知らない間にデフォルトで記録されるのは、ノーだ。オプトインになれば、ユーザはそのリスクも承知の上で位置データの記録を選ぶだろう。

Appleはユーザの移動記録を取ることを、今後もやめないだろう。ユーザは、すばらしい位置対応アプリ、それによる世界の拡大、という見返りを得るかもしれない。でも同時にユーザは、Appleによる位置データベースの構築に協力し、Appleに(今後ますます)価値ある資産を与えているのだ。毎日、iPhoneを持って家を出たとたんに、そのデータベースへの無償の貢献が始まるのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))