Chromeブラウザはログインでの広汎な機能提供に向かう―対Facebookの最終兵器となるか?

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彗星のように登場したGoogle Chromeブラウザには多くの人が見逃している重要な副産物があると思う。それはFacebookから激しく挑戦されているGoogleにとってウェブの中心の地位を守るための最終兵器となる可能性がある。Google自身はそれと認めないだろうが、それは問題ではない。すでにその一端をわれわれは見ている。

Chromeの最新ビルド( Canaryチャンネルのv14以降)にはプロフィール編集と切り替えのためのアイコンが設置されている。これはChromeブラウザとGoogleアカウントを結びつけるためのChromeOSの核心をなす機能の一つで、しばらく前から実装されていた。しかし今回、新しいUIが与えられたことで、Googleがこの機能を誰にも使いやすく便利なものにしようと真剣に取り組んでいることが示された。

ChromeのCanaryビルドの最新版の右上端にはGoogleが実験的機能を表示するのによく使う緑のビーカーのアイコンが表示される。これをクリックすると、Chromeのユーザー・プロフィールを表示し、カスタマイズし、切り替えることができる。カスタマイズの範囲はまだあまり広くないが、同期設定を変更したり(これも古くからある機能だ)、新しいプロフィールを作ったりすることができる。新しいプロフィールを作成しようとすると、新しいプロフィール名とアイコンを選択するページに飛ぶ。これはChromeOSの場合に似ている。表示される注意にはこう書いてある。

一つのChromeプロフィールには一連のブックマーク、ブラウズ履歴、保存されたパスワード、テーマが含まれます。複数の設定を管理する必要があれば、それぞれ個別のプロフィールを作成することができます。たとえば、自分用のプロフィールと友達のためのプロフィールを作るなどができます。

単純に便利な話のように聞こえる。しかしここに含まれる強力な可能性を見過ごしてはならない。GoogleはChromeユーザーに対してGoogleアカウントでログインした場合に利用できる数々の機能を提供している。現在のところその機能はデバイス間でのプロフィールの同期など基本的なものにとどまっているが、将来はさらに強力な機能の提供に踏み切るはずだ。たとえばChromeにGoogle+が完全に統合されるかもしれない。Googleの全サービスをカバーするツールバー、Googleアカウントによるシングル・サインイン、セルフサービス広告ネットワークとの密接な連携、等々可能性はいくらでもある。

今のところGoogleはこうした意図を否定するだろう(私は極悪非道な例を挙げたかもしれない)。しかしこうした連携はいずれも効果的だ。Googleがこうした連携の手を打ってこなかったら愚かというものだろう(ただしChromeブラウザのシェアが一定以上になった場合、反トラスト法当局が否定的な見方をすることは間違いない)。

Facebookはウェブ上でGoogleに対する最大のライバルになってきた。対Facebookとの戦いでChromeはFacebookが持っていないもの―ブラウザを武器として提供する。Facebookも独自のブラウザを作ろうと努力している(具体的な情報があるわけではないが、これは常識だ。Facebookがブラウザを開発していないとしたらそのほうがよっぽどおかしい)。いずれにせよサードパーティーと提携していることは事実だ。Facebook Connectにより、ウェブ上のあらゆる場所でFacebookのログイン情報を使ってログインすることができるようになっている。しかしConnectの利用は少々面倒だ。サイト運営者がConnectをインストールするには手間がかかる。もしサイト側ではなく、シングルサイインがブラウザ側で簡単にできるようになったらどうだろう?

だからChromeはGoogleにとって巨大なチャンスなのだ。まだよちよち歩きだが、Chromeはその方向に確実に一歩を踏み出している。

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(翻訳:滑川海彦/namekawa01 G+)