ウォーキートーキーアプリVoxerがiPhoneとAndroidの両方でヴァイラルに急伸

スマートフォン上でビッグになったコミュニケーションアプリは、すでに相当数のユーザを抱えていて、彼らに対して宣伝等のできる、既存の優良企業からのものが多い。Facebook、Twitter、Skypeなどはそんなトップ企業の例だ。そしてそれ以外の成功例は、ベンチャー資金によって宣伝費を確保できたところが多い。

しかしこのところ、それらよりももっと小さなスタートアップが、iTunes App StoreとAndroid Marketで伸びている。アプリの名前はVoxer、ボタンを押して相手に話をするという、ウォーキートーキーふうの音声サービスで、Nextelを思い出してしまう。もっと今ふうに言えば、テキストメッセージのようなものだけど、テキストではなく声を使う、というもの。競合相手として、本誌が紹介したこともあるHeyTellや、TalkBoxなどがおり、最近の好調ぶりから見ると、彼らを脅(おびや)かす存在になりそうだ。
このアプリの順位は先週、40位から6位へと躍進した(合衆国のApp Store、ソーシャルネットワーキング分野)。その前には今年の初めに、ブラジルやサウジアラビアなどいくつかの国で上昇した。今では、Twitter上のトレンドにもなっている。ソーシャルネットワーキング分野(カテゴリ)は、いくつかの有力なWebサービスが上位を占め、そのほかはぱっとしないのだが、このようなアプリの急成長は、その中にあって異例だ。
Voxerを使ってみたい人は、まずそれをダウンロードする(iTunesはここ、Androidはここ)。新しいIDを作るか、またはFacebookのアカウントでログインし、自分の携帯の、またはFacebookの、連絡先をシンクする。そして、個人の友だちや、自分で作った、または参加した、グループでチャットする。インタフェイスはご覧のように、テキストメッセージングふうだ。talkボタンを押して相手への短いメッセージを録音するが、友だちが今録音しているメッセージをライブで聞けるオプションもある。また、対話の途中でテキストメッセージを送ることもできる。
Voxerの成長担当副社長Gustaf Alstromerに、詳しい話を聞いた。彼は、故郷スウェーデンでの青年期から、Voxerに来る前にいたHeysanに至るまで、一貫してベテランのモバイル起業家だ。彼がつねに痛切に感じるのは、製品の流通〜配布の難しさだ。でも、モバイルアプリに関しては、”昔に比べると今はとても楽、流通をApp StoreやAndroid Marketがやってくれるからね。今では、これらのマーケットの使いこなし方が、重要な課題になっている”、と彼は言う。
Alstromerによれば、ユーザ数がいちばん多いのはCleveland(クリーブランド)で、ほかの都市も順調に伸びている。このアプリがヒットした理由はよく分からないが、同社はMixpanelや同社の内製システムを使って、コンスタントにアクセス分析を行っている(クリックスルーレート、コンバージョン、サービスの使われ方、など)。
このようなサービスはネットワーク効果に依存するから、今月初めのAndroidバージョンの立ち上げが大きな効果をもたらした。iPhoneユーザは、iPhoneユーザ以外の人とチャットできるようになった。Alstromerによると、Androidのダウンロード数は爆発的で(具体的な数字は言わないが)、数か月後にはユーザ数がiPhoneを抜きそうだ。全体として、Facebookよりは電話帳の利用が基本だが、Facebook経由の利用のほうが多い地域もたまにはある。
同社の履歴が、また変わっている。創業者はベテランの起業家Tom Katisだが、彼は受勲軍人で、前には大手のセキュリティプロバイダTriple Canopyの協同ファウンダだった(2005年のNew York Timesの記事に、同社が紹介されている)。Voxerのアイデアは、アフガニスタンで待ち伏せをしているときに思いついた。そのときの彼の任務は、銃撃戦のさなかに、増援部隊と医療チームのあいだの連絡を維持することだった。彼はそのとき、全員に一度に話せる方法が欲しい、と思った。政府支給のウォーキートーキーには、その機能がなかった。…この話にはもっともっと続きがあるけど、それはまたの機会にしよう。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))



