Facebookのモバイル戦略:今日、サードパーティーを助け、明日そのコンテンツで稼ぐ

Facebookのモバイル戦略に関する根本的な誤解は、彼らがHTML5を使ったアプリ内支払いでiOSやAndroidと競合しようとしているというものだ。それは違う。Facebookが本当に欲しいのは、あらゆるプラットフォーム上のアプリで作られたコンテンツであり、彼らはそれを使って広告収入を得るのだ。アプリ内購入の売上は素敵なボーナスだが、本筋ではない。Facebookが今日(米国時間5/1)、同サービスがトラフィックを送り込むことで、サードパーティアプリのモバイル売上を支援していることを発表した理由はそこにある。

Facebookによると、同サービスは先月1.6億人の訪問者と、11億回の訪問をサードパーティアプリに送り込んだ。2月はそれぞれ6000万人と3.2億回だった。そして現在iOSの売上トップ10アプリ中7本、Androidのトップ10中6本が、Facebookを統合することで発見性とバイラル性を強化している。Facebookがモバイルアプリにトラフィックを送り込む能力を示すことで、デベロッパーは今後もFacebookを統合し、ニュースフィードに記事を送り続け、Facebookはその横に広告を掲載できる。

Facebookは最近の大型モバイル・サクセスストーリーを数多く支援してきた。 Flixsterの映画レビュー・情報モバイルアプリでは、Facebookの紹介トラフィックが1日当たり48万件に達し、最近4週間で10倍に増えた。BranchOutは、Facebookを統合したプロフェッショナル・ネットワーキング・アプリを12週間前に公開し、月間アクティブユーザー数は100万人から1250万にへと急増した。 Viddy(現在1600万登録ユーザー)やSocialCamなどのアプリは、Facebookタイムライン統合のおかげで無料アプリランキングのトップに踊りでた。

Viddyは、Facebookのモバイル戦略を理解する上で理想的な事例だ。Facebookは、Viddyがアプリ内購入の手数料売上を見込めないネイティブ・モバイルアプリであるにもかかわらず、このアプリを支援している。だがそれでいいのだ。代わりにViddyは、非常に魅力的なビデオコンテンツを山ほどFacebookのニュースフィードとタイムラインに送り込むからだ。ユーザーがFacebook上でViddyのビデオをみて時間を費やせば、Facebookは広告で稼ぐことが出来る。

さらにたとえユーザーベースがモバイルにシフトしたとしても、Facebookは広告で収入を得る。モバイルでのスポンサー記事は有効だ。そう思うのは、私がそれを見ても気にならないから。目障りなバナー広告や、瞬時にスクロールされて消えるGoogleのスポンサー検索結果とは違う。実はFacebookは、広告ベースのモバイル収益化における最も長続きする戦略を持っていると私は思う。それはFacebookが、殆ど気付かないがそれでも役目を果たす広告 ― 友達が関わっているブランドやアプリの宣伝 ― を作り出すことに成功したからだ。

Facebookがこの戦略を成功させるために必要なのは、中毒性のあるニュースフィードを維持することだけだ。Facebookが現在のトップ・モバイルアプリが作る優良コンテンツを大量に集め、友達が作った関連度でフィルタリングしている限り、数年後もFacebookをアクセスしている理由がある。毎日。今も5億人の人たちがそうしているように。

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(翻訳:Nob Takahashi)