Android版Flipboard、「ついに登場してGoogle+にも対応!」となるまでの舞台裏と今後

Flipboard_AndroidFlipboardがGoogle関連でさまざまな進捗を示した1週間となった。Google+との連携を行うというアナウンスも行なって期待を集めていた。そしてついに、Kindle FireやNookにも対応したAndroid版のリリースを迎えた。Google+との連携はアナウンス通りに実装され、そしてYouTubeとも連携するようになっている。

Android版はGoogle Play、Amazon Appstore for Android、Nook Store、Sumsung Appsなどで公開されている。

ところでこのAndroid版だが、Galaxy S IIIに標準搭載することをアナウンスしたり、あるいは非公開テスト版をリリースしてから比較的速やかにリリースされた。S III版のAPKファイルを解析したりして、非公式改造版を動かしてみる人などもいて、公式リリース前から大いに注目を集めていた。

Android版リリースの要求は非常に大きなものでした、とFlipboard CEOのMike McCueは語っている。βテスト版も50万ダウンロードを記録したのだそうだ。「多くのAndroidデバイスに対応するのに努力を重ねました。多くのデバイスに同時に対応できて良かったとおもいますね」とのこと。利用者からはβテスト段階から「すぐにもリリースしてはどうか」などという声も多くあったのだとのこと。

すぐにリリースできなかったのはAndroid版だからだ。すなわちアプリケーションの開発自体以外にやることが多いのだ。「iOSであれば、画面サイズも決まっているものと考えて進められます。プロセッサについても同様。そういう場合は、かなりやりやすいわけです」とMcCueは述べる。「Android版で、さまざまな機種の違いを吸収してきちんと動作するアプリケーションを作るとなると、その部分の調整に非常に多くの時間がかかることになってしまいます。テスト版にて様子をみたのもそうした理由があるからです」。さすがにそう言うだけあって、発表されたAndroid版は各種Androidスマートフォン、Nook、そしてKindle Fireなどできちんと動作する。小さな携帯スクリーンから7インチまでと画面サイズも様々だ。異機種間でのパフォーマンス調整やレイアウト調整も必要で、そうした修正もテスト版のリリース以来行なってきたそうだ。

YouTubeとの連動および各国対応

YouTubeとの連動も今回リリースした版のウリだ。アプリケーション内からYouTube動画の閲覧、お気に入り登録、ブックマーク、コメントの投稿などを行うことができるようになっている。もちろんこうした操作はYouTubeサイト上での操作と同期するようになっている。他利用者ないしチャネルのフォローもできるようになっている。

また対応コンテンツを用意している国の数もまた増えた。これまでローカライズ版が提供されていたのは中国、日本、フランスのみだった。今回のバージョンアップでこれが韓国、オランダ、イタリア、スペイン、そしてドイツへと広がった。「特定の国のバージョンを作るというのは、単にメニュー言語などをローカライズするという意味ではありません。その国における利用者に対して、ベストなコンテンツを提供するという点に注力しているつもりです。そうした面でもいろいろな試みができる段階となってきています」と、McCueは述べている。ローカライゼーションの次の舞台としてはラテンアメリカやアジア、欧州各国をターゲットと考えているそうだ。

Flipboardとビジネス

今のところ、Flipboardは総ダウンロード数や収益額についての詳細を明らかにはしていない。しかしMcCueによれば、スマートフォンに対応することで、アプリケーションが1日中利用されるようになったのだとのこと。iPadのみに対応している頃は朝と夜(一番賑わったのは20時から23時の間)に多くの利用者があつまっていたのだそうだ。まずスマートフォン版に実装されたCover Stories機能(Android版ではウィジェットとしても利用できる)が、Flipboardでもっとも閲覧されているコンテンツになるらしい。またFlipboardは、利用者による利用頻度が非常に高いレベルにもあるそうだ。

「多くの利用者の方が、1日に何度もFlipboardを立ちあげてくれています。利用者に何通もメールを送り付けたり、うるさく通知を行なっているわけではないのに使っていただけているという状況を、非常に嬉しく感じています」と、McCueは言う。ただ、通知機能については効率的な利用方法を検討しているところではあるのだとのこと。適切な使い方であれば利用者にとっても非常に便利なものだからだ。

また広告ビジネスの進展についても話をしてくれた。現在は半ダースのパブリッシャーがFlipboard上で広告展開を行なっているのだそうだ。記事は1日に2,000件が提供されているのだとのこと。最近の広告としてはConverse、Nieman Marcus(Vogueで展開されたものと同じものだそうだ)、および映画「スノーホワイト」の広告が展開された。この映画広告は3.5%のCTRということになった。クリックで飛ぶ先は公式ウェブサイトではなく、Flipboard内で、公式アカウントによるツイートを表示するページにジャンプするようになっていた。ちなみにMcCueによれば、FlipboardにおけるCTRは「いずれもウェブ上のものを上回っているのですよ」とのことだ。

国際化を進めることの他には、ビジュアルレイアウトの美しさにも注力しているFlipboardとしては、Pinterestとの連携も進めたい考えがあるのだそうだ。PinterestのライバルであるFancyとの連携は6ヵ月前に完了している。しかしPinterestとの連携については全く進んでいない。おそらく話が進まない原因はPinterestの側にあるのだろう。PinterestのAPIを使いたいと考えているサービスは数多くありそうだ(既にAPIの提供については予定なり立っているのだろうか)。直近に追加されるサービスの内容については明らかになっていない。しかしPinterestとの連携などが現実化すれば、また広く魅力を訴えることができるようになるだろう。

Flipboardの最新版については、いずれもこちらのページのリンクをたどることでダウンロードできる。

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(翻訳:Maeda, H)