[jp]iPhoneを使ったマーケットリサーチのAskSmart.lyはグローバルを目指す


ケータイ電話を使ってのアンケート調査サービスはいままでもあった。だが、それをiPhoneを使ってサービスするとどうなるか。答えは同じサービスをグローバルに展開できるということだ。
スタートアップ企業のフィルモア・アドバイザリーは彼らの新しいサービスとしてiPhoneアプリケーションを使ったAskSmart.lyを間もなく開始し、App Storeからダウンロードできるようにする。
AskSmart.lyは一見すれば単なるネットリサーチと変わらず、それをiPhoneで実現したに過ぎないようにも思える。マーケターはウェブサイトを通じてアンケートの質問項目を設定すれば、あとはAskSmart.lyのアプリをインストールした人たちが、そのアンケートに答えるの待っていさえすればよい。このあたりは、実態としてはネットリサーチと何ら変わらないことがわかる。
ただ、劇的に違うのはアンケート実施価格のコストダウンだ。通常、たとえば、ネットリサーチのマクロミルであれば同社のモニターを使ったアンケート調査では100人のサンプル数をとるのに最低でも7万円がかかる(これでも安いのだが)。ところがAskSmart.lyはアンケートに答えてくれる人に支払う謝礼額と謝礼の総額の50パーセントに設定された手数料しかかからない。実際の数字で見れば、たとえば、答えてくれる人に1人あたり10円の謝礼を支払うのであれば、100人のサンプル数が必要なときには、謝礼総額が1,000円(100人×10円)、そして手数料が500円(1,000円の50パーセント)で合計1,500円しかかからないということになる。これが破壊的な価格であることは、これまでの市場から見れば間違いないだろう。
いままでアンケートといってきたが、iPhoneユーザーのみを対象にした調査ということでは、サンプルの代表性は失われるかもしれない。世の中一般を対象としたアンケートとしては正確な結果は望めないかもしれないが、マーケットリサーチとしてたとえばユーザーの生の声を集めるという意味では有効に働くだろう。

アンケート項目も通常の質問項目(選択や複數選択、フリーアンサーなど)に加えて、写真を撮影してもらっての投稿なども定義できる。たとえば、実際にコンビニで新商品の菓子なを買って答えるアンケートなどでは、実際に食べ終わった商品の空き容器の写真を撮影して投稿してもらうといった使い方できる。
アンケートやマーケットリサーチ以外にも、たとえば、クラウドソーシングやプロモーションでの利用にも使われることをフィルモア・アドバイザリーでは想定している。
AskSmart.lyをiPhoneにインストールして使ってくれるユーザーに対して、常にアプリを立ち上げて答えてくれるためのモチベーションを喚起するために、フィルモア・アドバイザリー側でも設問(彼らの言葉でいえばタスク)を提供して、常に何かしらアクションを起こしてもらってユーザーにポイントがたまるようにしていくという(ポイントがたまったら換金ができるようにしている)。場合によっては、レベルアップ用のタスクとして、きれいな写真の撮影の仕方や英語のテストなどを受け手もらい、あとあと、そういったタスクをこなせたユーザーだけを対象にしたタスクの提供方法なども考えているという。
このほか、ユーザー情報とデバイスIDを紐付けるため、不正に報酬だけ得ようとするユーザーを排除する仕組みなども考慮している。
現時点ではまずは日本国内でリリースということにしているが、冒頭でも述べたが、その後、英語版のAskSmart.lyをグローバルに提供していくという。これによってモバイルの特性をいかした、時間・場所をうまく組み合わせた世界規模でのマーケットリサーチができるようになるというわけだ。
フィルモア・アドバイザリーはAskSmart.ly以外にもグラフ作成・投稿(グラフのYouTube版のようなサービス)のVizooを運営しており、DCM、サイバーエージェント、マネックス・ビジネス・インキュベーションなどから出資を受けている。


