グリーがGREEとOpenFeintを統一したグローバルなソーシャルプラットフォームを発表
すでにアナウンスがされていたようにグリーは今日、日本で提供するGREEと今年4月に買収したOpenFeintとを統合した新しいプラットフォームの発表を行った。ブランド名はGREE Platformに統一し、ユーザー、ソーシャルメディア、プラットフォームもすべて統一され、来年に登場することになる。
グリー代表取締役社長の田中良和氏によれhば、GREEの会員数は現在、2770万人。モバイルにシフトしたのが2007年から急激に会員数を伸ばしている。一方で、ガートナーの調査のようだが、スマートフォンの出荷台数は現在、11億台、2015年47億台となっている。この中でモバイルを中心としたソーシャルプラットフォームをつくろうというのが、グリーの狙いである。現在、GREEおよびOpenFeintを合わせた会員数は2011年では1.5億であるば、それを2012年までに3億までに拡大するという。
FacebookやZyngaと違ってGREEはゲームとソーシャルネットワーク、(アプリ)プラットフォームの3つを持っているのはGREEだけだと田中氏は語っている。そしてGREE Platofrmが世界で統一されることによって次のことを実現するという。
- グローバル――1.5億ユーザーに対して、同時にアプリが配信できるようにする
- コスト――アプリを1回つくれば全世界にアプリを配信できるのでコストを下げられる
- ノウハウ――GREEのノウハウにとどまらず、ミドルウェアの技術やアプリ開発の技術を全世界に提供する
- ARPU――現在のGREEのARPUは世界でももっとも高いレベルにある。高いARPUの日本市場に世界からアプリを配信できるようにする。
また、グリー執行役員メディア事業本部長の吉田大成氏によれば、統合されたGREE Platfrormは来年夏からサポート言語を14カ国語に拡大するという。ディベロッパー向けにも、日本語、英語、中国語の3言語で情報を提供していく。加えて、広告のプラットフォームなどもグローバルで展開することを今後は想定しているようだ。
今回のグリーのプラットフォーム全世界統一は、DeNAのプラットフォーム戦略とは異にするものなのが興味深い。DeNAはすでにブランド名はグローバルでそのソーシャルプラットフォームをmobageで統一していが、実際にユーザーがゲームをプレイするプラットフォーム自体は、日本向け、グローバル向け、中国向けとそれぞれがわかれている。
これによって、たとえDeNAがngcoreのような開発環境を持っていたとしても、同じゲームを提供するにしても、それぞれのプラットフォームで別の運用をする必要があることを考えると、コストの削減という意味で言えば、GREE側に軍配が上がるようにも思える。
ただ、果たして異なる文化を持つユーザー同士が同じプラットフォーム上でゲームを中心としたアプリを楽しむのかどうかはわからない。チャットや写真を共有するといった無料のコミュニケーションならばその障壁は低いことが証明されているが、たとえば、ゲームに関して言えば、高いARPUを誇る日本と言いつつも、それは単に他の国よりも可処分所得が高いということもあるのかもしれない。アイテム課金などでゲームをすすめる上で効果の高いアイテムを、所得の高い日本のユーザーが手に入れることで、そのバランス感などもグローバルで保てるのかという疑問がわく。
グリーの田中氏は先週のTechCrunch Tokyoでも、自分たちのビジネスの成功を証明するのはこれからだと語っていたが、このアプローチがグリー流だということなのだろう。まずは来年のリリースによるその行く末を早く見てみたい。
【UPDATE】
記者発表の席上で、OpenFeintに関する私の質問に対して、今回のOpenFeintとGREEとの統合は、OpenFeintのユーザーをソーシャルネットワークに取り込むことと、GREEのすぐれた性能を海外に出していくということが大きいと答えてくれた。確かに1億人以上が会員となるOpenFeintをよりソーシャル性を高めることは、OpenFeintをもっとも有効に使うことなのかもしれない。今年の8月のグリーのイベントで発表された数字では、OpenFeintの月額アクティブ利用数は3,500万以上だった。これがよりソーシャルネットワークでアクティブになるのだとすると、確かに大きな意味を持つ。


