Walkie-TalkieアプリケーションのVoxer、投資家からも大人気 ― 企業価値3億ドルで1500万ドルないし2000万ドルを調達予定

3_participants_webここ1、2年、モバイルデバイス上で動作するウォーキートーキーアプリケーションが、iOS版およびAndroid版でいくつか出てきている。但し昨年秋までは「流行」という感じではなかった。ところが昨年11月、ウォーキートーキーアプリケーションのひとつであるVoxerが突然クリーブランドの若年黒人層および他の都市圏で大ブレイクし始めた。以来、人気は他の国々にも広がり、アプリケーションストアでも注目を集めるようになり、そしてシリコンバレーに住むベンチャーキャピタリストの注目も集めるに至った。

ベンチャーキャピタリストたちは実際に自分でもVoxerを利用し、そして投資の機会も狙っている。Voxerの方も募集していたエンジェルラウンドのクロージング準備にここ数カ月を要したようだ。今回が最初となる資金調達は、企業価値(pre-money valuation)1億5000万ドルにて、1500万ないし2000万ドルの資金調達になる見込みだとのこと。但し、企業価値については少なくともその倍にはなるだろうと述べる人もいる。

VCなどがVoxerの魅力として受け取っているのは、Voxerが所有する音声のライブストリーミングに関する技術と特許だ。Voxerと同様のサービスを行なっているところは、たいてい既存のボイスメール技術を利用している。これはたいてい送信から受信までにタイムラグが生じてしまう。Voxerの技術では遅延が生じず、Voxerをリアルタイムで利用するようなことまでもできる。これは数年前に登場したNextelのウォーキートーキーと同じような機能だ。こちらでも好きなときにメッセージを残したり確認するのに利用することができたが、但し通話は1対1に限定されたものだった。

製品と技術以外の面でVoxerが注目を集めるのは、Nextelがやっていたことを、より大きな規模で行う可能性があるからだ。ファウンダーのTom Katisと11月に話をしたときは、アフガニスタンに軍人として派遣され、そこで戦闘中に増援部隊と医療チームの連絡を確保する役割に就いているときに本サービスを思いついたのだと言っていた。そしてこのTom Katisは世界中に広がるセキュリティサービスを提供するTriple Canopyのファウンダーでもある。Voxerのサービス拡大にTriple Canopyで培ったコネクションを利用することもできるだろう。

現在の疑問は、投資家たちがいったいどの程度までにVoxerの企業価値を高めていくつもりなのかということだ。ある情報筋によれば、Voxerに強い興味を持つVCも今後の展開を読みきれずにいるという話もある。現在の調子はたしかに絶好調で、1日あたりのアクティブ利用者数250万程度のうち、そのほとんどがここ2、3ヵ月で増えたものだ。これがどこまで伸びていくのかよくわからない。また短い音声メッセージを録音していって、それを順番に聞いていくというテキストメッセージング風のコミュニケーションが今後どのような成長を見せるのかというのも難しい問題ではある。現在のところは、投資家たちがVoxerの方式を有益だと感じているために企業価値もあがっているわけだ。

新たな投資をリードしたりないし参加するVCの名前はまだよくわかっていない。但し、噂で聞こえてくる範囲ではシリコンバレーでも高い実績をあげているところが参加してきそうな気配だとのことだ。

[原文へ]

(翻訳:Maeda, H)