大学生諸君、新学期の「すごい時間割」は今日リリースだ
4月も2週目に入り、大学でも授業の履修登録がすんでそろそろ本格的に授業がスタートするころだろう。大学生にとっては新しいキャンパスライフが始まるわけだが、そんなときに必要になるのが、時間割の管理ツールである。そこで大学生におすすめしたいのが、昨年一部で話題になったすごい時間割である。このツールがまもなく新しいバージョンで登場することになる。マーク・ザッカーバーグがFacebook以前に作ったその前身とも言えるCourseMatchの日本版とも言えるこのツールは、自分が履修した授業の時間割を管理できるとともに、同じ授業を履修しているのが誰かがわかるものだ。
(追記:iPhone、Andorid版がダウンロードできるようになった。)
昨年10月にリリースされたバージョンでは、2万人の情報感度が高い大学生の間で使われていた。当初は100の大学に対応していたが、リリース後2週間で250の大学の学生から対応を望む声があって、最終的にアップデートを重ねて316大学に対応したのだと、すごい時間割を開発するLabitのCEOの鶴田浩之氏は語ってくれた。そして、新バージョンでは700の大学に対応する。これは日本の大学をほぼ網羅している。
ただ、あらかじめ授業がプリセットされているのが、慶応義塾大学や早稲田大学、青山学院大学など授業がウェブサイトで公開されているトップスクール9大学で、それ以外の大学はユーザーが登録してそのデータが共有されていくようになっている。
今回のバージョンで新しくなったのは、対応大学数以外に特筆すべきなのは、空きコマ(授業をとってない時間帯)が同じ友達がわかる機能だという。すごい時間割はFacebookアカウントでログインするか、あるいはすごい時間割で作成したアカウントでログインすることになる。すごい時間割内のソーシャルグラフは、その内部で改めて関係をつくることになる。それで、通常は同じ授業をとっているのは誰かというのを探し出して交流を深めるというのが前提の使い方なのだが、実際には鶴田氏が言うには「同じ授業をとっている友達の共有よりも、急に授業が休講したときなどに、そのとき空きコマの友達がわかるほうが、その友達を誘うことができて、キャンパスライフを充実させられる」んだそうだ。出会いよりも既存の関係を温めたほうがウケがいいからなのだそうだが、ちょっとした小さな機能も同世代の目で見るとサービスの質は変わってくる。
ほかにもUIを変更して誰もが使えるようにしたり、スキンを変更できるようにしたり、友達のアクションがわかるタイムラインだとか、プッシュ通知機能だとかが加わっている。また対応しているのもiPhone、Android、PCで複数のプラットフォームで使える。
今期の目標ユーザー数は20万で前バージョンの10倍と大きい。いわば今回のリリースが本格的なリリースということになるのかもしれない。そして、今後は大学生の授業の履修登録が始まる4月と9月の年2回に大きなバージョンアップをしていくのだとい。収益については、いまのところアプリ内で表示させる学生向けの広告を考えているが、それもユーザー数によるのだろう。いまは広告は表示されない。
ユーザーによっては自分がどの授業をとっているのか見せたくないってこともあるだろうから、プライバシーについて気になるかもだが、Facebookを利用して友達を探し出しやすいように実名での登録を促している一方で、すごい時間割内の友達だけが見えるような設定も用意しているのだという。このあたり僕はまだ実物を目にしていないので、確認はできてないのだけど、配慮はしているようだ。
これだけ機能があるのだったら、キャンパスライフが充実しそうだよね。僕が大学生のときにあったら真っ先に使ってただろうな。
え? 友達がいないからそもそも使う必要がないって? 大丈夫。このツールは友達がいなくても時間割管理ツールとして十分な機能を持つようにしているんだそうだ。単体で使えるものでないと広がらないのでそのあたりは気を使ったんだと鶴田氏は言っている。
Labitは平均年齢22歳のコアエンジニア5人からなる企業だ。昨年4月1日に創業され、ネットエイジのインキュベーションを経て、ネットエイジの西川潔氏、DeNA顧問の川田尚吾氏、家入一真氏などそうそうたるエンジェル投資家から2500万円の出資を受けている。CEOの鶴田氏は過去には昨年の震災直後にたまたま滞在していた栃木県の避難所でPray for Japanを立ち上げて、大きな注目を浴びている(Pray for Japanは書籍化されて売上はすべて寄付されたそうだ)。