Windows AzureはIaaS環境を提供してLinuxも動くように

米国時間の6月7日にマイクロソフトはクラウドサービスのWindows Azureの大幅な機能追加の発表をしている。

今日は日本でもプレス向けにそのポイントの説明がなされたが、この機能追加の大きな特徴は仮想マシンによるIaaS環境、「Webサイト」と呼ばれるウェブサイト構築環境、そして仮想ネットワークの3つである。特に仮想マシンでのIaaS環境は、いままでAmazonのクラウドサービスを使ってきたユーザーにも受け入れられるものだろう。Windows ServerだけでなくLinuxも動くようになり、社内やローカルマシン上でにあるサーバー環境をVHD形式のファイルでWindows Azure上に展開することもできる。

一方のWebサイトは、.NETやPHP、Node.js、Pythonといったフレームワークが提供され、この上で稼働するアプリケーションを構築できる以外にも、WordpressやDrupalといったオープンソースのアプリケーションが数クリックで立ち上げられるようになっている。これらのアプリケーションは、コミュニティーによって管理されているが、現時点では英語版のものだけである。今後、コミュニティーによって日本語のアプリケーションも追加されていくという。

Webサイトロードバランサーなどの機能も当初から備わっているので、ウェブアプリケーションのようなものであれば十分な環境で立ち上げられるようになっている。

これらのサービスの価格も戦略的だ。プレビュー版では、Sインスタンスと呼ばれる仮想マシンが1時間あたり7円(Linux、Windowsいずれも)、正式リリースでも仮想マシンが1時間あたり7.43円(Windowsは10.06円)で、Amazon Web ServicesのEC2の同等のサービスと比べて同価格程度となっている。また、Webサイトは共有のマルチテナントでは、プレビュー版では3カ月の無料期間があり、さらに一定の条件では最大で1年間無料となるので最大で15カ月が無料となる。

これまでWinows Azureは環境の違いから対象外としていた開発者もいるだろうが、今回の機能追加でオープン系の開発者もクラウドサービスの選択肢となるのだろう。特にWebサイトのようなサービスは、あらたにクイックにウェブでのサービスを立ち上げようとしている人にとっては試してみる価値はあるだろう。

6月29日・30日にはWindows AzureのイベントGo Azureが開催される。