テク業界の性差別: ニューヨークタイムズはどうなってるの?
【本稿のライターはLESLIE HITCHCOCK および ALEXIA TSOTSIS】

「インターネットは〈男〉が発明した。ただの男ではない。胸にポケットプロテクターを付けた男たち。ミスター・スポックを偶像化し、スティーブ・ジョブズが死んだ時に泣いた男たち。オタク。ギーク。彼らを評価してやろう。男がいなければ、私たちは友達が5分前何をしていたかを知ることはなかった」
The New York Timesはやっている。
いや、まじめな話、彼らはいったい何を始めようというのだろうか。
ここ2週間にNew York Timesは、2つの恐ろしく、性差別的で腐った「テック・トレンド記事」を載せ、その結果インターネットの怒りを買った(それは、決して、 女性からばかりではない)。
男がインターネットを発明したという見当外れの風刺的リードはさておき、上にリンクを張った最初の記事は、Kleiner Perkinsに対するEllen Paoのセクハラ訴訟を非難している。2番目は、シリコンバレーで女性が成功するには独身男性、例えばLarry Ellisonと親密な関係になる必要がある、というもの。
“All the news that’s fit to print”[印刷に値するニュースはすべて掲載する]、まさしく。
Xeni Jardin@xeni
WTF: “MEN invented the internet.” I’m sorry, did NYT just breeze past half a century of women in computer technology? http://www.nytimes.com/2012/06/03/tec …
あの手の全国配信記事は、女性にとってまだ道は長いことを痛々しく思い出させるだけでなく、われわれをばかげて見えさせることにも成功している。証拠書類A:
女性にとって「この比率は間違いなくあなたの有利に働く」とJulia Allisonは言う。彼女はニューヨークとベイエリアを股にかけるテク系ジャーナリストだ。いわく、デジタル系起業家はウォール街の大御所よりも〈満足度の高い〉パートナーだそうだ。「どうせなら世界を変えようとした男と一緒になりたいと思わない?」
引用が文脈を無視している場合があることは、今や誰でが知っているが、はっきりいって私たちは、世界を変える人物に「なる」ことの方が、その男と「一緒になる」よりもいい。Allisonには何の反感もないが、たまたま女性である成功者たちによるこの種の発言の断片は、女性が退屈で面白みがない観念を人の記憶に留め、われわれが軽く扱われることを助長する。この記事は基本的に金目当てを推奨している。
女性がシリコンバレーの裕福な未婚男性のThe NYTimes公認「出会いプロフィール」必要としているという認識が、2012年になっても存在していることに当惑させられるが、この手の発言は一つのヒントを与えてくれる。ところで、その男どものプロフィールのうち少なくとも3人は独身ですらない。一流の「報道」ですこと、Gray Lady(*)さん。
(*)New York Timeの別名。紙面の写真に対する文字の比率が普通より高いことから。
〈この〉記事を書いている二人はさまざまな形でテク業界に働く女性だ。私たちは性的偏見を経験した。セクハラさえも。NY Timesによればこれはシリコンバレーの伝統だそうだ。テーブルサッカーやフーディースと同じように。それでも私たちはコツコツとやってきた。懸命に働きテクノロジーやスタートアップやシリコンバレーの情熱を愛してやまない。そしてSandy Kurtzig、私たちはあなたに全面的に同意する。
「シリコンバレーの重要な地位に女性が殆どいないことにショックを覚えた」とMs. Kurtzigは言った。「世界は男女平等になっていくだろうとずっと私は思っていた」。
願わくばいつかその日が来てほしい。それまでの間New York Timesにはこうしたばかげた記事を控えていただきたい。われわれの視点から書くのでない限り。私たちはあなた方のために@NYTOnIt宛てのツイートまで書いた。「みなさん、テク業界の女性はNew York Timesに憤慨している」
画像提供:The Tech “Mag”net
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(翻訳:Nob Takahashi)


