Node.jsのPaaSでメジャーをねらうNodejitsuがJoyentとの提携でその第一歩を
[筆者: Klint Finley]

Nodejitsuが待望の、Node.jsプラットホームクラウドサービスの公開ベータを発表した。そのサービスはプライベートクラウドから、あるいはAmazon Web ServicesやJoyent、Rackspaceなどのパブリッククラウドからでも動かせる。同社はまた、Node.jsのアプリケーションをクラウド環境で展開、監視、および管理するための一連のツールも提供している。
2010年の11月に非公開ベータで立ち上げたときは、Nodejitsuの協同ファウンダでCEOのCharlie Robbinsは“まだほとんどアルファだ”と言った。それはNode.js専門としては初めてのPaaSプロバイダの一つだった。その開発プラットホームの上では、プログラムがサーバ上でJavaScriptを動かすのだ。その後Node.jsの人気が急上昇し、Wal-Mart.com LabsやLinkedIn、Yahooなどは自社のプロダクトの一環としてNode.jsを動かしている。またPaaSとして競合するCloud FoundryやHeroku、Windows Azureなども、Node.jsのサポートを発表した。しかしNodejitsuが主にサービスを提供するのは、Node.jsのユーザ集団として従来から大きいNode.jsのコミュニティだ。
Robbinsによると、PuppetやChefのような既製のソフトを使ってNode.jsのサポートを市場に手早く提供できている企業もあるが、Nodejitsuはあくまでもカスタムインフラストラクチャの自動化/オーケストレーションツールを作ってきた。Robbinsの確信としては、そういうカスタムツール中心の姿勢が長期的にはNodejitsuの競争力を強化する。そしてその忍耐は、すでに実効を上げつつある。4月には、Node.jsによる開発を支援しているJoyentが自社のNode.js PaaSを下ろして、その代わりにNodejitsuのパートナーになった。“PaaSはJoyentのコアビジネスではなかったし、むしろそれをコアビジネスとしているところを求めていた”、とRobbinsは説明する。Nodejitsuのカスタムツール中心の方針により、プライベートクラウドのサポートを求める有力企業数社の顧客獲得に成功したが、ただしRobbinsはそれらの名前を挙げない。
しかしクラウドプロバイダとしてMicrosoftやSalesforce.com、VMwareなどと競争するとき、Nodejitsuの最大の売りはそのルーツがNode.jsのコミュニティであることだ。Robbinsはウォール街で.NETのデベロッパだった2009年にNode.jsを知り関心を持った。“Silverlightを抱えるMicrosoft は、サーバとクライアントで同じコードを書けばよい、という売り込みに大成功していた。彼らにとって、世界は.NETだった”、とRobbinsは語る。しかしRobbinsはやがて、クライアントサイドではJavaScriptが勝つと悟り、サーバサイドでもJavaScriptによるソリューションのニーズがあるはず、と確信した。そこで彼はNode.jsに心惹かれ、ハイスクールのクラスメートだったMarak Squiresと一緒にJavaScriptのミートアップに次々と出席した。そして二人は、Paolo Fragomeniに出会った。三人は、Node.jsの会社と作ろう、と意気投合した。
チームは最初の一年の大半を、Node.js用のオープンソースのライブラリとツールの構築に費やした。たとえば、コマンドラインの展開ツールJitsuだ。それらのツールがNodejitsuを支える基盤となり、また同社の形成期においてNode.jsのコミュニティも助けた。この間の成果およびJoyentとのパートナーシップにより、Node.jsならNodejitsuという、巷の信任も形成された。
Nodejitsuはこの信任を武器に、大手クラウダーたちと戦っていくだろう。
〔参考記事: GitHubがなければ今日の姿のNode.jsはなかっただろう。〕


