Google、iOS/Mac版メールクライアントを提供してきたSparrowを買収。サポートは継続ながら今後の開発は停止へ

Sparrow — Get mail doneGoogleがiOSおよびOS X版メールクライアントを提供しているSparrowを買収した。SparrowのCEOであるDom Lecaによると、SparrowチームはGoogleのGmailチームに参加することになっているのだそうだ。「GoogleのGmailチームに参加した方が達成しやすくなると考えられる大きなビジョンの実現」を目指していくとのこと。Sparrowは2011年にフランスのVCファームであるKima Venturesから少額のシードラウンド資金を調達しているが、他からの資金調達はない。また今回の買収についての金額的な詳細はGoogleおよびSparrowの双方ともに明らかにしていない。

Sparrowによると、リリースしているアプリケーションについては、少なくともしばらくの間は利用可能であるとのこと。但し利用者向けに送信されたメールを見ると、当分の間アップデートなどは行われなくなるのだとのこと。「Googleにおける新プロジェクトで多忙を極めることになると思います。当分の間はSparrowに新機能を加えてリリースすることはないと思います」としている。「但し、サポートや緊急性の高いアップデートについては提供していこうと考えています」。

Sparrowに新機能を加えてリリースすることはないと思います

おそらくSparrowの機能の一部がGoogleのモバイルクライアントに吸収されるということになっていくのだろう。SparrowがMac版およびiOS版にてすぐにファンを集めたのに対し、Googleのモバイルクライアントの方はなかなか厳しいスタートとなっている。ちなみにSparrowのOS X版が出たのは2011年10月で、iOS版アプリケーションが提供されたのは2012年3月のことだ。

Googleが今後、どれだけの期間Mac版Sparrowをサポートしていくつもりなのかはまだ不明だ。これまでのところ、GoogleはいずれのOSについてもネイティブのメールクライアントを提供してはいない。基本的にウェブ上でのシステム構築を行なっているGoogleであるので、デスクトップ版のメールクライアントを提供し続けるとも思えないのだ。またSparrowアプリケーションへの課金を継続するかどうかもわからない。現在のところMac版は9ドル99セントで、iOS版が2ドル99セントという価格設定になっている。

Sparrowからの発表を掲載しておこう(訳注:原文は本文したのリンクより御覧ください)。

SparrowはGoogleに買収されることとなりました。

私たちは人びとがどのようにコミュニケートするのかという面に着目して、もっとも使いやすく、そして愉しみともなり得るメールエクスペリエンスを提供しようとしてきました。

この度、Gmailチームに加わることとなり、今後はより大きなビジョンの達成に向けて邁進していくつもりです。ちなみにこの大きなビジョンは、Googleに属している方が、実現の可能性も高まると考えているものです。

私たちにアドバイス、値段を付けることのできないほどのフィードバックをくださり、一層素晴らしいアプリケーションを構築するサポートをしてくださった利用者の皆さんに心より御礼申し上げます。私たちはGoogleで新しい目標に向かって歩き始めますが、Sparrowは継続してお使いいただけますし、sポートも行なっていく予定にしております。

本当に素晴らしい時を過ごさせていただきました。いくら感謝しても十分とは言えないほどと感じております。

今後とも全力で夢に向かって邁進してまいります。

Dom Leca
CEO
Sparrow

ここまでが利用者宛のメッセージで、さらに以下の言葉が続く。

アドバイザーや投資家の方々にも感謝いたします。Loren Brichter、Dave Morin、John Maeda、Xavier Niel、Jérémie Berrebi。また友人や家族に対しても感謝の念でいっぱいです。Simon Istolainen、Jérémie Kanza、Sacha Cayre、Cedric Gepner、Laurent Merlinot、Didier Kuhn、Christophe Baillon、Laurent Cerveau、Christophe Giaume、Sebastien Maury、Manuel Colom、Bertrand Guiheneuf。そして私たちを支えてくださったすべての方に感謝を。

[原文へ]

(翻訳:Maeda, H)