10億ドルよりクールなものは何? 10億ユーザーだ
編集部注: Benjy Weinbergerはfoursquareの西海岸エンジニアリング責任者。以前Twitterで基盤システムおよび収益システムを担当し、その前はGoogleに8年間在籍し検索および広告のエンジニアリングを担当していた。
[情報開示:私はFacebookに勤務したこともなく、Facebookの株式も保有していないが、そこで働く多くの人々を知っていて、かつ尊敬している。]
Facebook株価のIPO後の急落は、激しく危機感を募らせるコメントを呼び、中にはFacebookの非常事態を宣言するものさえあった。私には同意できない。
まず、事実から。Facebookは開始から8年しかたっておらず、従業員もわずか4000人だが、それでも5億人以上の日間アクティブユーザー数と10億近い月間アクティブユーザー数がいる。
考えてみてほしい。5億人の人々が毎日Facebookと対話している。そしてそれは、国全体の水道供給源を実はBechtel一社が所有していた、などという選択の余地のない企業との関わりではない。Facebookユーザーは自らの意志で、このブランドとの間に親密で個人的で情緒的な関係を築いている。繰り返すが、それは8年前には存在していなかったブランドである。そしてこれらはいずれも、時価総額が400億ドルであろうと800億ドルであろうと真実だ。たしかに、シリコンバレーはこの規模の成功はありふれているが、だからといって、Facebookが並外れた存在であることに変わりはない。
あらゆる会社がFacebookの成功に依存している。そのサイトからは、企業が顧客と繋がるための全く新しい方法が生まれた。テクノロジー面では、Facebookはその膨大な量のリッチなデータ群を信頼性高く扱う画期的なシステムを作り、オープンソース・コミュニティーに多くの貢献をしてきた。Facebookは信じられないほど巨大で、サクセスストーリーはあまりに早く、過激で、世界を変えるものであったため、話題のハリウッド映画さえ生まれた。
では株価はどうなのか。それはシリコンバレーではなくウォール街の問題だと私には思える。Facebookに克服すべき収益化の課題があることは確かだ。そしてこの会社は、サードパーティーがFacebookプラットフォームに付加価値をつけられるように、デベロッパーとの関係をうまく整え、安定した協力関係にある環境を守っていく必要がある。しかし、彼らは驚くほど賢く、そのすべてを解決する能力を持つ人々だ。そして、アナリストのIPO前の時価総額の予想が2倍程度外れていたというだけで、Facebookが驚異的な成功でないということにはならない。この会社が収益化に成功することを私は信じている。
いずれにせよ、どうして400億ドル企業を鼻であしらうことができようか。おそらくその時価総額は、米国航空業界全体の時価総額の合計よりも大きい。そしてそれは100分の1以下の従業員数によって達成された。
Facebookが支障なく運営を続けるのに十分な金を稼いでいる限り、そしてそれができない兆候は見られないが、われわれテクノロジー業界はFacebookを、銘柄コードではなく、製品として見るべきだ。株価がメンバー維持に影響するだろうか? もしかしたら。しかし、それは株価が新規採用の助けになるのと同じ程度の話だ。だから、それは報道に値することではあるが、短期的な株価実績に集中しすぎるのはやめよう。そういうことは株式市場ブログに任せておけばよい。われわれがこの業界にいるのは、お金が大好きだからではなく、テクノロジーとその変革の力が大好きだからであり、Facebookは間違いなくその2つを持っている。
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(翻訳:Nob Takahashi)


