Dyson新製品の掃除機DC46に搭載されたサイクロンは32個で2層

以前から本国Techcrunchでも掃除機のDysonについての記事は書かれている。それで、今日はDysonの創業者にしてチーフエンジニアのJames Dyson(写真)が日本にやってきて、掃除機の新製品について説明をしてくれたので、国内でもレポートしてみることにしたい。今回発表されたのはバッテリーで動くコンパクトタイプのDC45とキャニスター型のDC46の2つである。今回の製品で特徴的なのは何か、James Dysonが解説したことからいくつか紹介しよう。

まず大きな話としては、DC46に新たに32ルートサイクロンというテクノロジーが備わったことだろう。サイクロンによる遠心力でゴミを分離するのがDysonの掃除機の特徴なのだが、昨年発売されたDC36では14本のサイクロン構造だったのが、DC46では32個のサイクロンを2層に配置する構造に変わった。サイクロンの遠心力もひとつがそれまで29万Gの力だったものが、DC46では最大で36万Gまでに進化しているという。

そして、今回あらたに付属品としてついたのが、クリーナーヘッドのタングルフリータービンツールだ。これは髪の毛や動物の毛、糸くずなどの細長いゴミがブラシに絡まることなく、掃除機内に吸い込める構造をしている。2つのパドルを回転させるのだが、タービンツールの上部にあるクリーンエアタービンを風で回転させることで、安定してパドルを回転させるのだそうだ。実際このタービンツールで糸くずのようなゴミを吸引するのを試してみたが、ブラシには絡まることなくきれいに吸引しているのを確認した。

それ以外にもJames Dysonは彼らの製品のテクノロジーについていくつか強調して話をしてくれた。いずれも今回の製品から新機能ではないのだが、たとえば、カーボンファイバーブラシが備わったクリーナーヘッドについてだ。

一般にフローリングなどの床では掃除機をかけると静電気が発生して、床にゴミが付着してしまって一回では綺麗に吸い取れないのだそうだ。カーボンファイバーは電気を通しやすいので、静電気を逃してくれる。クリーナーヘッドにカーボンファイバーブラシを付けることによって静電気が帯電しないようにしていて、床のゴミを吸い上げやすくしているのだそうだ。カーボンファイバーを使うのは昔のビニールでできたレコードのクリーナーと同じ原理だそうで、Dysonではこの特許を取得しているのだという(下の写真は奥がPanasonic製の掃除機でゴミを吸い取った跡で、手前がDysonの掃除機でゴミを吸い取った跡の様子)。

それから、モーターへの技術革新もDysonの手によるものだ。彼らはデジタルモーターを開発していて、15年で125億円の投資をしていのだそうだ。一般的な掃除機の従来の電気モーターは毎分3万回転ほどだそうだが、デジタルモーターではおおよそ11万回転ほどまで回転数をあげられるのだそうだ。しかも電気モーターは重くてカーボン素材による寿命があるのだそうだが、Dysonのデジタルモーターは軽くて小さく寿命が長いという。

とまあいいことづくめに見えるのだが、気になるのは値段だ。DC46の参考価格が、クリーナーヘッドをモーターで回すモーターヘッドタイプが9万2,800円で、タービンヘッドタイプが8万7,800円となっている。また、DC45の参考価格は5万9,800円だ。これが高いか安いかは機能の満足度と対比となるわけだが、東京近郊に住んでいるなら、明日9月12日から9月17日まで表参道でDysonの新製品が体験できる限定ストアがオープンしているので実際に自分の目で新製品の機能を確かめて見るといいだろう(詳しい場所などはDysonのFacebookページに書かれている)。

いずれの製品も9月27日から家電量販店での発売で、ダイソンオンラインストアでは今日から発売の予定だという。