B Dash CampのPITCH ARENA優勝は画期的なドローン開発のAERONEXT

IMG_2780.JPG10月5日、福岡で開催されたB Dash Venturesが主催するスタートアップイベント「B Dash Camp」のPITCH ARENAのファイナルで、画期的なドローン開発を手がけるAERONEXTが優勝した。

今年のPITCH ARENAは60社程度の応募があり、書類審査を通過した16社が前日4日の予選に登壇。決勝はAERONEXTを含む6社が進出した。

AERONEXTは、機体のフレーム設計を基本から見直して機動性の向上と特徴的な飛行姿勢を実現した、4D Gravity技術を搭載したドローンを開発。産業用途にも応用できるという。具体的には、ドローンの飛行部(プロペラ、モーター、アーム)、搭載部(カメラ、積載物)を物理的に切り離し、機体を貫通するジンバルを1本通すことで、機体バランスの安定を図っており、従来のドローンとは異なり軸がぶれない飛行を可能にする。

これにより、積載物となる荷物などの安定輸送が可能になる。将来的に空飛ぶタクシーなどが開発された場合でも、この4D Gravityの技術はそのまま生かせるとのことだ。 特許出願数は65本、特許登録件数は8本となっており、競合対策も進めている。

そのほか、2社のスポンサー賞を獲得したのがSparty。「MEDULLA」(メデュラ)と呼ばれるカスタマイズできるシャンプーの通販サービスを展開している。用意された7つの質問に答えるだけで、個人にあったシャンプーを1本1本調合してくれる。

1社のスポンサー賞を獲得したのが、介護施設マッチングサービスを展開する「KURASERU」。現在、兵庫県神戸市でサービスが運用されており、退院しても介護が必要な患者と介護施設を結びつける。これまではデータベース自体が存在しなかった病院の退院予定者のリストを介護施設側から参照できるほか、患者自身が介護施設を探す手間が省ける。

そのほか、600品目の商品を揃え、オフィスなどに設置できるキャッシュレス無人コンビニサービスを展開する「600」、複数の仮想通貨をまとめて管理・交換できるウォレットアプリを提供している「Ginco」、オンライン上で結婚式の準備が可能なサービス「CHOOLE」(チュール)を展開するREXITの3社が登壇した。