埼玉・飯能にオープンしたムーミンバレーパークのキャッシュレス度

3月16日にグランドオープンとなったムーミンバレーパーク。最近では秘境としての知名度と魅力が急速に高まっている埼玉県の飯能市にある、自然と共生したテーマパークだ。同市の宮沢湖を取り囲むように作られた施設で、昨年に先行オープンしたメッツァビレッジとともに注目されている。果たしてこの場所でどれぐらいキャッシュレスが浸透しているのか調べてきた。なお、飯能駅は西武池袋駅から特急で45分程度で行ける場所で、正確にはそれほど秘境ではない。
入場券

入園チケットやアトラクションチケットはネット購入がお勧め。グランドオープン直後のため、週末や祝日はかなり混み合っている
まずは入場券。こちらは事前にネットでユーザー登録を済ませればオンラインで購入できる。アトラクション券についても購入可能だ。決済には各種クレジットカードが使える。グランドオープン直後は購入者が殺到しており、アトラクション券のオンライン販売は休止しているが、関係者によると4月中旬以降には再開するとのこと。アトラクション券の現地購入については後述するが、交通系電子マネーが使えるので心配はいらない。
現地までの移動
■自動車

駐車場もオンラインで予約できる。駐車場代は2500円
次にムーミンバレーパークに向かう手段について調べた。自家用車を使う場合は、入場券と同様にネットで駐車場予約をしておくといい。

駐車場の現地決済は現金のみ
予約なしだと駐車するまで時間がかかるばかりか、駐車場代を現地で徴収する機械が現金のみだ。
■電車

左が新型特急の「Laview」、右が従来特急の「レッドアロー」に初代特急用車輌5000系の塗装を施した「レッドアロークラシック」。西武池袋線では2019年度内にすべての特急車両がLaviewに置き換わる予定だ
電車を使う場合は、西武池袋線の飯能駅で下車すればいいので、PASMOやSuicaなどの交通系電子マネーがあればキャッシュレスで移動できる。

流線型のフォルムが美しいLaview
ムーミンバレーパークのオープンと同日に運行が始まった西武鉄道の新型特急「Laview」や従来特急「レッドアロー」を使うなら、西武鉄道が運営しているチケットレスサービス「Smooz」のサイトにアクセスしよう。指定日時の車両がLaviewかレッドアローがわかるのは良心的だ。

西武鉄道が運営するチケットレスサービス「Smooz」。事前にクレジットカードでのポイントの積み立てが必要という謎システムだが、Laviewのほか、レッドアロー、S-TRAIN、拝島ライナーなどの有料特急電車の特急券を購入できる
一定金額をクレジットカードから積み立てたうえで特急券を購入する少々面倒なシステムだが、券売機に並ばないで済むので、その名のとおりスムーズだ。なお、Laviewやレッドアローに特急券なしで強引に乗り込むと、乗車券と指定券の合計料金に加え、200円の車内発券料金を支払う必要があるので注意。池袋駅では専用の改札口があるが、所沢駅や入間市駅では、専用改札がなくそのまま乗れてしまうので注意だ。

飯能駅は一部が北欧風のデザインになっているほか、ムーミン谷のキャラクターが出迎えてくれる
■バス

直行バスはムーミンバレーパークのグランドオープンに合わせて増便。交通系電子マネーが使えるのは、西武バスと国際興業バスのみ
無事に飯能駅に到着したら、駅北口(西武飯能PePe側)に進み、タクシーかバスのどちらかを選んでムーミンバレーパークに向かうことになる。タクシーの場合、電子マネーやクレジットカードを使えるクルマがくるがどうかは運次第のうえ、運賃はバスより割高になる。バスなら大人1人200円なのでリーズナブルだ。ここで腹ごしらえをしたいなら、メッツァ行きのバスが止まる停留所の真後ろに吉野家がある。吉野家では、交通費系電子マネーのほか、Origami Payが使える。

埼玉県川越市を拠点とするイーグルバスは、SuicaやPASMOなどの交通系電子マネーが一切使えないので注意。1000円以外の紙幣の車内両替も原則不可だ
しかし、このバスの移動に問題が。メッツァ直通、もしくはメッツア経由のバスは複数のバス会社が運行しているのだが、この中に交通系電子マネーが使えないバスがあるのだ。バス会社は、西武バス、国際興業バス、イーグルバスの3社で、イーグルバスだけは現金のみの取り扱いとなる。しかも2000円以上の紙幣の両替が原則できないという難易度の高さだ。キャッシュレスを貫くなら、事前に時刻表を調べて、西武バスや国際興業バスが来る時間に飯能駅に到着するように、自宅の出発時間を逆算しよう。
メッツァビレッジ

メッツァビレッジの玄関口に建っているショッピング棟「market hall」。北欧雑貨のほか、飯能や埼玉の名産品も購入できる。所沢市を拠点とするが狭山茶で有名な、新井園のスイーツショップ「武蔵利休」もある
昨年先行オープンした入場料無料のエリア。宮沢湖湖畔の四季の自然を楽しめるほか、有料の講座やワークショップなども開催されている。カヌーやレンタルボートで湖面を散歩することも可能だ。もちろんショッピングやレストランのエリアもある。

レジにはマルチ決済端末が設置されており、クレジットカードや各種電子マネーを利用可能
気になるキャッシュレス度は非常に高い。ショッピングエリアの「market hall」、レストランエリアの「viking hall」、そして宮沢湖の湖畔の散歩道に続く屋外レストランは、ほとんどの場所でマルチ決済端末が導入されており、SuicaやPASMOなどの交通系電子マネーのほか、iD、QUICPay、nanaco、WAONなどを利用可能だ。もちろん、VISA、Mastercard、AMEX、JCBなど主要なクレジットカードが使える。

マルチ決済端末としては、楽天、AirPay、Times Pay、Coineyなどを確認できた
マルチ決済端末としては、パナソニックの「JT-550CR」+クレジットカード決済端末「JT-C30B」のセット、AirPay端末、Times Pay端末、楽天端末、Coiney端末の5種類を確認できた。ただし、Coiney端末を使っている店舗ではJCBカードが使えなかった。そのほか、クレジットカードは使えるが交通系電子マネーには対応していない店舗もあったので、VISAかMastercardでの支払いが最も安心だ。

ボート、カヌーの乗り場はPayPayで決済可能
認定NPO法人名栗カヌー工房が運営しているボート、カヌー乗り場は、交通系電子マネーやクレジットカードは使えないが、QRコード決済のPayPayに対応している。

メッツァ内のスターバックスコーヒーに併設されているワークショップの受付では、Apple Payのマークも掲示されていた
また園内には、ワークショップが併設されている「スターバックス コーヒー 飯能メッツァビレッジ店」では、スタバカードやアプリによるキャッシュレス決済が可能だった。

埼玉ではメジャーな食肉加工メーカーのサイボクだが、直営店は現金のみ
メッツァビレッジで唯一残念なのがサイボクの直営店。同社は埼玉県日高市を拠点とする、県内有数の食品加工メーカーで、market hallの1階に店舗を構えている。食欲をそそる匂いがする、おいしそうなハムステーキやソーセージなどを現地で調理販売しているのだが、現金のみの取り扱いとなっている。
ムーミンバレーパーク
メッツァビレッジから宮沢湖の湖畔を歩き進めるとムーミンバレーパークに到着する。ここでもキャッシュレス度は非常に高い。園内のレストランやショップは、前述のパナソニックの決済端末のセットが導入されているので安心だ。余談だが、リトルミーをあしらったムーミンバレーパークのオリジナルTカードも手に入る。
ポープコーンや雑貨などを販売している屋外の店舗でも同様にキャッシュレス決済が可能なので心配はいらない。

アトラクションのチケットは、現地の券売機で交通系電子マネーを使えば購入できる。ネットでの事前購入も可能だ
各種アトラクションの付近にある当日券を販売するチケット自販機にはPASMOのマークが掲げられており、交通系電子マネーを利用できる。

園内には自販機があり、良心的な価格で飲み物をキャッシュレスで購入できる
缶コーヒーやジュースの自動販売機も同様に交通系電子マネーが使える。

「Peli & Leikki」の券売機は現金のみの取り扱い
ムーミンバレーパークで唯一残念なのは、「Peli & Leikki」(ペリヤ&レイッキ)と呼ばれる子供向けのアーケードゲームエリア。500円のチケットを購入すると3回のプレーができるのだが、なんとそのチケットを購入する自販機が現金のみの受付なのだ。キャッシュレスにこだわるならここは使えない。
まとめ、キャッシュレスを貫くならVISAかMaster、交通系電子マネー、PayPayが必須
ユーザー登録や事前予約といった手間があるが、メッツァビレッジとムーミンバレーパークはおおむねキャッシュレスで過ごせることがわかった。現金しか使えないサイボクについては、現地では食べられないものの同社のソーセージやハムはオンラインショップで購入できる。「Peli & Leikki」のみ現金オンリーなので、キャッシュレスにこだわるなら固唾をのんで見学するしかないのが残念だ。
関係者によると、これまで来場者はメッツァビレッジで平均2〜3時間の滞在時間だったが、ムーミンバレーパークを組み合わせることで半日楽しめるテーマパークを目指しているとのこと。アトラクションがたくさんある場所ではないが、宮沢湖を中心に四季を感じられる自然に囲まれた広大なエリアが一番の魅力だ。湖畔に設置されているベンチやイスに座ってゆっくり読書してもいいし、スマホゲームを楽しんでもいいだろう。ただし、無料のWi-Fiは飛んでいないので、データ通信料を節約したいなら、メッツァビレッジまで戻って、スタバの無料Wi-Fi「STARBUCKS_Wi2」を活用しよう。

















































































