育児記録アプリ「パパっと育児@赤ちゃん手帳」などで子育てDXを推進するファーストアセントが3億円調達
ファーストアセント(First Ascent)は5月6日、第三者割当増資による約3億円の資金調達を発表した。引受先はユニ・チャーム。調達した資金により子育て支援サービスの拡充を行い、赤ちゃんの健やかな育成のための子育て環境の実現を加速させていくことに合意した。
ファーストアセントは、「テクノロジーで子育てを変える」を掲げ、子育てのDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するベビーテック企業。今回、同社が培ってきた育児ビッグデータを基にした研究開発が評価され、赤ちゃん用紙おむつブランド「ムーニー」「マミーポコ」を持つユニ・チャームとの資本業務提携に至ったという。
同業務資本提携を期に、新たな子育て支援サービスの開発をはじめ、現在提供を行っている寝かしつけを支援するスマートベッドライト「ainenne」(あいねんね)の拡販や、育児記録アプリ「パパっと育児@赤ちゃん手帳」(Android版・iOS版)の拡充、サービス改善を加速する。
同社のainenneは、赤ちゃんの起床就寝のリズム形成を助けるという、世界初の睡眠指導ベッドライト。人間が朝日を浴びることで生活リズムを調整する働きを持つことをヒントに、自らの意思で朝日を浴びられない赤ちゃんに光の刺激を与え、生活リズムを整えるサポートを行うことを目的として開発した。主な機能は、LED光による目覚まし機能、AI解析による起床時間の推奨機能、ホワイトノイズ再生機能、泣き声解析機能、ベッドライト機能など。現在、Makuakeにてクラウドファンディングを実施中だ。
パパっと育児@赤ちゃん手帳は、成長曲線や予防接種の記録なども行える母子手帳アプリ。育児記録と一緒に写真を添えた育児日記としても利用できる。主な機能は、育児記録機能、泣き声解析機能、まとめ機能、家族連携機能などで、ainenneとの連携も可能。2013年に提供を開始しており、累計60万人以上の子育てに利用されているという。
また、収集したデータを国立成育医療研究センターとの共同研究に活用し、その研究ノウハウを基にAI開発を行い、パパっと育児での機能提供を行っている。
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