時系列データベースのクラウド版で収益化するTimescaleがシリーズBで約43.6億円を調達

米国時間5月5日、オープンソースのTimescaleDB時系列データベースを開発するTimescaleがシリーズBで4000万ドル(約43億6400万円)を調達したと発表した。同社は2019年のシリーズAで1500万ドル(約16億3700万円)を調達しており、そこからわずか2年での今回の資金調達となった。

今回のラウンドを主導したのはRedpoint Venturesで、以前に投資していたBenchmark、New Enterprise Associates、Icon Ventures、Two Sigma Venturesも支援した。Timescaleはこれまでにおよそ7000万ドル(約76億3700万円)を調達したと報告している。

TimescaleDBを利用すると時系列でデータを測定できるため、時間の経過に従って変化するデータは何でも対象となる。共同創業者でCEOのAjay Kulkarni(アジェイ・クルカルニ)氏は「時系列のデータをスケーラブルに、高い信頼性とパフォーマンスで処理するには専用のデータベースが必要であると考えました。我々は時系列というカテゴリーを定義するリレーショナルデータベースを開発していると考えています」と説明する。

同氏は、4年前の2017年に開発を始める際にPostgres上でデータベースを構築する選択をしたことが重要な判断だったという。「時系列を扱えるように設計されたデータベースは数種類ありますが、開発者が時系列専用データベースに加えて完全なPostgresデータベースをオールインワンで利用できるのは我々だけです」(同氏)。

同社にはオープンソース版があるが、2020年にそれまでにあったエンタープライズ版を販売するのではなく全機能を製品の無料版に搭載し、売上はすべてクラウドから得る決断をした。

クルカルニ氏は「我々は思い切ってクラウドに賭けることにしました。今後データベースにはクラウドが使われると考えているため、2020年に(中略)エンタープライズ向け機能をすべて無料にしました。すべての機能を利用者自身でテストできますが、マネージドサービスを利用したい場合は我々が引き受けます」と述べた。

みんなが使えるようにするこのアプローチはユーザーを引きつけている。月間アクティブデータベース数は200万以上となり、Timescaleはその一部が徐々にクラウドサービスに移行することを狙っている。同社はニューヨーク市に拠点を置いているが完全にリモートの組織で、60人の従業員は南極大陸以外のすべての大陸、20カ国に散らばっている。

クルカルニ氏は、グローバル企業として新たな次元の多様性やさまざまな考え方が生まれているという。同氏は「我々にとって実に興味深い課題は、完全にグローバルな組織におけるダイバーシティ&インクルージョンの意味だと私は考えています。多くの人が米国内のダイバーシティ&インクルージョンに注目していますが、我々は人種やジェンダーのダイバーシティの点で他の多くのテック企業よりもうまくいっていると思います」と語った。

そしてコロナ禍が収束してもリモートファーストであることは変わらない。同氏は「リモートファーストがすべての企業に有効だとは思いませんが、我々にとっては本当に良いことです」と述べた。

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タグ:Timescale、資金調達、データベース、Postgres、オープンソース

画像クレジット:MirageC / Getty Images

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(文:Ron Miller、翻訳:Kaori Koyama)