イーサリアムの生みの親ヴィタリック・ブテリン氏が約1100億円相当の「ミームコイン」をインドの新型コロナ救済基金に寄付

Vitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏は米国時間5月12日、これまでで最大の個人による慈善活動の1つとして、インドの新型コロナウイルス救済基金への10億ドル(約1095億円)を含む、いくつかの非営利組織に15億ドル(約1650億円)相当の暗号資産(仮想通貨)を寄付した。
同氏が寄付をしたとき、少なくともそれは暗号資産の価値であり、その多くはイヌをテーマにしたものだった。
Ethereum(イーサリアム)の生みの親であるブテリン氏は500ETHと50兆を超えるSHIB(Shiba Inu、ミームコイン)をインド新型コロナウイルス暗号救済基金に送金した。取引時点で約11億4000万ドル(約1250億円)相当だ。
この取引は一部の投資家の間でパニックを引き起こし、5月12日にSHIBの価格が35%以上下落した一因となった。そして価格は変動し続けている。
柴犬にちなんで命名されたSHIBと、ブテリン氏が5月12日に寄付したもう1つの暗号資産Dogelon Mars(ELON)はここ数カ月、爆発的な人気を呼んでいた。SHIBはDogecoin(ドージコイン)のジョークで、ドージコインそのものはジョークとして作られた。
SHIBはドージコイン暗号資産の最近の人気を受けて、中国その他のマーケットの個人投資家の関心を首尾よく誘っていた。5月12日の暴落前の数日間で数十億ドル(数千億円)相当の投資を獲得した。

過去1カ月のSHIB価格の変動(画像クレジット:CoinMarketCap)
ブテリン氏がサポートしている暗号資産はジョークではない。ミームコインの変動性は救済基金にとって結果として流動性が少ない金になるかもしれない。
もともとブテリン氏に犬をテーマにした複数のミームコインが送られたときには、同氏の同意を得ていなかった。インドが新型コロナ感染の急増と戦っているタイミングで、同氏は手に入れたミームコインを手放した。
上述のインドの救済基金および共同で創業した暗号資産組織Polygon(ポリゴン)をまとめたSandeep Nailwal(サンディープ・ナイルワル)氏は5月12日夜に「SHIBに関係する個人向けコミュニティをはじめとするあらゆるコミュニティ」を傷つけるようなことは何もしない、とツイートした。
寄付された基金をインドの病院に酸素ボンベや他の医療機器を送るのに使った救済基金は、目標を達成するために「思慮深い流動性」を持って取り組む計画だと述べた。「我々は今後時間をかけて寄付を交換することを決めました」と基金の公式ツイッターページに書かれている。
2021年5月初めに27歳で最年少の暗号資産ビリオネアになったブテリン氏は、組織工学と再生医療療法の取り組みを支援する非営利団体であるメトセラ財団に、3億3600万ドル(約370億円)相当のイーサリアムと別のミームコインであるDogelon Mars(ELON)を譲渡した。そして、世界中の最高の慈善団体をキュレートするために活動する非営利団体のGivewellに1万3000ETH以上を寄付した。ブテリン氏は、Gitcoin Community、MIRI、Charter CitiesInstituteにも寄付している。
$54M donation to Givewell here. Thank you @VitalikButerin ! https://t.co/OLXh3zVU4b
— Dustin Moskovitz (@moskov) May 12, 2021
インドは過去2週間、1日に35万人以上の感染者と3500人以上の死者が報告された。新型コロナ第2波は同国の医療制度を圧倒し、数え切れない人々が病院のベッド、医療用酸素、その他の物資を奪い合うことを余儀なくされた。
Balaji Srinivasan(バラジ・スリニバサン)氏を含む多くの起業家がインド暗号資産救済基金に寄付した。同基金はすべての寄付を記録に残している。ブテリン氏自身は先月、約60万ドル(約66億円)のエーテルトークンとメーカートークンを基金に寄付した。
If you’ve been fortunate enough to do well this year, consider joining me and @VitalikButerin by donating at the addresses below.
But if all you have is Twitter, help spread the word. For every RT, I’ll donate another $50 to fight COVID in India, up to $100k. #cryptovscovid https://t.co/eKlOlccelv
— balajis.com (@balajis) April 25, 2021
ここ数週間、インドがパンデミックを乗り切るため、多数のスタートアップの創業者、投資家、テクノロジー大手が支援に乗り出している。
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カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:Ethereum、新型コロナウイルス、インド、暗号資産、寄付
画像クレジット:TechCrunch
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(文:Manish Singh、翻訳:Nariko Mizoguchi)


