タグ: SF(用語)

  • 環境保護主義のダークサイド、書評「The Ministry for the Future」

    環境保護主義のダークサイド、書評「The Ministry for the Future」

    Kim Stanley Robinson(キム・スタンリー・ロビンソン)による小説「The Ministry for the Future」は、環境テロリストを称える話ではない。実際、全体にわたってこのテーマを上手く回避しているのだが「未来省」とそれを率いるリーダーシップの今後数十年にわたる活動を描いた本書の中心には、地球を平和で持続可能な未来へと移行させるための要となるダークサイドが描かれている。 飛行機への妨害工作や貨物船の沈没といった出来事が、ニュースの解説として、時には登場人物同士の会話の中で何気なく語られるという、プロットド…続きを読む

  • SFをテーマにしたNFTカードゲーム「Parallel」が急成長中、投資家の注目も高まり約570億円調達

    SFをテーマにしたNFTカードゲーム「Parallel」が急成長中、投資家の注目も高まり約570億円調達

    Ethereum(イーサリアム)エコシステムの暗号資産投機家にとって、NFT(非代替性トークン)が保有資産を多様化するためのホットなスペースとなっていることは周知の事実である。これを、質の低い芸術作品を騙されやすい人に売り込む絶好の機会と考える人がいる一方で、NFTベースのゲームは一般に拡がる運命にあり、早い段階で仕組みを利用することができた製品が利権を得ると考える人もいる。 イーサリアムのブロックチェーンをベースにしたSFカードゲーム「Parallel(パラレル)」は、他の暗号資産プロジェクトよりも急激に成長を遂げている。投資家もそ…続きを読む

  • SF作家に聞く「スペキュレイティブ・フィクション」はこのクレイジーな世界で何かを教えてくれるのだろうか?

    SF作家に聞く「スペキュレイティブ・フィクション」はこのクレイジーな世界で何かを教えてくれるのだろうか?

    マーク・トウェインが「Truth is stranger than fiction(真実は小説より奇なり)」という言葉を残しているが、私たちはこの1年、極めて奇妙な現実を経験してきたと言っても過言ではない。このような混乱と変化の中で、私たちは根本的な疑問に導かれた。それは、スペキュレイティブ・フィクション(現実世界と異なった世界を推測、追求したもの)、そして隣接するジャンルのSFやファンタジーが向かうところだ。私たちの世界の大部分が、これらの作品が描くファンタスティックな世界をすでに体現しているように見える。 そこで筆者は、Eliot…続きを読む

  • 映画「メッセージ」の原作者テッド・チャンが問いかける自由意志の意味

    映画「メッセージ」の原作者テッド・チャンが問いかける自由意志の意味

    今回のTechCrunchブッククラブは、テッド・チャンの「予期される未来」(What’s Expected of Us)を取り上げる。 本書はテッド・チャンの短編集「息吹」(Exhalation)所収の3番目の作品だ。ブッククラブに遅れをとっていた1人だったとしても、焦る必要はない。たったの4ページしかないからだ。この記事を読み終わるより早く、その短編を読み終わることができるだろう。 そしてまだ読んでいないとしたら、ブッククラブの1つ前の記事もぜひ読んでほしい、そこでは最初の(やや長めの)短編2つ(宿命を巡る美しい物語の「商人と錬金…続きを読む

  • アイザック・アシモフ生誕100年を迎えて

    アイザック・アシモフ生誕100年を迎えて

    SFは「グッドドクター」を乗り越えられるのか? Alec Nevala-Lee(アレック・ネヴァラ=リー)は、最近出版した著書「Astounding」の中で、ジョン・W・キャンベル、ロバート・A・ハインライン、L・ロン・ハバード、そしてアイザック・アシモフの4人の主要人物を追うことによって、アメリカのSFの黄金時代を振り返っている。アシモフ氏の正確な生年月日は不明なのだが、米国時間1月2日に公式な生誕100歳を迎えた。 ネヴァラ=リーによる詳細なアシモフの姿は、同じジャンルの他の創始者たちに対するものよりも、はるかに共感をもって描かれ…続きを読む

  • Warframeゲームのスーパーガンでパトカー真っ二つ、NYCの路上で大ドッキリ撮影

    Warframeゲームのスーパーガンでパトカー真っ二つ、NYCの路上で大ドッキリ撮影

    無料のオンラインゲーム、Warframeのプロモーションビデオをニューヨーク市の路上で撮影する際にMichael Krivicka(マイケル・クリヴィカ)監督は大がかりなドッキリを仕掛けた。 上にエンベッドしたビデオを見ればわかるが、撮影スタッフはゲーム中で使用されるOpticorと呼ばれるスーパーガンの撮影に協力するよう通行人を呼び止めている。銃を構えてポーズを取った人々は「引き金を引かないよう」注意される。ただし通行人が知らないのは道の向こうのパトカーや近くの郵便ポストにはみな仕掛けがしてあることだ。パトカーは真っ二つになり、郵便…続きを読む

  • 現実に追いつかれた? 未来の民主主義を描いたマルカ・オールダーの最新SF小説『State Tectronics』

    現実に追いつかれた? 未来の民主主義を描いたマルカ・オールダーの最新SF小説『State Tectronics』

    全能のデータ・インフラストラクチャーと知識共有技術を持つ組織が、世界中に広がっている。地球規模でのプロパガンダの拡散と不正選挙に関する陰謀説は、いまだに消えない。人が何を客観的事実と見るかをアルゴリズムが決定し、テロ組織は情報の独占企業を引きずり下ろそうと身構えている。 Malka Older(マルカ・オールダー)は、スペキュレイティブ・フィクションを得意とするSF作家でも、生涯滅多に遭遇しないであろう事態に直面した。自分が描いた作品に現実が追いついてしまうという問題だ。オールダーは2年前に『Central Cycle』シリーズを書き…続きを読む

  • 伝説のSF誌「ギャラクシー」350冊以上が無償公開――PDFダウンロードも可能

    伝説のSF誌「ギャラクシー」350冊以上が無償公開――PDFダウンロードも可能

    マルチメディア資料のアーカイブ閲覧サービスを行うIntermet Archiveが、1950年代に創刊された米国のSF雑誌「Galaxy(ギャラクシー)」ほぼ全号を公開しました。英語オリジナル版ではあるものの、アイザック・アシモフやレイ・ブラッドベリらの連載を画面上で楽しめるようになっています。 ギャラクシーといえば、1950年から1980年にかけて刊行され、SFというジャンルのなかでもゴリゴリのハードSFだけでなく、社会風刺やユーモアある内容の作品を取り扱うなどして成功を収めたSF雑誌。 Intermet Archiveは、1950…続きを読む

  • 起業家はSF小説を読むべきだ

    起業家はSF小説を読むべきだ

    編集部注:Ben Narasinは25年のキャリアをもつ起業家だ。これまでに8社に対するシード投資の経験を持ち、現在はCanvas VenturesでGeneral Partnerとして勤務している。 この世界には3つのタイプのSF小説がある(あくまでも私の意見だが):駄作、駄作の続編、そして本格的なSF小説だ。最後のタイプのSF小説には未来の世界像が豊富に描かれている。その未来像のなかには、現在私たちが住んでいる世界ですでに実現しているものも多い。その未来像が多くのテック・スタートアップや世界レベルの起業家たちから参考にされ、彼らに…続きを読む

  • 必見! AIが映画脚本を書いたらこうなった

    必見! AIが映画脚本を書いたらこうなった

    スマホの予測変換を続けていくとヘンテコな文章ができあがっていくことがあるが、そのような機能でできあがるのは不条理な詩だけではないらしい。Sunspringのチームは、この技術(正確にはLSTMニューラルネットワークという)を使用して脚本を書き上げた。 それ自体かなり愉快なことではあるのだが、同チームはさらに優れたアイデアがあった……。なんと、ドラマ「シリコンバレー」でPied PiperのCEOであるリチャード・ヘンドリクスを演じたトーマス・ミドルディッチをはじめとする俳優を起用して本当に映画にしてしまおうというのである! チームはA…続きを読む