Akio Hoshi の記事
ITジャーナリスト。

2016 SXSW日本勢の展示から──AR風のスマートグラス、IoTシャツ、スマート浄水器、うつ病支援などが競う
2016年3月中旬に米オースティンで開催された2016 SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)のトレードショーの会場で目にした日本からの出展は、「AR(拡張現実)風」のスマートグラス、モーションキャプチャ機能付きシャツ、水をリサイクルしてキャンプ先でシャワーが使い放題にするスマート浄水器、うつ病患者支援アプリ、それにスマートフォン再利用の概念を広めるプロジェクトなど、実にカオスな光景だった。SXSWはデジタル系の商業イベントというだけでなく、メディアアートやエンタテインメント系イベントとしての性格も強い。そんな独特の風土の中でどんな…続きを読む

アジアでの海外送金をより速くより安くーInstaRemが500万ドルを調達
シンガポールに本社を置く海外送金・決済のスタートアップInstaRemが、Vertex Venturesを主要投資家とするラウンドで500万ドルを調達した。 シリーズAのラウンドには、Vertexのように政府系投資ファンドTemasekの子会社であるFullerton Financial Holdingsと既存投資家Global Founders Capitalが参加した。 次々と登場するFintech企業によって、為替レートや高い手数料などの国際送金の苦悩から銀行の顧客を開放してくれることが期待できそうだ。Skypeの元社員らによっ…続きを読む

月額モデルのカクテルアプリHoochなら毎日1杯飲める
ロサンゼルスでリリースされたばかりのHoochは、月9.99ドルで毎日1杯のカクテルが飲める月額モデルのアプリだ。 うそではない。カクテル1杯以下の値段で、ニューヨークやロサンゼルスにある数多くのバーから好きなカクテルを毎日1杯飲めるのだ。 しかしどうやって運営会社はお金を稼いでいるのか? 基本的に、このサービスはバーにとってプロモーションツールとして作用している。 伝統的な広告宣伝に何千ドルも払う代わりに、Hoochを使うことで、客に長時間滞在してもらいお金を使ってもらうことを願いながら最初の1杯を無料で提供出来る。 HoochのC…続きを読む

GetLinksが東南アジアのテクノロジー人材と雇用主を繋げるため50万ドルを資金調達
テクノロジー企業によるトップ人材の採用を支援するバンコクのスタートアップGetLinksが、シードラウンドで50万ドルを調達した。 500 StartupsとCyberAgent Venturesが出資したGetLinksは、仕事のキュレーションプラットフォームに移行する前は「仕事のTinder」スタイルの会社として始まった。候補者と企業、両方の空き状況が精査され、GetLinksのプラットフォーム上で承認されるという意味だ。GetLinksは、候補者が採用されるとヘッドハンターのようにその給料の一部を受け取り、それがより質の高い候補…続きを読む

Box、Google、Facebook、Microsoftが意見陳述書でAppleへのサポートを表明
現在進行中のAppleのセキュリティに関する法廷闘争に対する直近のサポート表明において、Box、Google、Facebook、Microsoft、そしてその他のテクノロジーの巨人たちが結束し、次回の上訴で意見を聞いて欲しいとの意味を込め、法廷への意見陳述書を作成した。 これは、今日(米国時間3月3日)Square、Twitter、LinkedInやその他の企業によって出された意見陳述書とは違うものだ。直近の陳述書は、アメリカ連邦議会に行動を起こさせることにより重きを置いている。 「政府は国民的論議を行わないまま、司法の協力を得て法改…続きを読む

GoogleとJ.J. AbramsがLunar XPRIZEについてのドキュメンタリーシリーズを共同制作
TVドラマシリーズ「LOST」の共同制作者、映画「スター・トレック」や「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」の監督として有名なJ.J. Abramsが、彼の宇宙探索への愛を「Moon Shot」と呼ばれるYouTube上の新しいドキュメンタリーシリーズへと託す。このシリーズは、月面探査機をデザイン、開発し、月へ着陸させ着陸地点から500メートル月面を走らせ、高解像度の動画と写真を地球へ送信させるロボット探査を競う、総額3000万ドルを賭けたコンテストであるGoogle Lunar XPRIZEで競い合うチームを特集する。 2007年から…続きを読む

coincheckが7法人でビットコインの寄付金受付開始―、さっそく台湾地震に寄付してみた
レジュプレスは、2016年3月7日より、NPOやNGOなどがビットコインで寄付を受け付けるためのサービスcoincheck donationsを提供開始する。同社は「世界初のビットコイン寄付型のクラウドファンディングサービス」と呼んでいる。同社のサイトでは、すでに2月より「coincheck基金」による台湾地震被災者支援の寄付受け付けが始まっており、記事執筆時点で92名、3.45178217BTC(時価16万円弱に相当)のビットコインが集まっている。3月7日には、以下の7法人への寄付が開始された。下記以外にも、いくつかの団体が近いうち…続きを読む

Fintech21社がピッチ、FIBC2016大賞は機械学習トレード、スマートコントラクトも入賞
2016年2月25日、東京都内で「金融イノベーションビジネスカンファレンス FIBC2016」が開催された。ピッチコンテスト「FinPitch」を中心とするイベントで、今年は5回目の開催となる。海外からの6社を含む21社がそれぞれ7分のショートプレゼンテーション(ピッチ)を行い、入賞者を表彰した。司会進行もピッチもキーノートもパネルディスカッションも、すべて英語だ。 大賞は「Capitalico」、機械学習でトレードアイデアを手軽にアルゴリズム化 大賞を受賞したAlpaca社のCapitalicoはデイトレードのプラットフォームだ(関…続きを読む

DMM英会話も「艦これ」も──DMM.comがビットコイン決済を開始、レジュプレスのサービスを活用
会員数1900万人に達する総合エンターテインメントサイト「DMM.com」が、2016年2月29日よりビットコインの受け付けを開始した。レジュプレスのビットコイン決済サービスcoincheck payment(関連記事)を利用する。レジュプレスによれば、coincheck paymentを導入する会社数は2016年2月末時点で1138社にのぼる。もちろんDMM.comはその中でも最大のユーザーだ。 任意のビットコイン・ウォレットからビットコインを送金して「DMMポイント」を購入できるようにした。DMMポイントは、DMM英会話の支払いに…続きを読む

ブロックチェーン活用の金融向け事業でテックビューロとシンガポールDragonfly社が合弁
ブロックチェーン技術NEMを活用した金融機関向け決済プラットフォーム「Automated Clearing and E-Settlement (ACES)」を日本市場に提供するため、テックビューロとシンガポールDragonfly Fintech Pte Ltdは日本に合弁会社を設立することで合意した(プレスリリース)。2016年第3四半期のサービス提供を目指す。合弁会社の設立時期や資本金などの詳細は今後明らかにしていくとのこと。 決済プラットフォームACESの概要。「従来型の決済手法と比べコンプライアンス上の煩雑さを軽減できる」として…続きを読む

「日本のブロックチェーン界隈」の議論を可視化、ブロックチェーンハブの旗揚げイベント
2016年2月4日に開催された株式会社ブロックチェーンハブの旗揚げのイベント「創業記念講演会」では、果てしなく続く「ブロックチェーン界隈」の議論を目の当たりにした。ここでは私的な印象を切り取って記録しておきたい。 同社は、金融大手を含む“スーツ”族と、ブロックチェーン技術に取り組む“ギーク”族を結ぶ接点(ハブ)となることを目指している。ブロックチェーン技術に関する情報発信、教育(例えば2月12日から始まるブロックチェーン講義)、コンサルティング、人的ネットワーク構築やベンチャー支援を活動内容としてこの1月7日に設立されたばかりだ(プレ…続きを読む

AWSの自動化とハイブリッドクラウド統合を目指すMobingiが「数千万円台」の資金調達を終える
2015年に法人化したクラウド自動化ツールのスタートアップMobingiに、アーキタイプベンチャーズ、Draper Nexus Venturesの2社が投資していたことが2月4日に分かった。詳細は非開示だが、投資額は日本円にして数千万円台。同時に500 Startupsからも12万5000ドルを調達している(関連記事)。調達時期は2015年11月。 ハイブリッドクラウドの自動化と統合を目指しSaaSとPaaSを提供 同社のプロダクトは3つ。(1) パブリッククラウド自動化のSaaSであるMobingi Enterprise for A…続きを読む

サイドチェーン技術を推進するBlockstreamが5500万ドルを調達、日本では弁護士ドットコムとスマートコントラクトを検討
ブロックチェーン技術を手がけるカナダBlockstream Corp.が、シリーズA資金調達で5500万ドルを手にした(発表ブログ)。投資したのは、Horizon Capital、AXA Strategic Ventures、それに日本のデジタルガレージの子会社DGインキュベーションなどだ。 Blockstreamは、暗号通貨とブロックチェーン技術の本流といえるビットコインのブロックチェーンと2-Way PEGで連動する「サイドチェーン」をビジネスとする。ビットコインには7年間の技術的蓄積があるが、すでに多くの利害関係者がいることから…続きを読む

ブロックチェーンでゲームインフラ運用コストを1/2に、テックビューロがGMOインターネットと提携
GMOインターネット、テックビューロの両社は2016年2月1日、業務提携を発表した。テックビューロが提供するプライベートブロックチェーン技術mijinをベースとしたオンラインゲーム用バックエンドエンジンを共同開発する。「GMOアプリクラウド」のサービスとして2016年秋の提供を目指す。mijinをより使いやすくするための管理機能などを提供する予定だ。 GMOインターネット 事業本部ホスティング事業部長、児玉公宏氏(左)、アプリクラウド事業部 高田幸一氏(画面内)、テックビューロ代表取締役社長の朝山貴生氏(右) オンラインゲーム向けイン…続きを読む

ブロックチェーン活用の海外送金を日中韓などアジアで、RippleがSBIと合弁
暗号通貨とブロックチェーン技術に関して、日本にいる我々にとって身近でかつ大きなニュースが飛び込んできた。金融機関向けにブロックチェーン技術の提供を行う米Rippleと日本の金融大手SBIホールディングスが合弁会社SBI Ripple Asiaを作り、日本を含むアジア諸国の金融機関に海外送金インフラを提供することを発表したのだ(Rippleのプレスリリース、SBIホールディングスのプレスリリース)。 Rippleは、時価総額でBitcoinに次ぐ第2位の暗号通貨XRPの発行主体であり(このサイトによれば時価総額は2億2570万ドルにのぼ…続きを読む

プライベートブロックチェーン技術mijinの正体が(少しだけ)明らかに、インフォテリアとテックビューロが説明会
テックビューロ創業者で代表の朝山貴生氏(左)とインフォテリア代表の平野洋一郎氏(右) 「金融インフラのコストを10分の1にする」との触れ込みで登場したプライベートブロックチェーン技術mijinをめぐり、XMLベースのデータ連携ミドルウェアASTERIA WARPを開発するインフォテリアと、mijin開発元のテックビューロが共同記者説明会を開催した。 両社は2015年12月4日にmijinに関する業務提携を発表している。発表内容はmijinとASTERIAを結ぶアダプタを開発するとの開発意向表明だったのだが、インフォテリアの株価が大きく…続きを読む

CTO・オブ・ザ・イヤー2015は「疎結合で非同期なチーム」を率いるソラコム安川健太CTOに
TechCrunch Tokyo 2015の1日目である2015年11月17日、今年で2回目となる「TechCrunch Tokyo CTO Night powered by AWS―技術によるビジネスへの貢献:CTO・オブ・ザ・イヤー選出LT」が催された。スタートアップのビジネスに技術で貢献するCTO(最高技術責任者)を称えようという趣旨の場である。 まず結果をお伝えする。今年の優勝者はIoT向けモバイル通信サービスをクラウド上に構築して提供するスタートアップであるソラコムの安川健太CTOである。司会からは「非常に接戦でした」のコメ…続きを読む

IoTの世界観実現のためモバイル回線をクラウドでディスラプト、ソラコム創業者大いに語る
2015年に登場した日本国内スタートアップの中で、ソラコムは初期段階から注目されていた企業だった。AWS(Amazon Web Services)エバンジェリストとして知名度が高い玉川憲氏が創業し、その直後に7億円の資金を調達した。9月には、それまでステルスモードで開発を進めていたサービス内容を明らかにした。IoT向けのSIMを提供するSORACOM Airと、暗号化サービスのSORACOM Beamである。しかも発表と同時にサービスを開始し、さらに多数のパートナー企業の名前も公表した。まさに「垂直立ち上げ」と呼ぶにふさわしい鮮やかな…続きを読む

AIは仕事を奪うのか? 人間を助けるのか? TechCrunch Tokyoで専門家が議論
AI(人工知能)は人間の仕事を奪うのか、それとも人間をより楽にしてくれるのか──そんな問題意識を語り合うパネル・ディスカッション「AIは人間の仕事を奪うのか、ラクにしてくれるのか?」が、TechCrunch Tokyo 2015の1日目、2015年11月17日に開催された。 パネリストは機械学習スタートアップである米DataRobot社のRazi Raziuddin氏(VP Marketing and Business Development)、リクルートのAI研究所 Recruit Institute of Technology(R…続きを読む

グーグルでChrome開発に関わった及川卓也氏が「Qiita」開発元Incrementsの14人目の社員に
元グーグルの及川卓也氏といえば、日本のソフトウェアエンジニアの中でも抜群の知名度を持つ人物だ。各種の開発者カンファレンスへの登壇も多く、ブログは書籍化されており(『挑まなければ、得られない』2012年)、2012年1月には地上波テレビ(NHK)のドキュメンタリー番組『プロフェッショナル 仕事の流儀』で取り上げられている。 その及川氏が10月21日、グーグルを辞職したことを告げる文章をFacebookにポストし、IT業界の話題になった。次の職場はどこなのか? その答えが本日11月17日に明らかとなった。及川氏はソフトウェアに関する知識を…続きを読む


