カテゴリー: バイオテック

バイオテック(BioTech)、アグリテック(AgriTech)、遺伝子工学などに関する最新ニュース

  • 代替タンパク質の次なる大きな波は植物由来や細胞培養のシーフード

    代替タンパク質の次なる大きな波は植物由来や細胞培養のシーフード

    国連食糧農業機関(FAO)によると、魚は世界で消費される動物性タンパク質の16%を占めており、その需要は高まっているという。その原因は可処分所得の大幅な増加にある。 しかし、乱獲の問題は深刻だ。持続可能性がないため今ある姿を保てなくなっている。本来の数の4%までに数が減少した太平洋クロマグロをはじめ、魚の個体数は減少している。産業漁業では、大型の機械を使ったトロール漁を行っており、クジラやイルカなど、魚以外の生物も捕獲し殺してしまう。 他の国々と比較して水産物の需要が飛び抜けて高い中国においてすら、需要は急速に伸びている。その原因のひ…続きを読む

  • 世紀の詐欺スタートアップ・セラノスの裁判が2020年夏に開始、最高20年の懲役刑の可能性も

    世紀の詐欺スタートアップ・セラノスの裁判が2020年夏に開始、最高20年の懲役刑の可能性も

    すでに解散したバイオテックユニコーンのTheranos(セラノス)の創業者であるElizabeth Holmes(エリザベス・ホームズ)の裁判は来夏に連邦裁判所で始まり、最高20年の懲役刑と数百万ドルの罰金を受ける可能性がある。 裁判が2020年8月にサンノゼ連邦地方裁判所で始まることを6月28日朝に発表した米地方裁判所判事Edward J. Davila(エドワード・J・ダビラ)氏によると、陪審員の選定は2020年7月28日に始まる。 ホームズと前Theranos会長のRamesh “Sunny” Balwani(ラメシュ・バルワニ…続きを読む

  • 超抜ハエ技術のムスカが新生銀行と戦略的パートナーシップ、丸紅・伊藤忠に続き3社目

    超抜ハエ技術のムスカが新生銀行と戦略的パートナーシップ、丸紅・伊藤忠に続き3社目

    イエバエの幼虫を活用して畜糞を1週間程度で肥料化できる技術を擁するムスカは6月25日、新生銀行との戦略的パートナーシップを締結した。新生銀行のCVCである新生企業投資ではなく、本体との締結だ。つまり、新生銀行自体がムスカに出資する。出資金額は非公開。 ムスカは2016年12月設立のスタートアップ。同社は現在、約100トンの家畜排せつ物や食品残渣といった有機廃棄物を、45年1100世代の選別交配を経たイエバエの幼虫を使って1週間で肥料化し、そのイエバエの幼虫を飼料化する、100%バイオマスリサイクルシステム「ムスカプラント」の建設に向け…続きを読む

  • 植物の生育に必要な栄養素を効率よく散布する研究結果

    植物の生育に必要な栄養素を効率よく散布する研究結果

    カーネギーメロン大学は植物の根に重要な栄養素を供給する新しい方法を発見した。植物を育てる土壌にあらかじめ必要な成分が含まれている必要はない。 この画期的研究によって、植物に肥料や農薬を散布する作業効率が著しく向上する。現在、作物に噴霧される薬剤は、その大部分(CMUのブログによると最大95%)が周囲の土壌に濃縮沈殿物として残留するか、地下水に溶け込む。いずれも長期的に蓄積されると負の連鎖反応を起こす原因となるばかりでなく、本来の目的からみても著しく効率が悪い。 今回新たに学術論文で発表された方法は、肥料と殺虫剤をナノ粒子(直径50 n…続きを読む

  • Facebook創業者夫妻の慈善団体が人体細胞地図プロジェクトに約73億円寄付

    Facebook創業者夫妻の慈善団体が人体細胞地図プロジェクトに約73億円寄付

    人間の体の細胞の地図を作る、現在進行形のグローバルなプロジェクトが、Chan-Zuckerberg Initiative(CZI、チャン・ザッカーバーグ・イニシアティブ)から6800万ドル(約73億円)を寄贈された。文字どおり人間の細胞の地図を意味するHuman Cell Atlasプロジェクト(HCA)を構成する数ダースもの個別プロジェクトを、このお金が支えるだろう。 Human Cell Atlasは複数のプロジェクトの集まりで、それぞれが健康な人間の細胞を詳細かつ実用性のあるレベルで記録しようとしている。CZIはこれまでも数年間…続きを読む

  • 伊藤忠が超抜ハエ技術のムスカと提携した理由、畜糞処理からプラント建設までの壮大な構想

    伊藤忠が超抜ハエ技術のムスカと提携した理由、畜糞処理からプラント建設までの壮大な構想

    ムスカは3月1日に丸紅と、4月23日に伊藤忠商事とそれぞれ戦略的パートナーシップを締結した。両社ともムスカに資本参加し、畜糞処理や食料危機などの世界的問題の解決に取り込んでいく方針だ。 ムスカは、2016年設立のスタートアップ企業。45年間1,100世代の交配を重ねたイエバエの幼虫を活用し、糞尿などを約1週間で肥料化、そしてその幼虫を飼料化する技術を擁する。昨年TechCrunch Japanが主催したイベント「TechCrunch Tokyo 2018」内のピッチコンテスト「スタートアップバトル」で100社超の応募企業の頂点、最優秀…続きを読む

  • 世界を飢えから救う農業技術コンペの初受賞者決まる

    世界を飢えから救う農業技術コンペの初受賞者決まる

    世界の食糧危機を解決するイノベーションを懸賞付きコンペで募集している財団FoodShot Globalが、そのコンペ「Innovating Soil 3.0」の初回の受賞者を決定した。 受賞者Trace Genomicsは、土の健康を分析して農地の使い方の最適化を推奨するスタートアップで、賞金としてFoodShotのVCパートナーS2G Venturesからの投資を受領した。その金額は非公開だ。 ほかに25万ドルの賞金が、再生可能農業に計数管理と情報管理を導入するためのツールCOMETの普及にむけて活動しているKeith Pausti…続きを読む

  • 最近のバイオ企業はどこで資金調達しているのか?

    最近のバイオ企業はどこで資金調達しているのか?

    最近のバイオテクノロジー系スタートアップはどこで資金調達しているのだろうか? データを駆使して検討した結果、ある答えにたどりついた。 Crunchbaseの調達ラウンド情報に基づき、登録されている多数のバイオテクノロジー企業が実施したベンチャーラウンドの回数をグラフにプロットしたのが下の図だ。画像をクリックした先で個々のデータポイントにマウスをかざすと2018年から2019年5月までに米国の各都市圏で実施されたベンチャーラウンドの回数が表示される。バイオテクノロジー企業は全世界にあるが、ここでは対象を米国内に絞った。 ソフトウェア分野…続きを読む

  • タンパク質危機の回避を目指す丸紅がイエバエ技術のムスカと組んだ狙いとは?

    タンパク質危機の回避を目指す丸紅がイエバエ技術のムスカと組んだ狙いとは?

    ムスカは3月1日に丸紅と、4月23日に伊藤忠商事とそれぞれ戦略的パートナーシップを締結した。両社ともムスカに資本参加し、畜糞処理や食料危機などの世界的問題の解決に取り込んでいく。 ムスカは、2016年設立のスタートアップ企業。45年間1100世代の交配を重ねたイエバエの幼虫を活用し、糞尿などを約1週間で肥料化、そしてその幼虫を飼料化する技術を擁する。TechCrunch Japanが主催したイベント「TechCrunch Tokyo 2018」のスタートアップバトルで100社超の応募企業の頂点、最優秀賞を獲得した企業でもある。 このよ…続きを読む

  • DNA製造をより速くそしてより簡単に、DNA Scriptが42億円強を調達

    DNA製造をより速くそしてより簡単に、DNA Scriptが42億円強を調達

    DNA Scriptは、新たに3850万ドル(42億円強)の資金調達を行った。遺伝物質の製造における、史上初の大きな飛躍であるという触れ込みのプロセスを、商業化することが目的である。 産業を医療から農業へと改革していく合成生物学の革命は、同じように重要な3本の柱に支えられている。 その3本とは、(1)分析:ゲノムをマップし異なる遺伝子の機能を理解する能力、(2)合成:ある特定の機能を達成するためにDNAを製造する能力、(3)遺伝子編集:遺伝コードを足したり引いたりすることを可能にするCRISPRベースの技術である。 ゲノムの分析と編集…続きを読む

  • バーガーキングの動物肉不使用バーガーは年内に全米で発売

    バーガーキングの動物肉不使用バーガーは年内に全米で発売

    バーガーキングは、エイプリルフールのジョーク的にデビューさせたインポッシブル・ワッパーを年末までに全米で展開する。4月1日にバーガーキングがセントルイスの58カ所のレストランで提供を開始したインポッシブル・バーガーは、間もなくそれ以外の店舗のメニューにも登場し、年末までに全店舗で提供されるようになる。 バーガーキングはインポッシブル・バーガーを展開することで、主力のワッパー販売を鈍らせることなく新たな客を呼び込むことができる。 これは選択を提供するという話であり、「バーガーを毎日食べたいけれどビーフを毎日食べたいわけではない、という人…続きを読む

  • FBIがマイクロバイオーム関連のスタートアップuBiomeのオフィスを捜索

    FBIがマイクロバイオーム関連のスタートアップuBiomeのオフィスを捜索

    FBIのエージェントが、個人のマイクロバイオーム(微生物叢、腸内に存在するバクテリア)の分析情報を販売している医療検査会社uBiomeのオフィスを捜索した。ウォールストリートジャーナル(WSJ)が報じた。 「FBIサンフランシスコの特別捜査官が、サンフランシスコの360 Langton Streetにいて、裁判所の承認を得た法執行活動を行っている。まだ調査が続いているため、現時点で追加の詳細情報を提供することはできない」とFBIのスポークスパーソンは話した。360 Langton streetはuBiomeのオフィスがある住所だ。 マ…続きを読む

  • UCサンフランシスコ校の脳外科医が脳から直接発話を引き出すことに成功

    UCサンフランシスコ校の脳外科医が脳から直接発話を引き出すことに成功

    科学者たちが健康な被験者の脳に直接接続を行い、言葉を生成して音声として再生することに成功した。これは深刻な医学的状況にある人たちが、発話できる可能性につながって行く素晴らしい技術だ。この技術は実用からはまだ遠い段階だが、科学的成果は本物で、見込みは確かにある。 カリフォルニア大学サンフランシスコ校の脳神経外科医であり、米国時間4月24日にNatureで発表された論文の共著者でもあるエドワード・チャン(Edward Chang)氏は、プレスリリースの中でチームの成果のインパクトを次のように説明している。「今回初めて、この研究によって、個…続きを読む

  • 超抜イエバエ技術のムスカがiCEO職を廃止、新経営体制を発表

    超抜イエバエ技術のムスカがiCEO職を廃止、新経営体制を発表

    写真左から、取締役CFOの小高功嗣氏、ファウンダー/取締役会長の串間充崇、代表取締役CEOの流郷綾乃氏、取締役COOの安藤正英氏 暫定CEO(iCEO、Interim CEO)と言えば、1996年にアップルに復帰した故スティーブ・ジョブズ氏を思い浮かべる読者が多いことだろう。実は日本のスタートアップ業界にも暫定CEOとして活躍していた人物がいる。その人物が所属するムスカは4月23日、新経営体制を発表した。 【関連記事】 ・Startup Battleはハエで食糧危機を解決するムスカが優勝 ・ムスカが丸紅と電撃提携、イエバエ技術で生ゴミ…続きを読む

  • 飼料と肥料に革命を起こすハエ技術のムスカ、丸紅に続き伊藤忠と提携し10億円超調達へ

    飼料と肥料に革命を起こすハエ技術のムスカ、丸紅に続き伊藤忠と提携し10億円超調達へ

    ムスカが有する超抜イエバエは羽化する前に収穫・飼料化されるが、ムスカは遂に飛翔することになる。同社は、TechCrunch Tokyo 2018の「スタートアップバトル」で応募100社超の頂点、最優秀賞に輝いた2016年12月設立のスタートアップ。 【関連記事】 ・Startup Battleはハエで食糧危機を解決するムスカが優勝 ・ムスカが丸紅と電撃提携、イエバエ技術で生ゴミや糞尿を約1週間で肥料・飼料化 ・超抜イエバエで世界のタンパク質危機を解決するムスカ、創業者が秘める熱い想い ・ムスカに元三井物産の安藤氏、元ゴールドマン・サッ…続きを読む

  • マイクロバイオームの研究成果をいち早く消費者に届けたいスタートアップの挑戦

    マイクロバイオームの研究成果をいち早く消費者に届けたいスタートアップの挑戦

    2009年、米国立衛生研究所は、ヒトの腸に棲息する無数の微生物とヒトの総体的な健康との関係を解明する新分野の医療研究を促進するために、1億5000万ドル(約168億円)規模のプロジェクトを立ち上げた。 さらにその10年前から発達を遂げた遺伝学を採り入れ、この新分野の研究者は、ヒトのゲノムだけでなく、ヒトの体内に棲息する微生物の遺伝子配列をマッピングして、その機能と、宿主であるヒトの健康を保つ役割の特定を進めてきた。 10年後、投資家たちはその結果を商品化しようと、 uBiome、Viome, Finch Therapeutics, K…続きを読む

  • スナックバーの破壊的創造、完全食を目指すSoylentが米国1兆円規模の市場に参入

    スナックバーの破壊的創造、完全食を目指すSoylentが米国1兆円規模の市場に参入

    完全食を目指すSoylent(ソイレント)は、これまでの液状製品(飲み物)を捨てて、スナックバー的なパッケージ商品を発売する。 その熱量100カロリーのバーは植物性たんぱく質5グラムと36種の栄養素、そして消化を助けるプロバイオティクス(乳酸菌など)を含んでいる。チョコレートブラウニー、シトラスベリー、塩キャラメルの三種類がある。 それは同社の今年2つめの新製品だ。1月には食事の代わりになるシェーク製品としてSoylent Bridgeの1食バージョンを出した。スナックサイズのバーには、シェークや飲み物より大きな市場があるだろう。Re…続きを読む

  • 蚊を根絶させることの意味とは?

    蚊を根絶させることの意味とは?

    「blitzscaling」(劇的成長、有名なビジネス書のタイトルでもある)から「move fast and break things」(素早く動いて破壊せよ、Facebookの当初のモットー)に至るまで、スタートアップたちは成長と速度に集中してきた、それは大きな変化を伴う。私のアクセラレーターに属するスタートアップたちや、南カリフォルニア大学の私のクラスの学生たちが、そうした集中を行っていることは目にしている。だが、私たちが滅多に真剣に討論することのないトピックが、そうした成長や、スピード、そして変化が、既存のシステムの一部に何を引…続きを読む

  • クラウド養豚システム「Porker」の販路拡大、Eco-Porkが伊藤忠飼料と協業へ

    クラウド養豚システム「Porker」の販路拡大、Eco-Porkが伊藤忠飼料と協業へ

    モバイル養豚経営支援システム「Porker」を開発・販売しているEco-Porkは4月12日、伊藤忠飼料との協業を発表した。この協業により、伊藤忠飼料はPorkerの優先取扱権(有期契約)を国内飼料メーカーとして初めて取得。5月1日から伊藤忠飼料の販売ルートでの提供を開始する。 「Porker」は、スマートフォンなどのモバイル端末を用いて農場現場で発生するさまざまなデータを現場で入力することで、繁殖や肥育の状況把握から経営分析までを可能にするシステム。2018年9月から提供を開始しており、2019年3月現在で全国20農家、母…続きを読む

  • バイオバンクの保存血液からiPS細胞の樹立に成功、15万人分の血液が今後の研究に貢献

    バイオバンクの保存血液からiPS細胞の樹立に成功、15万人分の血液が今後の研究に貢献

    東北大学東北メディカル・メガバンク機構と京都大学iPS細胞研究所は4月11日、東北メディカル・メガバンク(TMM)計画に参加した住民の保存血液からiPS細胞を樹立することに成功したと発表した。これにより、TMMのバイオバンクに保存されている約15万人分の血液細胞から必要に応じてiPS細胞を樹立できる可能性が出てきた。 TMM計画とは、東北大学東北メディカル・メガバンク機構と岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構により2013年に開始された取り組み。協力に同意した宮城県と岩手県の住民約15万人以上から提供された生体試料(血液や…続きを読む