カテゴリー: バイオテック

バイオテック(BioTech)、アグリテック(AgriTech)、遺伝子工学などに関する最新ニュース

  • MITが「サイバー農業」でバジルの風味を最適化

    MITが「サイバー農業」でバジルの風味を最適化

    窓際に置いたプランターにバジルの種をまいて、定期的に水をやりながら育てていた日々は終わりを告げた。機械学習によって最適化された水耕栽培が、より強烈な風味を備えた優れた作物を作るようになった今では、これまでのやり方にはもはや意味がないことなのだ。バジルソースの未来がここにある。 とはいえ、なにもソースを改良したいという願望からこの研究が行われたわけではない。これはMITのメディアラボとテキサス大学オースティン校による、農業の改善と自動化の両者を理解することを目的とした研究の成果である。 PLOS ONEが米国時間4月3日に発表したこの研…続きを読む

  • WHOがようやく乗り出すヒト遺伝子編集に関するルール作り

    WHOがようやく乗り出すヒト遺伝子編集に関するルール作り

    米国時間3月19日、WHO(世界保健機関)は新しい諮問委員会の最初の会議を閉会した。人間の遺伝子編集に対する世界的な統制と監督基準を作成するために設立されたものだ。 その委員会は、昨年12月に急遽招集された。昨年、中国の科学者が、CRISPR技術を使って2つの胚の遺伝子を組み換えたことを明らかにしたことを受けたものだ。その研究の目的は、さまざまな形状のHIV(AIDSを発症させる)ウイルスが細胞に感染する際に重大な役割を果たすCCR5遺伝子を除去することだった。 深圳に本拠を置く遺伝学者He Jiankui氏が、結果を公表するやいなや…続きを読む

  • 培養肉による食品革命を甲殻類のエビに広げるShiok Meats

    培養肉による食品革命を甲殻類のエビに広げるShiok Meats

    自然由来のたんぱく質や肉に代わる人工的な食材は今、消費者の関心が高まり、その企業には何億ドルという資金が殺到している。しかしビーフやチキンを培養する企業は多くても、シーフードの人工製品に関心を向けている企業はほとんどない。 Shiok Meatsは、この状況を変えようとしている。同社はシード前の資金をAIM PartnersやBoom Capital、Ryan Bethencourtなどから調達し、来週はY Combinatorの仲間たちに加わってプレゼンを行う。 共同創業者ーのSandhya Sriram氏とKa Yi Ling氏は…続きを読む

  • 蠅テックのムスカが新経営陣発表、元三井物産の安藤氏、元ゴールドマン・サックスの小高氏が加わる

    蠅テックのムスカが新経営陣発表、元三井物産の安藤氏、元ゴールドマン・サックスの小高氏が加わる

    ムスカは3月7日、新たに経営陣に加わった2名を発表した。取締役/暫定COOとして元三井物産の安藤正英氏が1月30日付けで就任、取締役就任候補者として元ゴールドマン・サックス証券のパートナーだった小高功嗣氏を招聘した。小高氏は、3月開催の株主総会で選任予定。両名が経営陣に加わることで、グローバル展開における事業戦略と大型資金調達を加速させるとのこと。 ムスカは超抜イエバエを利用し、超短期間で有機廃棄物の肥料化・飼料化する技術を持つ 同社は、福岡県を拠点とする2016年設立のスタートアップ(研究拠点は宮崎県児湯郡都農町)。旧ソ連の研…続きを読む

  • 骨髄移植で2人目のHIV治療成功例、遺伝子療法に新たな期待

    骨髄移植で2人目のHIV治療成功例、遺伝子療法に新たな期待

    HIVの患者が完治したと最初に診断されてから12年経って2人目の完治例が出たことが判明した。New York Timesの記事によれば、AIDSの原因となるHIVの治療には1人目の例に似た治療が施され、完治が確認されたという。この治療の詳細は明日、Natureで発表される。. ニューヨーク・タイムズのインタビューに答えた専門家によれば、「HIVは治療可能と確認されたが、新治療が広く普及して成果を挙げるようになるには依然としていくつかの大きなハードルが残っている」という。 詳細な論文は今週シアトルで開催されるConference on …続きを読む

  • ナノ粒子を注射することで赤外線を「見る」ことができるようになる

    ナノ粒子を注射することで赤外線を「見る」ことができるようになる

    誰でも、自分たちの視覚システムに割り当てられている波長の外側の世界をみることに憧れている。ということで、いつものことではあるが、実験用マウスたちが賢い科学者たちの助けを借りて、その世界への一番乗りを果たした。光を調整する特殊なナノ粒子をマウスの網膜に注入することで、そのマウスが突然明瞭に近赤外光を知覚することができるようになったのだ。つまり私たちにもそうしたことが可能だということを示唆している。まあ、目に針を突き刺すことを気にしなければの話だが。 この進歩には、中国の科学技術大学の研究者たちが「眼内注射可能な光受容体結合アップコンバー…続きを読む

  • 超抜イエバエで世界のタンパク質危機を解決するムスカ、創業者が秘める熱い想い

    超抜イエバエで世界のタンパク質危機を解決するムスカ、創業者が秘める熱い想い

    ムスカは、2018年11月にTechCrunch Japanが開催したTechCrunch Tokyo 2018の「スタートアップバトル」で最優秀賞に輝いたスタートアップだ。スタートアップバトルは同イベントの目玉の1つで、設立3年未満、ローンチ1年未満の製品やサービスを持つスタートアップが競うピッチイベント。昨年も100社超がエントリーし、書類選考でファイナリスト20社を選出。そして、TechCrunch Tokyo 2018の初日のファーストラウンドで6社に絞り込まれ、2日のファイナルラウンドで最優秀賞が決まった。 TC Tokyo…続きを読む

  • 血液検査を数分に短縮するバイオテックAIスタートアップSight Diagnosticsが278万ドルを獲得

    血液検査を数分に短縮するバイオテックAIスタートアップSight Diagnosticsが278万ドルを獲得

    イスラエルの医療機器スタートアップSight Diagnosticsは、AI技術による高速な血液検査技術に278万ドル(約3億0700万円)のシリーズC投資ラウンドを獲得した。 同社はOLOと呼ばれるデスクトップ型装置を開発した。患者の血液をそのまま垂らしたカートリッジを手で挿入すだけで、解析が行われるというものだ。 この新規資金は、同じくイスラエルに拠点を置くベンチャーキャピタルLongliv Venturesと、多国籍コングロマリットCK Hutchison Groupのメンバーからもたらされた。 Sight Diagnostic…続きを読む

  • 米DARPA、負傷戦士のためにスマート包帯を研究中

    米DARPA、負傷戦士のためにスマート包帯を研究中

    戦場ほど迅速で効果的な医療が重要な現場はない。DARPA(米国国防高等研究事業局)は、インテリジェント包帯を始めとする患者の要求を予測して自動的に処置するシステムを使って状況を改善しようと考えている。 通常の切り傷や擦り傷は、ちょっと保護してやるだけで、あとは人間の驚異的な免疫システムが引き受けてくれる。しかし兵士ははるかに深い傷を負うだけでなくその複雑な環境は治癒の妨げになるだけでなく予期せぬ結果を呼ぶ。 DARPAの組織再生のための生体電子工学プログラム(BETR)は、新たな治療方法と装置を開発し、「創傷の状況を細かくに追跡し、治…続きを読む

  • 中国当局、世界初の遺伝子操作ベビーを違法と認定

    中国当局、世界初の遺伝子操作ベビーを違法と認定

    中国政府は、世界初の遺伝子操作ベビーの誕生に成功したと主張して科学界を震撼させたHe Jiankui(賀建奎)の研究を、「個人的名声と利益」を求めた違法行為であると宣言した。捜査当局はHeの発表後の11月から開始した調査の予備段階を完了し、同研究者の法律違反を「厳重に」罰する方針であると発表した。月曜日(米国時間1/21)に中国の公式報道機関、Xinhua(新華社通信)が報じた。 Heは深圳の南方科技大学で、遺伝子操作技術CRISPRを研究するチームを率いて、2016年中頃からガンなどの病気治療を試みてきた。本件をきっかけに地元および…続きを読む

  • 米粒よりも小さい体内センサーを開発するIota Biosciences、1500万ドルを調達

    米粒よりも小さい体内センサーを開発するIota Biosciences、1500万ドルを調達

    フィットネストラッカーや心拍モニターは素晴らしいものだ。しかし、もし体内の活動状況を知りたければ、その方法というのはたやすいものではない。Iota Biosciencesは、体内にほぼ永久的にとどまって検知した情報をワイヤレスで送る、長さがミリメートル単位のセンサーでそうした状況を変えたいと考えている。そして1500万ドルのシリーズAがそれをサポートする。 共同設立者のJose CarmenaとMichel Maharbizはカリフォルニア大学バークレー校で微小電極の改善に取り組み、そこでの研究でこのチームは生まれた。Iotaのデバイ…続きを読む

  • コンテナで野菜果物のハウス栽培をするAgricoolがさらに$28Mを調達し中東にも進出

    コンテナで野菜果物のハウス栽培をするAgricoolがさらに$28Mを調達し中東にも進出

    フランスのAgricoolが、昨年に次ぎ今度は2800万ドルの資金調達を行った。同社は、都市部で果物や野菜をコンテナの中で育てることに取り組んでいて、最初の作物は苺(いちご)だ。 今日(米国時間12/2)の投資ラウンドには、Bpifrance, Danone Manifesto Ventures, Marbeuf Capital, Solomon Hykes, そして数名のエンジェルたちが参加した。daphni, XAnge, Henri Seydoux, Kima Venturesなど、これまでの投資家も参加した。 クレイジーに聞こ…続きを読む

  • アメリカの複数の国会議員がAmazonの顔認識ソフトウェアの精度で質問状、表現の自由の無視、人種差別の疑いも

    アメリカの複数の国会議員がAmazonの顔認識ソフトウェアの精度で質問状、表現の自由の無視、人種差別の疑いも

    一部の国会議員たちは、Amazonがその物議をかもしている顔認識ソフトウェアRekognitionに関する質問に「十分な答を提供していない」とし、いつものように質問に無言で応じることは、答とは認めない、と主張している。 質問状には、上院議員のEdward Markeyや下院のJohn LewisとJudy Chuら8名の議員が署名し、同社の技術の仕組みやその使われ方について、Amazonの最高経営責任者Jeff Bezosに説明を求めている。 書状が送られたのは、このクラウドとリテールの巨大企業が、アメリカ政府およびフロリダ州オーラン…続きを読む

  • 世界で初めての遺伝子を編集された赤ちゃん、深圳の病院は関わりを否定

    世界で初めての遺伝子を編集された赤ちゃん、深圳の病院は関わりを否定

    世界初の遺伝子を編集された人間の赤ちゃんという中国生まれのニュースは、月曜日(米国時間11/26)にMIT Technology ReviewとAssociated Press(AP通信社)がそのプロジェクトを報じて以降、大騒動になってしまった。とくに中国の外にいる人びとは、その先端的科学の倫理的含意を激しく疑問視した。それは、深圳の大学の中国人研究者Jiankui Heのプロジェクトだ。 この話には、もうひとつの側面がある。 AP通信によると、Heは深圳の病院Shenzhen HarMoniCare Women’s and Chil…続きを読む

  • 甲虫の幼虫を高濃度タンパク源として収穫する体験で科学を学習するHive Explorer

    甲虫の幼虫を高濃度タンパク源として収穫する体験で科学を学習するHive Explorer

    Livin Farmsのオフィスの中は、体の向きを変えるのも難しい。でも香港の都心ではこれが普通で、スペースは常日変らず貴重だ。そこは、深圳のハードウェアアクセラレーターHAXが支えるこのスタートアップの、ささやかな拠点だ。デスクをいくつか置くと、もう残りのスペースはない。このスタートアップの最新のプロダクトHiveがドアの横にある。それは一見何の特徴もないトレイが、いくつか重なっているだけのものだ。 でも、ぼくがここに来たのはHive Explorerを見るためだ。その小さなトレイは、部屋の中央に置かれている。上部は開(あ)いている…続きを読む

  • Startup Battleはハエで食糧危機を解決するムスカが優勝ーー#tctokyo 2018レポート

    Startup Battleはハエで食糧危機を解決するムスカが優勝ーー#tctokyo 2018レポート

    TechCrunchは今、日本の首都にいる。私たちは、スタートアップのコンペStartup Battleで東京の優秀な起業家たちが競うピッチに耳を傾けた。そして決勝に残った20社がジャッジたちの前で最後のプレゼンテーションを行い、TechCrunch Tokyo 2018の勝者が決まった。 優勝はムスカだ! このスタートアップはありふれた生物であるイエバエを、世界の食糧危機のソリューションとして利用する。彼らの技術は、従来の方法よりもずっと迅速に高品質な有機肥料と家畜の飼料を作り、飢餓を根絶できる。同社の秘密兵器はある特定種の蠅で、同…続きを読む

  • 中国では生体認証による決済が当たり前になった…11月11日のショッピングフィーバーがそれを証明

    中国では生体認証による決済が当たり前になった…11月11日のショッピングフィーバーがそれを証明

    中国の消費者はデジタル決済を採用するのが早くて、最近のショッピングブームを見るとその次のステップへの用意ができているようだ。それは、生体認証(バイオメトリックス, biometrics)による決済だ。 11月11日にAlibabaは、世界最大のショッピングイベント「独身の日」に大勝利し、308億ドルの売上を記録した。それはCyber MondayとBlack Fridayを合わせたよりも大きい、驚異的な売上高だ。 中国のユーザーたちは、特売を逃すまいとあせってパスワードを入力する代わりに、一瞬で買い物が完了する新しい技術に飛びついた。…続きを読む

  • 3Dプリンターがプラスチックでなく濡れた紙パルプを使ったら楽しいアートができる

    3Dプリンターがプラスチックでなく濡れた紙パルプを使ったら楽しいアートができる

    紙弾(かみつぶて)を撃って遊ぶ子どもたちのように、デザイナーのBeer Holthuisも、いたずらをするための最良の素材は濡れた紙だ、と考えた。彼の3Dプリンター、RepRapの粗末なクローンは、文字通り紙パルプの長い紐(ひも)を吐き出して、プラスチックよりも持続可能性のある3Dオブジェクトを作る。 3DPrint.comの記事によると、Holthuisは、大量の廃棄物で汚染を増大させない素材を探していた。そして彼は、すりつぶした紙に到達した。濡れた紙を押し出すと、パルプの太い飾り紐のようなものができて、それを重ねると装飾的なオブジ…続きを読む

  • 精密農業スタートアップのTaranis、農業監視テクノロジーで2000万ドル調達

    精密農業スタートアップのTaranis、農業監視テクノロジーで2000万ドル調達

    Taranisは、空中監視とディープラーニングを使って農作物の問題を見つけ出す農業技術(AgTech)のスタートアップだ。本日(米国時間11/6)同社は2000万ドルのシリーズBラウンドをViola Venturesのリードで完了した。既存投資家のNutrien(世界最大級の農薬メーカー)、Wilbur-Ellisのベンチャーキャピタル部門Cavallo Ventures、およびSumitomo Corporation Europeも参加した。 テルアビブ拠点のTaranisは、現在同社の空撮テクノロジーは、高速ドローンまたは有人飛行…続きを読む

  • サンゴ礁を絶滅から救うロボットLarvalBotはサンゴの幼生を何百万も海中に散布する

    サンゴ礁を絶滅から救うロボットLarvalBotはサンゴの幼生を何百万も海中に散布する

    世界のサンゴ礁は今でも、徐々に死滅が進行している。それは気候変動という現実を重苦しく想起させるが、しかしそれは、人間の努力によって押し戻すことも可能だ。環境保護活動家たちがそのために手に入れた新しいツールLarvalBot〔幼生ロボット〕は、老いたるサンゴを健康な新しいポリプ(polyps, 個虫)で置き換えていく努力を、大幅に加速する水中ロボットだ。 このロボットの原型は、2015年のプロトタイプCOTSbotで、サンゴの敵オニヒトデ(crown of thorns starfish, COTS)を自力で見つけて破壊する…それが名前…続きを読む