
【コラム】10年前のCES 2012を振り返る「Ultrabook、Noka Windows、全家庭に3Dプリンターを!」
家電製品(consumer electronics)は時間の経過を図る「ものさし」としてはよろしくない。そして、正直にいってConsumer Electronics Show(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)はさらによくない。これまで私がCESに行った回数はゆうに2桁に達しているが、だいたいが同じような体験だった。1週間続くニュースとピカピカのガジェットの山。トレーラーやプレスセンター、ホテルの部屋、コンベンションセンター会場などからは、ときとして非現実的なその年のトレンドを決めようとするニュースが飛び込んでくる。 ラスベガ…続きを読む

小さくて安価なLiDAR技術の生産拡大を目指すVoyantが約17.7億円調達、ロボティクスや工作機械がターゲット
LiDAR(ライダー)の未来は、Voyantが望むように、価格と大きさが今の数十分の一にまで下がらないかぎり不確実だ。LiDARがサンドイッチのようなサイズの数千ドル(数十万円)のデバイスであるかぎり、広い普及は望めない。そこでVoyantは、高性能なLiDARを小型化 / 低価格化し、容易に生産できるように資金を調達した。 2019年に同社のシードラウンドをTechCrunchが報じたときの同社の目標は、シリコンフォトニクスを利用してLiDARをサンドイッチから指の爪ほどのサイズに縮小することだった。しかし、どのLiDAR企業でも、…続きを読む

2021年の米企業ニューストップ5:ベゾス氏の退任、Salesforceの共同CEO就任など
消費者側と比べると、企業側の取材はなんだか退屈だという間違った印象を持たれがちだが、これまで数十年にわたってこの分野を追いかけてきた筆者からすると、これほど真実から遠く離れたものはないと断言できる。 理由の1つは、金額が大きいということだ。例えば、Oracle(オラクル)はCerner(サーナー)を280億ドル(約3兆2200億円)で買収すると米国時間12月20日に発表してヘルスケア業界を揺るがした。UiPath(ユーアイパス)は無名のスタートアップから、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の絶対的な存在にまで成長した。…続きを読む

2022年、もっと「エイジテック」に注目しよう
この2年間、私たちの多くは、画面を通してしか高齢の身内と会うことができず、安全とひきかえに物理的な距離を取りながら、年老いていく身内を見守ってきた。今回のパンデミックでは、何よりも高齢者の脆弱性が浮き彫りになった。創業者、投資家、ジャーナリストなど、テック業界の関係者はみんな「エイジテック」にもっと注意を払う必要がある。 「エイジテック」はニッチな分野ではなく、人口の高齢化は一部の国に限られた話でもない。世界保健機関(WHO)の最新レポートによれば、2030年には6人に1人が60歳以上の高齢者になり、80歳以上の高齢者は2020年から…続きを読む

指を「はむはむ」噛ってくれるユカイ工学のかわいいぬいぐるみ型ロボ
CESのシーズンには、少なくとも2台の風変わりなロボットが登場しなくてはならない。しっぽクッション「Qoobo」のメーカーであるユカイ工学は、ユーザーの指先をかじるソフトロボットを公開した。この「ちょっと気持ちいい感覚」が、ユーザーの1日を明るくしてくれることを同社は、期待している。 甘噛みハムハム(Amagami Ham Ham)は「Hamgorithm」と呼ばれるアルゴリズムによって、20種類のかじり方のパターンから1つを選択するため、ロボットの口に指を突っ込んだときに何を感じるかはわからない。ユカイ工学は、赤ちゃんやペットが自分…続きを読む

Tumblrが「大人向け」コンテンツを巡って再びアップルと闘争中
「Tony the Tiger(トニー・ザ・タイガー)」や「Eugene Levy(ユージン・レヴィ)」のパロディは今すぐ隠すこと。これらをはじめとする数百件のフレーズは、現在、Tumblr(タンブラー)のiOSアプリから排除されている。 現在、自らを「mature(大人向け)」と称したいかなる個人ブログもiOSアプリでアクセスできない。ユーザーには「思わせぶり、あるいは露骨である可能性のあるコンテンツ」のために隠されている旨を説明するポップアップが表示される。Tumblrによると、一部の投稿は、検索機能やおすすめ投稿やフォローしてい…続きを読む

2021年に知ることになったサイバーセキュリティの6つのポイント
この12カ月間におけるサイバーセキュリティは、暴れ馬のようだった。サイバーセキュリティで何もかもが壊れ、あとはそのことを認めるだけとなり、そして今年、2021年は、特に年末にかけて何もかもが一度に壊れた。しかし、何はともあれ、私たちはこれまで以上に多くのことを知り、この年を終えることになる。 この1年で、私たちは何を学んだのだろうか。 1.ランサムウェアの被害で大きいのはダウンタイムであり身代金ではない ファイルを暗号化するマルウェアの被害が続いている。2021年だけでもランサムウェアは町全体にオフラインを強いることになり、給与の支払…続きを読む

メルセデスやBMWもCES出展を断念、パナソニックは会場での会見中止
対面でのCES出展を辞退する大企業の数が増え続けており、開幕まで残り1週間を切ったところで、さらに大手自動車メーカー2社が名を連ねた。米国時間12月29日、Mercedes(メルセデス)は、対面イベントを見送ると表明した。 関連記事:CES 2022会場出展を断念する企業が続出、オミクロン株感染拡大受け 「顧客、パートナー、従業員、ゲストの健康と安全が最優先のためです」と同社は声明で述べた。「参加者の数が多く、国ごとに異なる規制があるため、すべての参加者のために堅実で安全かつ無害な計画を立てることは、残念ながら現状では不可能です。非常…続きを読む

ドローンで中国におけるフードデリバリーを再定義するMeituan、自転車や自動車で行きづらい場所へ配達
深圳にあるピックアップキオスクの最上部に着陸するMeituanのフード配達ドローン(画像クレジット:TechCrunch) 深圳の繁華街に隣接する混雑した歩道で、20代の女性がスマートフォンのアプリから、フードデリバリー大手のMeituan(美団)でミルクティーを注文している。10分もしないうちに、真珠のように白い飲み物が、どこでも見かける宅配バイクの荷台ではなく、ドローンの荷台の段ボール箱に載せられて曇天から降臨し、道端の小さなキオスクに届けられる。このシーンに欠けているのは、天使の聖歌隊だけだ。 中国最大級のインターネット企業であ…続きを読む

【TC Tokyo 2021レポート】自分をさらけ出す起業なので、肝はすわっている―ILLUMINATEハヤカワ五味氏・mederi坂梨氏にフェムテックを聞く
TechCrunch Japanは、12月2、3日に日本最大級のスタートアップイベント「TechCrunch Tokyo 2021」をオンラインで開催した。その1日目にあたる12月2日では「フェムテック」(FemTech)セッションを設け、ILLUMINATE(イルミネート)のハヤカワ五味氏、mederi(メデリ)の坂梨亜里咲氏登壇のもと、フェムテックとはどういったものなのか、また各社のサービスについて紹介した。モデレーターは、TechCrunch Japanのライター・イベント担当およびN.FIELD代表の野中瑛里子氏。 ハヤカワ五…続きを読む

【コラム】欧州は独禁法と競争政策で中国の反競争的行為に対応すべき
TechCrunch Global Affairs Projectは、テクノロジー部門と世界政治のますます複雑になっている関係を検証する。 欧州はプライバシー、データ保護、特に競争において主導的な役割を果たし、テック大手の規制で高い評価を得ている。現在、大規模なオンライン「ゲートキーパー」を明確にする基準を導入する新しい独占禁止法が欧州議会を通過中だ。しかし、デジタル市場法(DMA)は多くの米テック企業を標的にすることが予想される一方で、戦略的にDMAを、そして欧州の反トラスト・競争政策全体を使用すれば、中国と競争するためのツールにも…続きを読む

フリーランスのマーケットプレイス「Fiverr」が顧客ごとにカスタマイズしたPinterest風フィードを導入
フリーランスのマーケットプレイス「Fiverr」が、Pinterestに似たインタラクティブなモバイルエクスペリエンスを導入した。Fiverrを利用するユーザー企業ごとに構成したビジュアルコンテンツのフィードを頻繁にアップデートしてアピールすることを目的としている。Fiverrによれば、この「Inspire」という新機能は新しいプロジェクトのヒントを提供し、企業がマーケットプレイス上のフリーランサーを見つけやすくするためのものだという。企業はフィードでコンテンツに「いいね」したり、後で参照できるようにアプリ内でムードボードやリストにコ…続きを読む

アップルがフォックスコンのインド工場を監督下に、食事と寮に対する抗議受け
Apple(アップル)は、Foxconn(フォックスコン)のインド南部の工場の劣悪な食事と宿泊施設の状況について労働者から抗議を受け、同工場を監督下に置いた。両社は、この懸念について認め、改善を約束した。 Appleは監督期間を明言しなかったが、インドのAppleの広報担当者はTechCrunchに「工場を再開する前に、当社の厳しい基準が満たされるようにする」と語った。 タミル・ナードゥ州にあるFoxconnの工場では約1万7000人の従業員が働く。先の地元メディアの報道によると、工場で働き、ホステルの1つに住む数百人の女性が食中毒の…続きを読む

2021年に倒産した米国スタートアップを振り返る
2020年、この特集記事の導入部分を書いたときは、2021年の同時期になっても、まだ私たちがいろいろな意味でその健康問題に強く影響を受けているとはまったく思っていなかった。2021年もまたホリデーシーズンもまた新種のウイルスに襲われ、さらにいろいろなことが変化しそうだ。そう、今はそんな状況だ。 しかし意外なことに、現在もまだグローバルなパンデミックのまっただ中であるにも関わらず2021年は、前年ほど多くの、有名なスタートアップの喪失が印象に残るという年ではなかった。 パンデミックの最初の1年は、すでにあっぷあっぷだった多くの企業にとっ…続きを読む

アルファベット傘下Waymoが中国メーカー「Geely」と提携、米国での配車サービス用電動AVを製造へ
Alphabet(アルファベット)の自律走行技術部門であるWaymo(ウェイモ)は、中国の自動車メーカーGeely(吉利)と提携し、全電動の自動運転配車サービス車両を製造する。WaymoのAVシステムであるWaymo DriverをGeelyのZeekr車両に統合し「数年内」に米国市場で使用する予定だ。 Waymoは生産開始時期やこれらの車両が路上を走るようになる時期など具体的なタイムフレームを示していないが、この提携はWaymoがOEM提携に向けたマルチプラットフォーム・アプローチを追求していることを示している。Waymoの現在の配…続きを読む

2022年、注目すべき東南アジアのスタートアップ
東南アジアのスタートアップや資金調達の話を取材している私にとって、2021年を表す言葉としては、「whoa!(うわぁ!)」がぴったりだ。2021年は、世界の投資家がこの地域の技術エコシステムに注目し始めただけでなく、実際に資金を投入し始めた年でもあった。 国際的なパートナーに支えられて、Alpha JWC、AC Ventures、Jungle Venturesなどの東南アジアに特化したVCが、過去最大の資金を調達した。 関連記事:インドネシアのVC、Alpha JWCが490億円の第3号ファンドを組成、東南アジア最大のアーリーステージ…続きを読む

【コラム】暗号通貨は送金の代替手段か、それとも付加的なものなのか?
ビットコインが誕生して以来、世界中の政府が暗号資産の導入、規制、さらには禁止を検討してきた。それ以来、暗号資産のエコシステムは、(何度も)月へ行ったり戻ったりしているロケット船のようなものだった。現在では、これまで以上に多くの人々がこのロケットに乗り込んでいるようだ。 また、このパンデミックの結果、あらゆる産業でデジタルプラットフォームへの大規模なシフトが見られた。世界の政治指導者たちも、自国の経済を同じ方向に向かわせるために、これに追随する措置をとっている。 最も新しい例としては、エルサルバドルがある。この国は、法定通貨としてビット…続きを読む

マイクロモビリティ2022:さらに洗練、成熟し、テクノロジー満載に
2021年は、コンセプト、ソリューションそして生き方としての「マイクロモビリティ」が定着し始めた年だった。 シェア式マイクロモビリティの増加と新型コロナ禍中の公共交通機関は、人びとに小型電気車両を自分で購入する可能性を考えさせることになった。その結果、2021年は電動自転車の年となり、7月までの12カ月間で売上高は240%増加した。この新しい習慣によって、都市は10年前なら本当に信じられなかったインフラストラクチャ計画を採用することとなった(パリを見て欲しい!)。 2021年は、人びと、特に都市の人びとが、電気自動車の登場よりも間違い…続きを読む

【コラム】離陸間近なeVTOLの今後、パート2
2021年は垂直離着陸機(eVTOL)業界にとって重大な転換点であり、十億ドル規模のイグジットや莫大なベンチャー投資、そして幾多の提携が起きた。しかしさまざまな意味で、この1年は試合開始前のチェス盤を準備している段階だったと思うべきだろう。そしてすべての駒が配置された。いよいよ対局開始だ。 つまり、2022年は成否が決まる年になる、少なくとも2024年までに商業運行するという大志を宣言したデベロッパーにとっては。来年は果たして何が起きるのか、彼らに限らず業界全体で。来たる年に注目すべき予測とトレンドをいくつか下に挙げる。 「行動で示せ…続きを読む

【レビュー】映画「マトリックス レザレクションズ」はテクノロジーをうまく解釈、描いているが駄作
この年末に公開されている「Matrix(マトリックス)」の新作は、ちょっとした失敗だったように思う。アクション、キャラクター、テンポ、ビジュアルなどは、ほとんどの面でしくじっていた。だが意外な点で成功していた。テクノロジーと私たちの関係について、説得力のある内容を提示している。 (この先「The Matrix:Resurrection(マトリックス レザレクションズ)」のネタバレがあるのでご注意を) 私たちの住む世界は現実ではない、というオリジナルの「マトリックス」の前提は、独創的とはいえなかった。だが、それを深くSF的にアレンジした…続きを読む


