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コラム記事一覧

  • 【コラム】量子コンピューター、その量子優位性を量子「有用性」に置き換えるべき理由

    【コラム】量子コンピューター、その量子優位性を量子「有用性」に置き換えるべき理由

    量子コンピューティング業界の進化が続く中、ゴール設定もやはり進化している。 長い間追求されてきたのは、量子「超越性」を達成することだった。量子超越性とは、地球に存在する従来のコンピューターではなし得ない計算を、実際的な利益があるかどうかに関わらず、量子コンピューターが解くことができる、という意味である。 Googleは2019年、その画期的な学術論文で量子超越性を実証したと発表したが、IBMはこれに正面きって異議を唱えた。いずれにせよ、それは現実世界にはなんら実質的な関連性のないコンピューターサイエンス界での出来事だった。 Googl…続きを読む

  • 【コラム】強力な商業プラットフォームに対する欧州のデジタル規制は、ウィキペディアのような非営利協働型サイトも縛る

    【コラム】強力な商業プラットフォームに対する欧州のデジタル規制は、ウィキペディアのような非営利協働型サイトも縛る

    2020年に新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中に急速に広まる中で、世界中のみんなが信頼できる情報を渇望した。科学者、ジャーナリスト、医療関係者からの情報を集約して、一般の人々がアクセスできるようにするために、ボランティアのグローバルネットワークがこの課題に取り組んだ。 そのうちの2人は、お互いから3200km近く離れた場所に住んでいる。その1人Alaa Najjar(アラア・ナジャー)博士は、ウィキペディアのボランティアであり、医師でもある人物だ。彼は救急病院での勤務の合間を縫って、アラビア語版のサイトにおける新型コロナの…続きを読む

  • 【コラム】VCは気候変動との戦いで極めて重要な役割を果たすが、すべてを行うことはできない

    【コラム】VCは気候変動との戦いで極めて重要な役割を果たすが、すべてを行うことはできない

    TechCrunch Global Affairs Projectでは、ますます関係が複雑化しているテック業界と世界政治の関係を検証する。 先にグラスゴーで行われたCOP26は、大惨事を食い止めるだけでなく、気候変動との戦いで民間セクターが果たす役割の重要性を明確にした。メタン排出対策とすり減った経済協力の再燃などいくつか注目すべき政治的成果があったものの、最も期待されていたのは民間セクターの新たな関与だ。 去る2006年、アル・ゴア氏の映画「不都合な真実」は、250億ドル(約2兆8410億円)のベンチャー投資をクリーンテックのために…続きを読む

  • 【コラム】電動スクーター事業者は34.6兆円規模の産業でどう収益化していくのか?

    【コラム】電動スクーター事業者は34.6兆円規模の産業でどう収益化していくのか?

    自動車に比べて、電動スクーターは、都市部のモビリティと環境にポジティブな影響を与えることができる低炭素で静か、かつ安価な交通手段だ。しかし、その有望な可能性にもかかわらず、都市住民の大多数は、電動スクーターをおもちゃか、公共の安全を脅かすものと認識している。 それにともない、この業界へのベンチャー投資の額もわずかなものとなっている。2010年以降、共有型マイクロモビリティは世界全体で90億ドル(約1兆円)の投資を受けたのだが、それに比べて2021年の第3四半期だけで米国のスタートアップ企業が調達したのは723億ドル(約8兆3400億円…続きを読む

  • 【コラム】米議会はインフラ法案が暗号資産に与える影響を明確にしなければならない

    【コラム】米議会はインフラ法案が暗号資産に与える影響を明確にしなければならない

    先日、Joe Biden(ジョー・バイデン)米国大統領が署名した1兆ドル(約114兆円)規模のインフラ法案には、暗号資産取引に課税する条項が含まれており、これによって米国政府は年間約28億ドル(約3200億円)の税収を得ることになる見込みだ。 率直に言って、これは大した金額ではない。 問題は、この法律の暗号資産税の部分が明確に記されていないことだ。米国政府は急成長している経済の一部を潰してしまう恐れがある。 このインフラ法案では「ブローカー(仲介者)」に税務報告義務が課せられるとしている。しかし、ブローカーを介さなくてもスマートコント…続きを読む

  • 【コラム】中南米の食品事情パラドックス

    【コラム】中南米の食品事情パラドックス

    中南米の農場や畑ではたくさんの食糧が生産されているが、それでも4700万人の人々が今も飢餓状態にある。 この地域は果実、野菜、サケ、トウモロコシ、砂糖、コーヒーなど、世界の農水産物輸出量の約4分の1を占めている。農業は中南米の生計にとってなくてはならない部門であり、GDPの平均4.7%を生み出し、地域住民の14%以上の雇用に貢献している。 しかしながら逆説的に、地域の栄養不良の人々の数は毎年増え続けており、過去5年間に約1300万人増加している。汎米保険組織(PAHO)は、2030年までに「飢餓の影響は地域住民6700万人におよび、こ…続きを読む

  • 【コラム】ユニコーンを多数輩出、高い潜在能力を持つイスラエルのテックが抱える問題

    【コラム】ユニコーンを多数輩出、高い潜在能力を持つイスラエルのテックが抱える問題

    人口がEUの50分の1ほどしかないイスラエルで、EUと同じくらいの数のユニコーンが誕生しているのは一見すばらしいことだ。奇妙に思えるかもしれないが、このギャップはさらに広がる可能性がある。実際、奇妙なことだ。 テック系エコシステムは弾み車のようなものだ。創業者が会社を売却したり上場したりすると、エコシステムに資金が流れ込むが、これには3つの形がある。1つはいうまでもなく、資本家からの流動性の注入だ。 2つ目の効果は新しい投資家の創造だ。新しく富裕層になった創業者たち(および従業員たち)は最初に家を買ってから、スタートアップへの投資を開…続きを読む

  • 【コラム】ビッグテックはビジネスが苦手なのか?中小の知的財産権を侵害する大手

    【コラム】ビッグテックはビジネスが苦手なのか?中小の知的財産権を侵害する大手

    Google(グーグル)は2021年8月、Sonos(ソノス)との法廷闘争で大きな敗北を喫し、米国際貿易委員会の判事はグーグルがSonosのオーディオ技術特許5件を侵害したと判断した。この判決が支持されれば、Googleは数億ドル(数百億円)を支払うことになり、PixelスマートフォンからNestスピーカーに至るまで、あらゆるものを取り込むことが禁止されるかもしれない。 これは些細な展開ではない。ビッグテックがより規模の小さい企業から知的財産を盗むのを阻止しようとする一連の訴訟や苦情の最新事例である。 ここ数年、ビッグテック企業が小規…続きを読む

  • 【コラム】NFTと未来美術史「NFTに最も近いのはウォーホルたちのポップアート」

    【コラム】NFTと未来美術史「NFTに最も近いのはウォーホルたちのポップアート」

    私は美術史家として「近代美術」の市場の変遷について幅広い研究を行ってきた。そしてその私に言わせてみれば、NFTには今、世代を超えた何かが起こっていると断言できる。 天文学者が新しい銀河の誕生を目撃しているようなもので、美術史家としては非常にエキサイティングな時代である。Cryptopunks(クリプトパンク)、Bored Ape(ボアードエイプ)、Beeple(ビープル)が達成した数百万ドル(数億円)という偉業は、美術品オークションの歴史における長い前例を打ち破り、我々が今デジタル文化と暗号資産をめぐる構造の転換点に近づきつつあるとい…続きを読む

  • 【コラム】持続的な宇宙開発のために、宇宙ゴミ問題に今すぐ取り組まなければならない

    【コラム】持続的な宇宙開発のために、宇宙ゴミ問題に今すぐ取り組まなければならない

    億万長者を宇宙に送り込む競争は、ブランソン対ベゾス、ロケット対ロケットだった。 Blue Origin(ブルーオリジン)は6月7日に、7月20日に予定されている同社初の有人飛行に、創業者のJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)が搭乗することを発表した。同日、Parabolic Arcは、Virgin Galacticが7月11日にRichard Branson(リチャード・ブランソン)を弾道飛行に送る予定であると報じた。そしてどちらも、宇宙飛行を行う3人目の億万長者であるElon Musk(イーロン・マスク)を打ち負かすことを目指して…続きを読む

  • 【コラム】美的Vlogへの憧れには「自分たちも人生をマネタイズしたい」という観る者の願いも含まれている

    【コラム】美的Vlogへの憧れには「自分たちも人生をマネタイズしたい」という観る者の願いも含まれている

    まだパンデミックが始まったばかりの頃のこと。5人のルームメイトとともに薄暗いブルックリンのアパートで暮らしていたRian Phin(リアン・フィン)氏は、ストレスの多い仕事から一時解雇され、コンテンツの制作も思うように捗らず悩んでいた。やがて、天井が高く大きな窓が配された美的感覚が優れたアーティストロフトに引っ越したことで、同氏はようやく自分の生活を美しく演出したライフスタイルコンテンツを作ることに成功した。 若い頃からTumblr(タンブラー)で有名なファッションブロガーとして活躍し、現在はYouTube(ユーチューブ)で7万人以上…続きを読む

  • 【コラム】中国の次世代ハッカーは犯罪者ではない、それが問題だ

    【コラム】中国の次世代ハッカーは犯罪者ではない、それが問題だ

    中国には、犯罪者たちが国家に代わってサイバースパイ活動を行ってきた長い歴史がある。犯罪者から政府のハッカーになった者が、中国の国家安全部(MSS)に所属することで訴追から守られ、中国のスパイ活動の多くを行っている。驚くべきことだが、これは今に始まったことではない。例えば2020年米国司法省が発行した起訴状によると、2人の中国人ハッカーによる同時多発的な犯罪・スパイ活動が、2009年にまで遡ることができるという。また別のケースでは、MSSハッカーの別働隊であるAPT41が、2012年に犯罪組織として始まり、2014年以降は国家スパイ活動…続きを読む

  • 【コラム】ダイバーシティに関するデータが透明性を欠いている理由

    【コラム】ダイバーシティに関するデータが透明性を欠いている理由

    テクノロジー業界では、ダイバーシティが大きな話題となっている。FacebookやGoogleなどの企業が企業文化の向上を目指し、ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンへの取り組みを行っている。しかし分析によると、DEIを推進しているとされるこれらの企業では、こうした取り組みにもかかわらず、過去10年間でダイバーシティに大きな変化は見られなかった。 2010年代に入り、多くのハイテク企業が透明性を示すために年次のダイバーシティに関する報告書を公開したが、データを見てみると問題が浮かび上がってくる。報告書は、ダイバーシティの数値の増…続きを読む

  • 【コラム】米国によるテックの「中国排除」は利益より害の方が大きい

    【コラム】米国によるテックの「中国排除」は利益より害の方が大きい

    地政学的な意味よりも、成長のほうをはるかに重視するテクノロジー分野では、米中間の「分離」を推進することは、回避できない脅威をもたらす。分離という概念があいまいであるため、その危険性は増すばかりだ。 関連記事 【コラム】メタバースで優先されるべき課題は「責任あるAI」 【コラム】すべての自律分散型組織が「自律的」あるいは「分散型」というわけではない 【コラム】イーロン・マスクとテスラには「ティム・クック」が必要、今こそ「大人」が跡を継ぐときだ 米国の中国不信、とりわけテクノロジー分野における不信は今に始まったことではない。10年ほど前の…続きを読む

  • 【コラム】AIのトレードオフ:強力なパワーと危険な潜在的バイアスのバランス

    【コラム】AIのトレードオフ:強力なパワーと危険な潜在的バイアスのバランス

    新たなAIツールのリリースが続く現在、有害なバイアスが存続するリスクがますます高まっている。特に、今までAIアルゴリズムのトレーニングに使用されてきた社会的・文化的規範の多くが改めて認識された2020年以降、このリスクは増大し続けると考えられる。 膨大な量のトレーニングデータを元に本質的に強力な基本モデルがいくつか開発されているが、有害なバイアスのリスクは残存している。私たちはこの事実を認識する必要がある。 認識すること自体は簡単だろう。理解すること、そして将来のリスクを軽減することははるかに困難だ。AIモデルの開発にともなうリスクを…続きを読む

  • 中国のコンピューター革命で徹底した改造が行われた経緯、常に「アルファベット」という限界に挑戦してきた中国の技術者たち

    中国のコンピューター革命で徹底した改造が行われた経緯、常に「アルファベット」という限界に挑戦してきた中国の技術者たち

    前回のエッセイでは、何万という中国語の漢字を、それよりはるかに小さいアルファベット記号システムを処理するために設計されたメモリシステムに収めようとするコンピューターエンジニアたちの前に立ちはだかったさまざまな奥深い問題について説明した。 今回は、漢字の出力、つまり、モニター、プリンター、および関連周辺機器に関する問題に目を向ける。欧米で製造されたパソコンやコンピューター周辺機器に中国語のテキストを表示させようとするエンジニアの前にさらなる問題が立ちはだかった。 関連記事:中国語パソコン1号機を実現した技術者魂、限られたメモリに数千の漢…続きを読む

  • 【コラム】赤い旗のミームはアクセシビリティ上も危険、専門家が語るミームをもっと読みやすくする方法

    【コラム】赤い旗のミームはアクセシビリティ上も危険、専門家が語るミームをもっと読みやすくする方法

    最近、Twitter(ツイッター)にアクセスしている人なら、赤い旗のミームが広まっているのを目にしたことがあるだろう。誰かに「レッドフラグ(危険、それはない)」と言われるようなフレーズを引用し、赤い旗の絵文字を大量に追加するというものだ。Twitter自身をはじめ、Dr.Pepper(ドクターペッパー)、MTV、NFLのHouston Texans(ヒューストン・テキサンズ)などのブランドもこれに同調している。 しかし、スクリーンリーダーやナレーション技術を使っている視覚障害者にとって、赤い旗のミームは意味をなさない。 関連記事 【コ…続きを読む

  • 【コラム】生き残りを賭けたフェイスブックの「メタ」への転換

    【コラム】生き残りを賭けたフェイスブックの「メタ」への転換

    Facebook(フェイスブック)は生き残りをかけて戦っているが、彼らの敵は規制当局の圧力ではない。Zuckerberg(ザッカーバーグ)氏は、下降しつつあるユーザーベースを守る救命ボートとして「メタバース」に頼り切っている。Facebookの未来が主要ハードウェアプラットフォームを所有することにかかっていることを、彼はずっと前から知っている。 関連記事 山手線31番目の駅「シン・秋葉原駅」が3月25日11時開業、新規駅開業時の記念入場券を「入場記念NFT」として無料配布 スマートフォンで3Dスキャン&データ編集が行えるスマホアプリ「…続きを読む

  • 【コラム】イーサリアムはプライバシーの基準も変える

    【コラム】イーサリアムはプライバシーの基準も変える

    イーサリアムは世界で最も人気のあるデジタル契約コンパイラーで、多くの人によって管理されているものの、誰かが所有しているわけではない。イーサリアムが普及している要因の1つで最も興味深いのは、おそらくイーサリアムが描く未来だろう。イーサリアムは、今後所有権、価値の創造、そしてこれが最も重要であるが、プライバシーに関する現在のインターネットの基準を変えていくだろうと思われる。 どのような変化が今後起こるのだろうか? イーサリアムでは、アプリを開発できるだけでなく、写真、音楽ファイル、ビデオ、お母さんのお気に入りのかぼちゃパイのレシピ(他にも…続きを読む

  • 【コラム】ソーシャルオーディオアプリが今行うべき5つの変革

    【コラム】ソーシャルオーディオアプリが今行うべき5つの変革

    Clubhouse(クラブハウス)、Beams(ビームス)、Pludo(プラード)、Racket(ラケット)、Quest(クエスト)などのソーシャルオーディオアプリがこの1年で人気を集め、より多くのマーケターやプロダクトチーム、そして新進のライバルたちが、この領域でユーザー体験を創造し、破壊する戦略を模索し始めている。 関連記事 【コラム】メタバースで優先されるべき課題は「責任あるAI」 【コラム】すべての自律分散型組織が「自律的」あるいは「分散型」というわけではない 【コラム】イーロン・マスクとテスラには「ティム・クック」が必要、今…続きを読む