Fumihiko Shibata の記事

高く舞い上がる宇宙開発ベンチャー
宇宙開発ベンチャーへの投資額は、近年成層圏にも届きそうな勢いで跳ね上がっている。しかも、この分野の投資家たちは、まだまだ高まるばかりだと踏んでいる。 資金調達額が急上昇した最新の例としては、衛星インターネットのスタートアップOneWebを挙げることができる。打ち上げの成功を受けて、銀河規模とも言える12億5000万ドル(約1375億円)のベンチャー資金ラウンドの調達成功を発表した。今回の資金調達には、気前の良さで知られるソフトバンクをはじめとする多くの投資家が名を連ねている。その結果、このバージニア州アーリントンにあるOneWebは、…続きを読む

人間の作業を手伝うCMUのバックパック型ロボットアーム
カーネギーメロン大学のBiorobotics Labは、モジュール式のヘビ型ロボットの開発で一躍有名となったバイオロボット研究室。当初は、狭い場所に入り込んで、捜索、救助活動に従事したり、インフラ検査などに利用する目的で開発されたヘビ型ロボットだが、そこからさまざまなプロジェクトを派生させ、ピッツバーグ地域ではスタートアップを生み出すことにもつながった。 数年前、このロボットはモジュール式となり、エンジニアの手によって複数の部品を組み替えたり、故障した部分だけを交換することが可能となった。そうしたモジュールを利用して、CMUの学生チー…続きを読む

BeatsのフルワイヤレスPowerbeats Proを試してみた
Beats(ビーツ)は、完全なワイヤレス化にかなり時間をかけた。これ以前に、Powerbeatsシリーズの最新モデルだったのは、2016年に登場したPowerbeats3。ちょうど最初のAirPodsと同じ時期の製品だ。Apple(アップル)製のW1チップを採用したもので、iOSとの相性も向上させ、Appleファミリーの一員としてのBeatsの地位を、より強固なものにすることに一役買った。しかしこの製品でも、左右のユニットはケーブルで繋がれていた。 第2世代のAirPodsが発売されてから数週間後、BeatsはいよいよPowerbea…続きを読む

クラウド上でレンダリング可能なAdobe Dimension CC
アドビは米国時間4月3日、2Dおよび3Dの合成ツール、Dimension最新版のリリースを発表した。Creative Cloudの最新メンバーだ。新しいリリースには、2つのハイライトがある。1つは、まだベータ段階だが、クラウドレンダリング。もう1つは、AllegorithmicのSubstance Designerから、Substanceマテリアルをインポートできることだ。 Dimensionでのクラウドレンダリングは、クラウドそのものと、その長期的なビジネスについて、アドビがどのように考えているかを端的に表す機能だろう。ユーザーは、…続きを読む

CloudflareのWarpはVPNなんて知らない人のためのVPN
2010年にTechCrunchのステージでデビューして以来、Cloudflareはインターネットの高速化と近代化に注力してきた。しかしモバイルについては、最近まで手つかずの状態が続いていた。米国時間の4月1日に、同社はWarpと呼ばれる新しいサービスを発表した。「VPNが何の略か知らない人のためのVPN」と銘打たれている。 実際にVPNが何の略なのか知らなくても、それほど恥ずかしくはない。VPNはVirtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)の略だ。ユーザーと広域のインターネットとの間に入る仲介役とし…続きを読む

レゴは小学校高学年から中学生向けのエデュケーションSPIKEプライムを発表
米国時間4月2日にニューヨークで開かれた教育イベントで、レゴはエデュケーションSPIKEプライムを発表した。これは同社として最新のSTEAM(Science=科学、Technology=技術、Engineering=工学、Arts=美術、Mathematics=数学)教材で、教室での利用を前提に設計されたもの。具体的には小学校6年生から中学2年生(11歳から14歳)レベルを対象にしている。 このキットは、レゴブロックに、センサー、モーター、そして「プライムハブ」を組み合わせたもの。なんだか、Amazonの新サービスのような名前だが、こ…続きを読む

対話可能な音声広告をテストするPandora
ラジオの広告は、メッセージを一方的にリスナーに放送する。Pandora(パンドラ)の新しい音声広告は、リスナーが声を出して応答することを可能にする。それによって、宣伝されている製品に関するより詳しい情報を得たり、興味がないものについては広告をスキップできる。Pandoraは、リスナーが広告に対して返事をすることの可能な対話音声広告をテストすることに同意したことを明らかにした。そのテストは、サンフランシスコに本拠を置く広告技術会社、Instreamaticの協力によって実施されるもの。今年の後半にはベータ版として開始されることになってい…続きを読む

FBIとアップルの法廷闘争の内幕を暴く本が出版へ
Apple(アップル)のCEOであるティム・クック氏の新たな伝記が、今月中にも発売予定となっている。そこには、FBIが前例のない法的命令をAppleに突きつけた当時の葛藤が明らかにされている。それはAppleの主力製品のセキュリティを骨抜きにしかねないものだった。 その本は、「Tim Cook:The Genius Who Took Apple to the Next Level」(Appleを次のレベルに押し上げた天才)というタイトルで、著者はLeander Kahney氏だ。当時のスタッフの生々しい言葉でAppleがその命令とどう…続きを読む

自動運転車AIがチャンピオンレーサーと対決
自動運転車の開発の世界は、ともすると無味乾燥なものになりがちだ。無事故で走った距離が百万マイルに達したとか、歩行者の検出範囲が10%増えたとか、そういったことしか語られない。しかしここで紹介する研究は、そのような指標からは見えてこない面白いアイディアを持ち、驚くほど実践的なテスト方法を採用している。自動運転車とレーシングドライバーを、サーキットで競わせようというのだ。 念のために言っておくが、これは見世物ではない。紛れもないまじめな研究なのだ。コース上でポジションを争ったり、フェイントをかけたり、バンバーを擦り付けたりはしない。走行は…続きを読む

ロボットとドローンを組み合わせて鉱山救助に挑むCMUチーム
ピッツバーグを訪れた最後の日に、今では廃坑となった炭鉱に行く機会を得た。市街地の北東側にあるTour-Ed鉱山では、気候の穏やかな期間だけ見学ツアーを開催しているのだ。とはいえ、坑道の中は1年を通して華氏50度(摂氏10度)に保たれている。 入り口の上の方にはまだ雪が残っている中、カーネギーメロン大学とオレゴン州立大学の学生チームは、次の競技に向けて、1組のロボットの準備を整えていた。この少人数のチームは、DARPAが主催するSubterranean Challenge(地下への挑戦)に参加している十数チームの内の1つだ。 数年におよ…続きを読む

AirPodsを発売した数日後にAirPowerをキャンセルしたアップル
「AirPowerマットで使えます」。嘘だろう。私に言わせれば、Apple(アップル)ハードウェアの品質に求めているという「高い水準」は、その顧客の扱いには発揮されていない。ワイヤレス充電が可能な199ドル(日本では2万2800円)のAirPodsヘッドフォンを発売してからわずか9日後、やがて発売されるはずだったApple純正AirPower誘導充電マットとの互換性をウリにしていたのもむなしく、AppleはAirPowerを完全に破棄した。なんでも「普通に使える」ことを標榜する企業にとって、らしくもない、ずさんな仕事だ。まったく使えな…続きを読む

初めて火星の空を飛ぶヘリコプター
Mars 2020のミッションは順調に進行中で、来年には打ち上げが予定されている。火星に送り込まれるハイテク装備の新しい探査機の中には、これもハイテクのヘリコプターが仕込まれている。ほとんど大気が無いに等しい惑星でも飛べるように設計されたものだ。火星の上空を実際に飛行する機体が送り込まれるのは初めてのことなので、その開発者たちは期待に胸を膨らませている。 「次の飛行では、火星の上を飛びます」と、JPLでこのプロジェクトのマネージメントを担当しているMiMi Aung氏は、ニュースリリースの中で述べている。最終版にかなり近いエンジニアリ…続きを読む

海洋ドローンのSofarは海のDJIになれるのか?
暗い深海の下には何が潜んでいるのだろう? SolarCityの共同創業者であるPeter Rive氏は、一般の人や科学コミュニティによる探索を手助けしたいと願っている。彼は、新しいスタートアップSofar Ocean Technologiesに対する700万ドル(約7億7000万円)のシリーズAの資金調達を主導した。同社は水中ドローンメーカーOpenROVと、海中センサーを開発するSpoondriftとの合弁によって誕生した。その合併を仕組んだのも彼だ。彼らは協力して、1080pでの撮影が可能なTridentドローンと、太陽電池で動作…続きを読む

価値の高いビジネスデータを共有、MSとアドビ、SAPがOpen Data Initiativeを拡大
昨年のMicrosoft Igniteカンファレンスでは、Microsoft、Adobe、SAPのCEOが一緒にステージに上り、Open Data Initiativeの立ち上げを発表した。この取り組みが目指すのは、それぞれの顧客が、お互いのサービス間でデータをやり取りしやすくすること。そのために、共通のデータフォーマットを標準化し、データをそれぞれのサイロから取り出して、顧客が選択した単一のデータレイクに移動できるようにする。今週開かれているAdobe Summitで米国時間の3月27日、3社はこのプログラムを拡大する計画を発表した…続きを読む

プログラマの男女賃金格差は縮小しているものの、まだかなり大きい
Glassdoorは最新の性別による賃金格差の分析データを発表した。米国では、調整前の給与格差は21.4%で、これは男性が1ドル稼ぐ間に、女性はわずか0.79ドルしか稼げないことを意味する。 しかし、年齢、教育、居住地、経験、職種、業種などの変数を調整すると、賃金格差は4.9%になる。これは、Glassdoorが最初に分析を実施した3年前と比べると、わずかに改善されている。この数字は、男性1ドルに対して、女性は約0.95セントを稼ぐという意味だ。 情報技術の分野では、調整済で5.4%の賃金格差を示している。つまり、男性は一般的に女性よ…続きを読む

監視カメラに映る犯罪を自動的に検出、拳銃の取り出しもすぐわかる
Deep Science AIは、かつてDisrupt NY 2017のステージでデビューを果たした。そのライブデモでは、同社のコンピュータ映像認識システムが、監視カメラの映像の中の銃や覆面を発見する様子を見せた。店舗の管理者やセキュリティ会社に、犯罪の可能性を前もって警告することができるものだ。最近同社は、友好的な合併によってDefendryに買収された。それにより、その技術をより広く展開できることが期待されている。 この合併は、市場に参入しようとしている技術系企業と、的確な技術を求めているマーケティング系企業との結合の素晴らしい実…続きを読む

InstagramとTwitter上の悪意のあるコメントを自動的に隠すRespondology
「コメントは読むな」というのは、1つの決まり文句となっている。そう言われ続けるのには、それなりの意味があるからだ。もしかすると、それは最高のアドバイスかもしれない。しかし、Respondologyのチームが、その状況を変えようとしている。 この会社は、ブランドがソーシャルメディア上のメッセージを見つけて、それに応答するのを支援することから始めた。セールス担当副社長のAaron Benor氏は、その仕事に付随して、「オンラインのソーシャルメディア上の不愉快な毒、つまり辛辣な書き込み」に対処するためのツールも開発した、と説明する。 「私た…続きを読む

Googleはジャーナリスト向けの新たなリアルタイムデータ製品を発表
Googleが、3億ドル規模の予算を持つNews Initiativeを発表してから、1年ちょっとが経過した。これは、独立したジャーナリズムの活動に資金を提供し、Googleが開発した製品も供給するというものだ。 その製品の1つが、News Consumer Insights(NCI)であり、すでにBuzzFeed、Business Insider、それにConde Nastなどの出版社で使われている。あらかじめGoogle Analyticsを通して収集されたデータを取得し、出版社にとってより利用価値の高いデータに加工するものだ。特…続きを読む

シリコンバレーのCEOを渋滞から救う、空飛ぶタクシーのスタートアップBlade
1年前に、3800万ドル(約41億円)のシリーズBの資金を調達したBladeは、オンデマンドの航空サービスを提供するスタートアップ。ベイエリアのエリートを対象にタクシー事業を始めた。 Bladeは、新しい試験的なプログラムとして、サンフランシスコとシリコンバレー周辺の200人限定で、同社のモバイルアプリを配布した。それを使ってヘリコプター、プライベートジェット、さらには水陸両用機までも、直前の予約で利用できる。料金は一人200ドル(約2万2000円)からだ。 Bladeは、ベンチャーキャピタルのLerer Hippeau、Airbus…続きを読む

ハッカーがTeslaを乗っ取ってModel 3をゲット
2人のセキュリティ研究者が、年に一度の著名なハッキングコンテスト「Pwn2Own」を席巻し、Tesla Model 3を含む37万5000ドル(約4100万円)の賞金を手にした。このTesla車のインフォテインメントシステムが持つ脆弱性を、みごとに暴き出したことに対する報奨だ。 今年Teslaは、新しいModel 3セダンをPwn2Ownに供出した。自動車自体がこの競技に出されたのは初めてのこと。Pwn2Ownは、Trend MicroのZDI(Zero Day Initiative)によって運営されていて、今年で12年目となる。ZD…続きを読む


